1.
うつ病に対するブレクスピプラゾール補助療法、安定後は継続または中止?
2024/11/21 医療一般
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https://www.carenet.com/news/general/carenet/59643
一般名 | クエチアピンフマル酸塩徐放錠 |
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YJコード | 1179042G1025 |
剤型・規格 | 錠剤・50mg1錠 |
薬価 | 53.00円 |
製薬会社 | |
添付文書 |
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1.
うつ病に対するブレクスピプラゾール補助療法、安定後は継続または中止?
2024/11/21 医療一般
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https://www.carenet.com/news/general/carenet/59643
2.
日本の小中高生の自殺リスク「学校に行きたくない」検索量と関連
2024/11/20 医療一般 日本発エビデンス
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https://www.carenet.com/news/general/carenet/59642
3.
慢性期統合失調症患者の低握力が認知機能や精神症状と関連
2024/11/19 医療一般
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https://www.carenet.com/news/general/carenet/59641
4.
自宅で行う脳刺激療法がうつ病の症状を軽減
2024/11/15 医療一般
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https://www.carenet.com/news/general/hdn/59566
5.
統合失調症に対する電気けいれん療法後の再発率〜メタ解析
2024/11/14 医療一般 日本発エビデンス
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https://www.carenet.com/news/general/carenet/59601
双極性障害におけるうつ症状の改善。
通常、成人にはクエチアピンとして1回50mgより投与を開始し、2日以上の間隔をあけて1回150mgへ増量する。その後、さらに2日以上の間隔をあけて、推奨用量である1回300mgに増量する。なお、いずれも1日1回就寝前とし、食後2時間以上あけて経口投与すること。(用法及び用量に関連する注意)肝機能障害のある患者及び高齢者では、2日以上の間隔をあけて患者の状態を観察しながら1日50mgずつ慎重に増量すること〔9.3肝機能障害患者、9.8高齢者の項、16.6.1、16.6.2参照〕。
(警告)1.1.著しい血糖値上昇から、糖尿病性ケトアシドーシス、糖尿病性昏睡等の重大な副作用が発現し、死亡に至る場合があるので、本剤投与中は、血糖値の測定等の観察を十分に行うこと〔1.2、2.5、8.1、8.3、9.1.7、11.1.1参照〕。1.2.投与にあたっては、あらかじめ前記副作用が発現する場合があることを、患者及びその家族に十分に説明し、口渇、多飲、多尿、頻尿等の異常に注意し、このような症状があらわれた場合には、直ちに投与を中断し、医師の診察を受けるよう、指導すること〔1.1、8.1、8.3、9.1.7、11.1.1参照〕。(禁忌)2.1.昏睡状態の患者[昏睡状態を悪化させるおそれがある]。2.2.バルビツール酸誘導体等の中枢神経抑制剤の強い影響下にある患者[中枢神経抑制作用が増強される]。2.3.アドレナリン投与中<アナフィラキシー救急治療・歯科浸潤又は伝達麻酔除く>の患者〔10.1、13.2参照〕。2.4.