1.
市中肺炎の入院患者、経口抗菌薬単独での有効性
2024/11/13 医療一般
市中肺炎の入院患者、経口抗菌薬単独での有効性
https://www.carenet.com/news/general/carenet/59612
一般名 | ラスクフロキサシン塩酸塩錠 |
---|---|
YJコード | 6241019F1021 |
剤型・規格 | 錠剤・75mg1錠 |
薬価 | 296.30円 |
製薬会社 | |
添付文書 |
|
1.
市中肺炎の入院患者、経口抗菌薬単独での有効性
2024/11/13 医療一般
市中肺炎の入院患者、経口抗菌薬単独での有効性
https://www.carenet.com/news/general/carenet/59612
2.
リネゾリド処方の際の5つの副作用【1分間で学べる感染症】第14回
2024/11/05 1分間で学べる感染症
リネゾリド処方の際の5つの副作用【1分間で学べる感染症】第14回
https://www.carenet.com/series/infection/cg004661_014.html
3.
耐性菌が出ているけど臨床経過のよい腎盂腎炎に遭遇したら【とことん極める!腎盂腎炎】第8回
2024/10/16 とことん極める!腎盂腎炎
耐性菌が出ているけど臨床経過のよい腎盂腎炎に遭遇したら【とことん極める!腎盂腎炎】第8回
https://www.carenet.com/series/pyelonephritis/cg004582_008.html
4.
腎盂腎炎に対する内服抗菌薬を極める~スイッチのタイミングなど~【とことん極める!腎盂腎炎】第7回
2024/09/19 とことん極める!腎盂腎炎
腎盂腎炎に対する内服抗菌薬を極める~スイッチのタイミングなど~【とことん極める!腎盂腎炎】第7回
https://www.carenet.com/series/pyelonephritis/cg004582_007.html
5.
第111回 増えるマイコプラズマ肺炎、今年のマクロライド耐性率は?
2024/08/29 現場から木曜日
第111回 増えるマイコプラズマ肺炎、今年のマクロライド耐性率は?
https://www.carenet.com/hihyothu2/111.html
咽頭炎・喉頭炎、扁桃炎(扁桃周囲炎、扁桃周囲膿瘍を含む)、急性気管支炎、肺炎、慢性呼吸器病変の二次感染、中耳炎、副鼻腔炎。(効能又は効果に関連する注意)〈咽頭・喉頭炎、扁桃炎(扁桃周囲炎、扁桃周囲膿瘍を含む)、急性気管支炎、副鼻腔炎〉「抗微生物薬適正使用の手引き」を参照し、抗菌薬投与の必要性を判断した上で、本剤の投与が適切と判断される場合に投与すること。
通常、成人には、ラスクフロキサシンとして1回75mgを1日1回経口投与する。
(禁忌)2.1.本剤の成分又は他のキノロン系抗菌剤に対し過敏症の既往歴のある患者。2.2.妊婦又は妊娠している可能性のある女性〔9.5妊婦の項参照〕。2.3.小児等〔9.7小児等の項参照〕。(重要な基本的注意)8.1.本剤の使用にあたっては、耐性菌の発現等を防ぐため、原則として感受性を確認し、疾病の治療上必要な最小限の期間の投与にとどめること。8.2.大動脈瘤、大動脈解離を引き起こすことがあるので、観察を十分に行うとともに、腹部、胸部又は背部に痛み等の症状があらわれた場合には直ちに医師の診察を受けるよう患者に指導すること〔9.1.4、11.1.13参照〕。(特定の背景を有する患者に関する注意)(合併症・既往歴等のある患者)9.1.1.てんかん等の痙攣性疾患又はこれらの既往歴のある患者:痙攣を起こすおそれがある〔11.1.10参照〕。9.1.2.重篤な心疾患(不整脈、虚血性心疾患等)のある患者:QT延長を起こすおそれがある〔11.1.4参照〕。9.1.3.重症筋無力症の患者:症状を悪化させるおそれがある〔11.1.12参照〕。9.1.4.大動脈瘤又は大動脈解離を合併している患者、大動脈瘤又は大動脈解離の既往、家族歴若しくは大動脈瘤のリスク因子を有する又は大動脈解離のリスク因子を有する患者(マルファン症候群等):必要に応じて画像検査の実施を考慮すること(海外の疫学研究において、フルオロキノロン系抗菌剤投与後に大動脈瘤及び大動脈解離の発生リスクが増加したとの報告がある)〔8.2、11.1.13参照〕。(肝機能障害患者)9.3.1.中等度以上の肝機能障害のある患者:血漿中濃度上昇のおそれがある〔16.6.2参照〕。(妊婦)妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと(動物実験(ラット)で胎仔への移行が報告されており、器官形成期に本剤を経口投与した群に胎仔発育遅延及び胎仔骨格異常(胎仔肋骨短小)が認められている)〔2.2参照〕。(授乳婦)授乳しないことが望ましい(動物実験(ラット)で乳汁中へ移行することが報告されている)。