本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。2.5.糖尿病の患者、糖尿病の既往歴のある患者〔1.1、11.1.1参照〕。(重要な基本的注意)8.1.本剤の投与により、著しい血糖値上昇から、糖尿病性ケトアシドーシス、糖尿病性昏睡等の致命的経過をたどることがあるので、本剤投与中は、血糖値の測定や口渇、多飲、多尿、頻尿等の観察を十分に行うこと。特に、高血糖、肥満等の糖尿病の危険因子を有する患者では、血糖値上昇し、代謝状態を急激に悪化させるおそれがある〔1.1、1.2、8.3、9.1.7、11.1.1参照〕。8.2.本剤の投与により、低血糖があらわれることがあるので、本剤投与中は、脱力感、倦怠感、冷汗、振戦、傾眠、意識障害等の低血糖症状に注意するとともに、血糖値の測定等の観察を十分に行うこと〔8.3、11.1.2参照〕。8.3.本剤の投与に際し、あらかじめ著しい血糖値の上昇から、糖尿病性ケトアシドーシス、糖尿病性昏睡及び低血糖の副作用が発現する場合があることを、患者及びその家族に十分に説明し、高血糖症状(口渇、多飲、多尿、頻尿等)、低血糖症状(脱力感、倦怠感、冷汗、振戦、傾眠、意識障害等)に注意し、このような症状があらわれた場合には、直ちに投与を中断し、医師の診察を受けるよう、指導すること〔1.1、1.2、8.1、8.2、9.1.7、11.1.1、11.1.2参照〕。8.4.大うつ病性障害等の精神疾患(双極性障害におけるうつ症状を含む)を有する患者への抗うつ剤の投与により、24歳以下の患者で、自殺念慮、自殺企図のリスクが増加するとの報告があるため、本剤の投与にあたっては、リスクとベネフィットを考慮すること〔8.5-8.8、9.1.4、15.1.4参照〕。8.5.うつ症状を呈する患者は希死念慮があり、自殺企図のおそれがあるので、このような患者は投与開始早期並びに投与量を変更する際には患者の状態及び病態の変化を注意深く観察すること〔8.4、8.6-8.8、9.1.4、15.1.4参照〕。8.6.不安、焦燥、興奮、パニック発作、不眠、易刺激性、敵意、攻撃性、衝動性、アカシジア/精神運動不穏、軽躁、躁病等があらわれることが報告されている。また、因果関係は明らかではないが、これらの症状・行動を来した症例において、基礎疾患の悪化又は自殺念慮、自殺企図、他害行為が報告されているので、患者の状態及び病態の変化を注意深く観察するとともに、不安増悪、焦燥増悪、興奮増悪、パニック発作増悪、不眠増悪、易刺激性増悪、敵意増悪、攻撃性増悪、衝動性増悪、アカシジア増悪/精神運動不穏増悪、軽躁増悪、躁病増悪等が観察された場合には、服薬量を増量せず、徐々に減量し、中止するなど適切な処置を行うこと〔8.4、8.5、8.7、8.8、9.1.4-9.1.6、15.1.4参照〕。8.7.自殺目的での過量服用を防ぐため、自殺傾向が認められる患者に処方する場合には、1回分の処方日数を最小限にとどめること〔8.4-8.6、8.8、9.1.4、15.1.4参照〕。8.8.家族等に自殺念慮や自殺企図、興奮、攻撃性、易刺激性等の行動の変化及び基礎疾患悪化があらわれるリスク等について十分説明を行い、医師と緊密に連絡を取り合うよう指導すること〔8.4-8.7、9.1.4-9.1.6、15.1.4参照〕。8.9.本剤の投与により体重増加を来すことがあるので、肥満に注意し、肥満の徴候があらわれた場合は、食事療法、運動療法等の適切な処置を行うこと。8.10.本剤は、特に治療開始初期に起立性低血圧を起こすことがあるので、立ちくらみ、めまい等の低血圧症状があらわれた場合には減量等、適切な処置を行うこと〔9.1.1参照〕。8.11.本剤は主として中枢神経系に作用するため、眠気、注意力・集中力・反射運動能力等の低下が起こることがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないように注意すること。8.12.前治療薬からの切り替えの際、精神症状が悪化する可能性があるので観察を十分行いながら前治療薬の用量を減らしつつ、本薬を徐々に増量することが望ましい。また、症状の悪化が認められた場合には、他の治療法に切り替えるなど適切な処置を行うこと。8.13.投与量の急激な減少ないし投与の中止により、不眠、悪心、頭痛、下痢、嘔吐等の離脱症状があらわれることがあるので、投与を中止する場合には、徐々に減量するなど慎重に行うこと。8.14.無顆粒球症、白血球減少があらわれることがあるので、血液検査を行うなど、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと〔11.1.6参照〕。8.15.うつ症状が改善した場合には、本剤の投与継続の要否について検討し、本剤を漫然と投与しないよう注意すること。双極性障害の維持療法における日本人での本剤の有効性及び安全性は確立していない。(特定の背景を有する患者に関する注意)(合併症・既往歴等のある患者)9.1.1.心・血管疾患、脳血管障害、低血圧又はそれらの疑いのある患者:投与初期に一過性血圧降下があらわれることがある〔8.10参照〕。9.1.2.てんかん等の痙攣性疾患、又はこれらの既往歴のある患者:痙攣閾値を低下させるおそれがある。9.1.3.不整脈又はその既往歴のある患者、先天性QT延長症候群の患者:QT間隔延長する可能性がある〔10.2参照〕。9.1.4.自殺企図の既往及び自殺念慮を有する患者:症状を悪化させるおそれがある〔8.4-8.8、15.1.4参照〕。9.1.5.脳器質的障害のある患者:他の抗うつ剤で精神症状の悪化が認められたとの報告がある〔8.6、8.8、9.1.6参照〕。9.1.6.衝動性が高い併存障害を有する患者:他の抗うつ剤で精神症状の悪化が認められたとの報告がある〔8.6、8.8、9.1.5参照〕。9.1.7.糖尿病の家族歴、高血糖あるいは肥満等の糖尿病の危険因子を有する患者〔1.1、1.2、8.1、8.3、11.1.1参照〕。9.1.8.不動状態、長期臥床、肥満、脱水状態等の危険因子を有する患者:肺塞栓症、静脈血栓症等の血栓塞栓症が報告されている〔11.1.10参照〕。(肝機能障害患者)肝機能障害患者:クリアランスが減少し血漿中濃度が上昇することがある〔7.用法及び用量に関連する注意の項、16.6.1参照〕。(妊婦)妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること(動物実験(ラット及びウサギ)で胎仔への移行が報告されている。また、妊娠後期に抗精神病薬が投与されている場合、新生児に哺乳障害、傾眠、呼吸障害、振戦、筋緊張低下、易刺激性等の離脱症状や錐体外路症状があらわれたとの報告がある)。(授乳婦)治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること(ヒトで母乳中へ移行することが報告されている)。(小児等)小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした国内臨床試験は実施していない。(高齢者)患者の状態を観察しながら慎重に投与すること(クリアランスが減少し血漿中濃度が上昇することがあり、一般に高齢者では生理機能が低下している)〔7.用法及び用量に関連する注意の項、16.6.2参照〕。(相互作用)本剤の代謝に関与する主なP450酵素はCYP3A4である〔16.4.1参照〕。10.1.併用禁忌:アドレナリン<アナフィラキシー救急治療・歯科浸潤又は伝達麻酔除く><ボスミン>〔2.3、13.2参照〕[アドレナリンの作用を逆転させ重篤な血圧降下を起こすことがある(アドレナリンはアドレナリン作動性α、β-受容体の刺激剤であり、本剤のα-受容体遮断作用により、β-受容体の刺激作用が優位となり、血圧降下作用が増強される)]。10.2.併用注意:1).中枢神経抑制剤、アルコール[中枢神経抑制作用が増強することがあるので、個々の患者の症状及び忍容性に注意し、慎重に投与すること(薬力学的相互作用を起こすことがある)]。2).CYP3A4誘導作用を有する薬剤(これらの薬剤を投与中止する場合には、本剤の減量を要することがある)(フェニトイン、カルバマゼピン、バルビツール酸誘導体、リファンピシン等)〔16.7.1参照〕[本剤の作用が減弱することがある(本剤の主要代謝酵素であるCYP3A4の誘導により、クリアランスが増加することがある)]。