(小児等)投与しないこと(動物実験(若齢イヌ)で関節軟骨障害が認められている)〔2.3参照〕。(高齢者)9.8.1.腱障害があらわれやすいとの報告がある〔11.1.7参照〕。9.8.2.患者の状態を十分に観察しながら慎重に投与すること(一般に高齢者では生理機能が低下している)。本剤の臨床試験成績では、高齢者(65~88歳)において認められた副作用の種類及びその発現率は、非高齢者(16~64歳)と同様であった。(相互作用)ラスクフロキサシンはCYP3A4の基質である〔16.4、16.7.1参照〕。10.2.併用注意:1).アルミニウムを含有する製剤<服用>、マグネシウムを含有する製剤<服用>、カルシウムを含有する製剤<服用>、鉄を含有する製剤<服用>、亜鉛を含有する製剤<服用>(アルミニウムを含有する制酸剤<服用>、マグネシウムを含有する制酸剤<服用>、カルシウムを含有する制酸剤<服用>、鉄を含有する制酸剤<服用>、亜鉛を含有する制酸剤<服用>、ミネラル入りビタミン剤<服用>等)〔16.7.2参照〕[本剤の効果が減弱されるおそれがあるので、本剤と同時に服用させないこと(これらの金属イオンを含む薬剤と難溶性のキレートを形成し、本剤の吸収が阻害されると考えられている)]。2).フェニル酢酸系非ステロイド性消炎鎮痛剤、プロピオン酸系非ステロイド性消炎鎮痛剤(フルルビプロフェン等)[痙攣を起こすおそれがあるので、症状が認められた場合、両剤の投与を中止するなど適切な処置を行うこと(中枢神経におけるGABAA受容体への結合阻害が増強されると考えられている)]。3).リファンピシン、フェニトイン、カルバマゼピン[本剤の作用が減弱する可能性がある(CYP3A4を誘導する薬物と併用することにより本剤の血中濃度が低下する可能性がある)]。4).テオフィリン、アミノフィリン水和物〔16.7.2参照〕[テオフィリンの作用を増強させるおそれがあるので、併用する場合にはテオフィリンを減量するなど適切な処置を行うこと(機序は不明であるが、本剤との併用によりテオフィリンの血中濃度が上昇する)]。5).クラス1A抗不整脈薬(キニジン、プロカインアミド等)、クラス3抗不整脈薬(アミオダロン、ソタロール等)[QT延長を起こすおそれがある(併用によりQT延長作用が相加的に増加するおそれがある)]。6).副腎皮質ホルモン剤<経口剤及び注射剤>(プレドニゾロン<経口剤及び注射剤>、ヒドロコルチゾン<経口剤及び注射剤>等)[腱障害のリスクが増大するとの報告があるので、これらの薬剤との併用は、治療上の有益性が危険性を上回る場合のみとすること(機序不明)]。(適用上の注意)14.1.薬剤交付時の注意PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある)。(保管上の注意)室温保存。
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。11.1.重大な副作用11.1.1.ショック、アナフィラキシー(いずれも頻度不明):呼吸困難、血圧低下、浮腫、発赤等の症状が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。11.1.2.白血球減少症(0.2%)。11.1.3.間質性肺炎(0.2%):発熱、咳嗽、呼吸困難、胸部X線異常、好酸球増多等を伴う間質性肺炎があらわれることがあるので、このような症状が認められた場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。11.1.4.QT延長、心室頻拍(Torsadedepointesを含む)(いずれも頻度不明)〔9.1.2参照〕。11.1.5.低血糖(頻度不明)。11.1.6.偽膜性大腸炎等の血便を伴う重篤な大腸炎(頻度不明):腹痛、頻回の下痢等が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。11.1.7.アキレス腱炎、腱断裂等の腱障害(頻度不明):腱周辺の痛み、浮腫、発赤等の症状が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと〔9.8.1参照〕。11.1.8.肝機能障害(頻度不明):肝機能障害(AST上昇、ALT上昇等)があらわれるおそれがある。11.1.9.横紋筋融解症(頻度不明):筋肉痛、脱力感、CK上昇、血中ミオグロビン上昇及び尿中ミオグロビン上昇等を特徴とし、急激な腎機能悪化を伴う横紋筋融解症があらわれるおそれがある。11.1.10.痙攣(頻度不明)〔9.1.1参照〕。11.1.11.錯乱、せん妄等の精神症状(頻度不明)。11.1.12.重症筋無力症悪化(頻度不明)〔9.1.3参照〕。11.1.13.大動脈瘤、大動脈解離(いずれも頻度不明)〔8.2、9.1.4参照〕。11.2.その他の副作用1).消化器:(0.5~2%未満)下痢、(0.5%未満)悪心。2).血液:(0.5~2%未満)好酸球数増加、白血球数減少。3).皮膚:(0.5%未満)皮膚そう痒症、発疹。4).肝臓:(0.5~2%未満)ALT上昇、γ-GTP上昇、(0.5%未満)AST上昇。5).その他:(0.5%未満)頭痛、血中インスリン増加、尿中蛋白陽性。