3).強いCYP3A4阻害作用を有する薬剤(イトラコナゾール等)〔16.7.2参照〕[本剤の作用を増強するおそれがあるので、個々の患者の症状及び忍容性に注意し、本剤を減量するなどして慎重に投与すること;併用により本剤の血漿中濃度が高値となりQT間隔が延長するおそれがある(本剤の主要代謝酵素であるCYP3A4を強く阻害するため、血漿中濃度が上昇する可能性がある)]。4).CYP3A4阻害作用を有する薬剤(エリスロマイシン等)[本剤の作用を増強するおそれがあるので、個々の患者の症状及び忍容性に注意し、慎重に投与すること(本剤の主要代謝酵素であるCYP3A4を阻害するため、血漿中濃度が上昇する可能性がある)]。5).QT延長を起こすことが知られている薬剤〔9.1.3参照〕[QT延長があらわれるおそれがある(併用によりQT延長作用が相加的に増加するおそれがある)]。6).アドレナリン含有歯科麻酔剤(リドカイン・アドレナリン歯科麻酔剤)[重篤な血圧降下を起こすことがある(アドレナリンはアドレナリン作動性α、β-受容体の刺激剤であり、本剤のα-受容体遮断作用により、β-受容体の刺激作用が優位となり、血圧降下作用が増強されるおそれがある)]。(過量投与)13.1.症状主な症状は傾眠、鎮静、頻脈、低血圧等であり、まれに昏睡、死亡に至る症例が報告されている(また、過量投与で胃石を形成した症例が報告されている)。13.2.処置過量投与時、低血圧の処置を行う場合、アドレナリン、ドパミンは、本剤のα-受容体遮断作用により低血圧を悪化させる可能性があるので投与しないこと。過量投与時、胃石には粘稠性があることが報告されているため、通常の胃洗浄による除去は効果的ではない場合があり、内視鏡による除去を考慮すること〔2.3、10.1参照〕。(適用上の注意)14.1.薬剤交付時の注意14.1.1.PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある)。14.1.2.本剤は徐放性製剤であるため、割ったり、砕いたり、すりつぶしたりしないで、そのままかまずに服用するよう指導すること(割ったり、砕いたり、すりつぶしたりして服用すると、本剤の徐放性が失われ、薬物動態が変わるおそれがある)。(その他の注意)15.1.臨床使用に基づく情報15.1.1.本剤による治療中、原因不明の突然死が報告されている。15.1.2.本剤と同一有効成分を含有するセロクエルの国内臨床試験において、因果関係が不明の心筋梗塞、出血性胃潰瘍が報告されている。また、セロクエルの申請時に用いた外国長期投与試験において、急性腎障害が報告されている。15.1.3.外国で実施された認知症に関連した精神病症状<承認外効能・効果>を有する高齢患者を対象とした17の臨床試験において、クエチアピンを含む非定型抗精神病薬投与群はプラセボ投与群と比較して死亡率が1.6~1.7倍高かったとの報告があり、また、外国での疫学調査において、定型抗精神病薬も非定型抗精神病薬と同様に死亡率上昇に関与するとの報告がある。15.1.4.海外で実施された大うつ病性障害等の精神疾患(双極性障害のうつ症状を含む)を有する患者を対象とした、複数の抗うつ剤の短期プラセボ対照臨床試験の検討結果において、24歳以下の患者では、自殺念慮や自殺企図の発現のリスクが抗うつ剤投与群でプラセボ群と比較して高かった。なお、25歳以上の患者における自殺念慮や自殺企図の発現のリスクの上昇は認められず、65歳以上においてはそのリスクが減少した〔8.4-8.8、9.1.4参照〕。15.2.非臨床試験に基づく情報15.2.1.イヌで長期大量(100mg/kg/日を6及び12カ月間)経口投与により、コレステロール合成阻害によると考えられる三角状後白内障が認められた。しかし、カニクイザル(最大225mg/kg/日を56週間)及びげっ歯類に投与しても白内障は認められなかった。また、臨床試験においても、本剤と関連した角膜混濁は認められなかった。15.2.2.ラットに24カ月間経口投与したがん原性試験において、20mg/kg/日以上の雌の投与群で乳腺腫瘍の発現頻度の上昇が報告されている。これらの腫瘍の所見は、げっ歯類においてプロラクチンと関連した所見として報告されているが、ヒトではプロラクチン濃度の上昇と腫瘍形成の関連性は明確にされていない。(取扱い上の注意)PTP品はアルミ袋により品質保持をはかっているので、アルミ袋開封後は湿気を避けて保存すること。(保管上の注意)室温保存。
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。11.1.重大な副作用11.1.1.高血糖(1%未満)、糖尿病性ケトアシドーシス、糖尿病性昏睡(いずれも頻度不明):死亡に至るなどの致命的経過をたどることがあるので、血糖値の測定や、口渇、多飲、多尿、頻尿等の観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、インスリン製剤の投与を行うなど、適切な処置を行うこと〔1.1、1.2、2.5、8.1、8.3、9.1.7参照〕。11.1.2.低血糖(頻度不明):脱力感、倦怠感、冷汗、振戦、傾眠、意識障害等の低血糖症状が認められた場合には、投与を中止し適切な処置を行うこと〔8.2、8.3参照〕。11.1.3.悪性症候群(Syndromemalin)(頻度不明):無動緘黙、強度筋強剛、嚥下困難、頻脈、血圧変動、発汗等が発現し、それにひきつづき発熱がみられる場合は、投与を中止し、体冷却、水分補給等の全身管理とともに適切な処置を行うこと(本症発症時には、白血球増加やCK上昇がみられることが多く、また、ミオグロビン尿を伴う腎機能低下がみられることがある)。なお、高熱が持続し、意識障害、呼吸困難、循環虚脱、脱水症状、急性腎障害へと移行し、死亡した例が報告されている。11.1.4.横紋筋融解症(頻度不明):筋肉痛、脱力感、CK上昇、血中ミオグロビン上昇及び尿中ミオグロビン上昇等が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。横紋筋融解症による急性腎障害の発症に注意すること。11.1.5.痙攣(頻度不明)。11.1.6.無顆粒球症(頻度不明)、白血球減少(1%未満)〔8.14参照〕。11.1.7.肝機能障害(1%未満)、黄疸(頻度不明):AST上昇、ALT上昇、γ-GTP上昇、Al-P上昇等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがある。11.1.8.麻痺性イレウス(頻度不明):腸管麻痺(食欲不振、悪心・嘔吐、著しい便秘、腹部膨満あるいは腹部弛緩及び腸内容物うっ滞等の症状)を来し、麻痺性イレウスに移行することがあるので、腸管麻痺があらわれた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。11.1.9.遅発性ジスキネジア(頻度不明):口周部不随意運動等の不随意運動があらわれ、投与中止後も持続することがある。11.1.10.肺塞栓症、深部静脈血栓症(いずれも頻度不明):肺塞栓症、静脈血栓症等の血栓塞栓症が報告されているので、息切れ、胸痛、四肢疼痛、浮腫等が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと〔9.1.8参照〕。11.1.11.中毒性表皮壊死融解症(ToxicEpidermalNecrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、多形紅斑(いずれも頻度不明)。11.2.その他の副作用1).精神神経系:(5%以上)めまい、頭痛、傾眠(50.7%)、(1~5%未満)鎮静、うつ病、軽躁、不眠症、(1%未満)注意力障害、過眠症、片頭痛、せん妄、易刺激性、躁病、自殺念慮、自殺企図、自傷行動、(頻度不明)不安、幻覚の顕在化、健忘、攻撃的反応、意識レベル低下、昏迷、神経症、妄想の顕在化、リビドー亢進、感情不安定、激越、錯乱、思考異常、人格障害、多幸症、舞踏病様アテトーシス、悪夢、独語、衝動行為、自動症、敵意、統合失調性反応、協調不能、レストレスレッグス症候群。2).錐体外路症状:(5%以上)アカシジア、(1~5%未満)運動緩慢、構語障害、ジストニア、(1%未満)流涎過多、歩行障害、筋痙縮、筋骨格硬直、ジスキネジア、構音障害、錐体外路障害、振戦、(頻度不明)筋強剛、嚥下障害、眼球回転発作、パーキンソン症候群。3).血液:(1%未満)白血球数増加、(頻度不明)顆粒球減少、好酸球増加症、貧血、血小板減少。4).循環器系:(1~5%未満)頻脈、低血圧、高血圧、起立性低血圧、(1%未満)動悸、不整脈、心電図QT延長、(頻度不明)心悸亢進、心電図異常、徐脈、失神、血管拡張。5).肝臓:(1~5%未満)ALT上昇、AST上昇、γ-GTP上昇、(1%未満)LDH上昇、肝機能検査異常、(頻度不明)Al-P上昇、ビリルビン血症。6).呼吸器系:(1%未満)鼻閉、(頻度不明)去痰困難、鼻炎、咳増加。7).消化器系:(5%以上)便秘、食欲亢進、(1~5%未満)腹部不快感、腹痛、下痢、悪心、嘔吐、過食、(1%未満)腹部膨満、消化不良、胃炎、胃食道逆流性疾患、食欲減退、(頻度不明)鼓腸放屁、消化管障害、吐血、直腸障害、膵炎。8).眼:(頻度不明)瞳孔反射障害、弱視、結膜炎。9).代謝・内分泌:(5%以上)高プロラクチン血症、(1~5%未満)TSH上昇、高トリグリセリド血症、(1%未満)甲状腺疾患、高カリウム血症、TSH減少、高尿酸血症、高脂血症、尿糖陽性、FT4減少、乳汁漏出症、(頻度不明)T4減少、高コレステロール血症、T3減少、月経異常、肥満症、痛風、低ナトリウム血症、水中毒、多飲症。10).過敏症:(1%未満)湿疹、(頻度不明)発疹、血管浮腫、そう痒。11).泌尿器系:(1%未満)膀胱炎、尿蛋白陽性、排尿困難、(頻度不明)尿失禁、尿閉、BUN上昇、持続勃起、射精異常、インポテンス、頻尿。12).その他:(5%以上)口渇(23.5%)、口内乾燥、倦怠感、体重増加、(1~5%未満)薬剤離脱症候群(不眠、悪心、頭痛、下痢、嘔吐)、CK上昇、感覚鈍麻、(1%未満)回転性めまい、歯痛、無力症、悪寒、末梢性浮腫、靱帯捻挫、体重減少、関節痛、背部痛、筋肉痛、味覚異常、脱毛症、多汗症、(頻度不明)意欲低下、発熱、胸痛、舌麻痺、浮腫、ほてり、顔面浮腫、腫瘤、過量投与、骨盤痛、歯牙障害、関節症、滑液包炎、筋無力症、悪化反応、偶発外傷、耳障害、ざ瘡。
18.1作用機序本薬の薬理学的特徴はセロトニン5‐HT2A受容体、ドパミンD2受容体、その他のセロトニン、ドパミン、ヒスタミン及びアドレナリン受容体サブタイプに親和性があり、ドパミンD2受容体に比してセロトニン5‐HT2A受容体に対する親和性が高いことである。代謝物ノルクエチアピンは5‐HT1A受容体部分活性化作用及びノルエピネフリン取り込み阻害作用を持つ(invitro)。18.2受容体親和性ラット脳組織を用いた試験で、ドパミンD1及びD2受容体、セロトニン5‐HT1及び5‐HT2受容体、ヒスタミンH1受容体、アドレナリンα1及びα2受容体に対して親和性を示したが、ムスカリン受容体及びベンゾジアゼピン受容体に対してはほとんど親和性を示さなかった。また、ドパミンD2受容体に比して、セロトニン5‐HT2受容体に対する親和性は高かった(invitro)。18.3ドパミン及びセロトニン受容体拮抗作用ドパミン作動薬のアポモルヒネにより誘発した行動(リスザルの瞬目反応、マウスのよじ登り運動及び遊泳障害)並びにセロトニン作動薬のキパジンで誘発した行動(ラット首振り運動)を、用量依存的に抑制した。18.4錐体外路系に対する作用サルにおけるジストニア惹起作用及びラットにおけるカタレプシー惹起作用は、ハロペリドールに比べて弱かった。ラットでの電気生理学的試験では辺縁系に対し選択的な作用を示し、錐体外路症状との関連が深いとされる黒質線条体系に対しては作用を示さなかった。18.5血漿中プロラクチンに対する作用ラットにおいて、血漿中プロラクチン濃度推移はハロペリドールと異なり、持続的な上昇を示さなかった。18.6代謝物ノルクエチアピンの5‐HT1A受容体及びノルエピネフリントランスポーターに対する作用ヒト5‐HT1A受容体及びノルエピネフリントランスポーター発現細胞を用いた試験で、ノルクエチアピンは、5‐HT1A受容体部分活性化作用及びノルエピネフリン取り込み阻害作用を示した(invitro)。
17.1有効性及び安全性に関する試験17.1.1国内第II/III相試験双極性障害の大うつ病エピソードと診断された患者を対象に、本剤300mg又はプラセボを1日1回就寝前に8週間投与する二重盲検比較試験を実施した。MADRS(Montgomery‐AsbergDepressionRatingScale)合計スコアの治療期開始時からの変化量の平均値はプラセボ群で-10.1、本剤300mg群で-12.6であり、調整済み平均値の差とその両側95%信頼区間は-2.4[-4.7、-0.2]と、本剤300mg群においてプラセボ群と比較して統計的に有意な差が認められた(P=0.034、共分散分析)。MADRS合計スコアのベースラインからの変化量(最終評価時)--------------------------表開始--------------------------投与群例数MADRS合計スコアプラセボ群との群間差b)(両側95%信頼区間c))P値c)ベースラインa)ベースラインからの変化量a)プラセボ群17730.8±6.4-10.1±10.9--本剤300mg群17930.9±6.9-12.6±11.4-2.4±1.2(-4.7、-0.2)0.034a)平均値±標準偏差b)平均値±標準誤差c)投与前値を共変量、投与群及び双極性障害診断(I型/II型)を固定効果とするモデルを用いた共分散分析--------------------------表終了--------------------------17.1.2国内第II/III相試験前記の二重盲検比較試験に引き続き、本剤300mg又は150mg注)を1日1回就寝前に44週間(合計52週間)投与する非盲検継続投与試験を実施した。二重盲検比較試験で本剤300mg群であった患者のMADRS合計スコアのベースラインからの変化量(平均値±標準偏差)は、-15.2±12.2であった。17.1.3国内第III相試験高齢の双極性障害の大うつ病エピソードと診断された患者20例を対象に、本剤300mg又は150mg注)を1日1回就寝前に52週間投与する高齢者対象試験を実施した。MADRS合計スコアのベースラインからの変化量(平均値±標準偏差)は、-13.1±11.0であった。17.1.4国内第III相試験双極性障害の大うつ病エピソードと診断された患者を対象に、2群2期クロスオーバー法にて本剤50mg錠及び150mg錠をそれぞれ非盲検下で切り替えて投与する製剤切換試験をした結果、有効性と安全性に大きな違いはなかった。[16.1.3参照]MADRS合計スコアの製剤間の差--------------------------表開始--------------------------投与製剤MADRS合計スコアの平均値a)投与製剤別の調整済平均値d)調整済み平均値の製剤間の差(50mg錠投与-150mg錠投与)d)切替前切替後最小二乗平均両側95%信頼区間最小二乗平均両側95%信頼区間50mg錠投与9.2±6.9b)5.9±5.6c)7.44.4、10.4-0.5-3.4、2.3150mg錠投与9.1±7.2c)6.8±5.4b)7.95.0、10.9a)平均値±標準偏差b)50mg錠先行投与群(n=9)c)150mg錠先行投与群(切替前:n=11、切替後:n=10)d)切替前及び切替後のデータを用いた、先行群、時期及び製剤を固定効果、被験者を変量効果とした分散分析--------------------------表終了--------------------------副作用の要約(投与製剤別)--------------------------表開始--------------------------項目切替前a)切替後b)50mg錠投与(n=9)150mg錠投与(n=11)150mg錠投与(n=9)50mg錠投与(n=11)例数c)件数例数c)件数例数c)件数例数c)件数副作用001(9.1%)42(22.2%)200a)50mg錠先行投与群では50mg錠投与、150mg錠先行投与群では150mg錠投与b)50mg錠先行投与群では150mg錠投与、150mg錠先行投与群では50mg錠投与c)発現例数(発現率)--------------------------表終了--------------------------注)本剤の承認用量は、1日300mgである。