18.1作用機序本剤は細菌のDNAジャイレース及びトポイソメレースIVを阻害し、殺菌的に作用する。18.2抗菌作用好気性又は嫌気性のグラム陽性菌及びグラム陰性菌、非定型病原体に対して抗菌スペクトルを示し、ブドウ球菌属、レンサ球菌属、肺炎球菌(ペニシリン耐性肺炎球菌を含む)、モラクセラ(ブランハメラ)・カタラーリス、クレブシエラ属、エンテロバクター属、インフルエンザ菌(BLNAR及びBLPARを含む)、レジオネラ・ニューモフィラ、プレボテラ属、肺炎マイコプラズマ(マイコプラズマ・ニューモニエ)に対して抗菌活性を示した。
17.1有効性及び安全性に関する試験〈肺炎〉17.1.1国内第III相二重盲検比較試験市中肺炎患者277例を対象に、ラスクフロキサシン(75mg1日1回7日間投与)の有効性及び安全性の検討を目的として、レボフロキサシン(500mg1日1回7日間投与)を対照とした無作為化二重盲検並行群間比較試験を実施した。治癒判定時の臨床効果は表1のとおりであり、主要評価項目(投与終了7日後)においてレボフロキサシンに対する本剤の非劣性が検証された。表1臨床効果(PPS)--------------------------表開始--------------------------適応症投与群臨床効果a)群間差[95%信頼区間]肺炎本剤群92.8%(116/125例)0.3[-6.7、7.4]%レボフロキサシン群92.3%(108/117例)a)治癒判定時(治験薬投与終了7日後)に「治癒」と判定された被験者の割合--------------------------表終了--------------------------副作用発現頻度は、本剤群で17.9%(25/140例)、レボフロキサシン群で19.0%(26/137例)であった。主な副作用は、本剤群で好酸球数増加及び白血球数減少2.1%(3/140例)、下痢、悪心及び発疹1.4%(2/140例)であった。〈慢性呼吸器病変の二次感染及び急性気管支炎〉17.1.2国内第III相非盲検非対照試験呼吸器感染症患者53例を対象に、ラスクフロキサシン(75mg1日1回)を7日間投与した非盲検非対照試験を実施した。臨床効果は表2及び表3のとおりであった。表2臨床効果(PPS)--------------------------表開始--------------------------適応症臨床効果a)慢性呼吸器病変の二次感染86.8%(33/38例)a)治癒判定時(治験薬投与終了7日後)に「治癒」と判定された被験者の割合--------------------------表終了--------------------------表3臨床効果(PPS)--------------------------表開始--------------------------適応症臨床効果a)急性気管支炎92.3%(12/13例)a)投与終了時に「有効」と判定された被験者の割合--------------------------表終了--------------------------副作用発現頻度は9.4%(5/53例)であった。発現した副作用は、腹部膨満、下痢、倦怠感、好酸球数増加及び尿中血陽性1.9%(1/53例)であった。〈副鼻腔炎〉17.1.3国内第III相二重盲検比較試験副鼻腔炎患者279例を対象に、ラスクフロキサシン(75mg1日1回7日間投与)の有効性及び安全性の検討を目的として、レボフロキサシン(500mg1日1回7日間投与)を対照とした無作為化二重盲検並行群間比較試験を実施した。投与終了時の臨床効果は表4のとおりであり、主要評価項目(投与終了時)においてレボフロキサシンに対する本剤の非劣性が検証された。表4臨床効果(PPS)--------------------------表開始--------------------------適応症投与群臨床効果a)群間差[95%信頼区間]副鼻腔炎本剤群84.8%(117/138例)-0.1[-8.8、8.6]%レボフロキサシン群84.6%(110/130例)a)投与終了時に「著効」、「有効」と判定された被験者の割合--------------------------表終了--------------------------副作用発現頻度は、本剤群で5.7%(8/140例)、レボフロキサシン群で10.1%(14/139例)であった。主な副作用は、本剤群で好酸球数増加2.1%(3/140例)であった。〈中耳炎、扁桃炎(扁桃周囲炎、扁桃周囲膿瘍を含む)及び咽頭・喉頭炎〉17.1.4国内第III相非盲検非対照試験耳鼻咽喉科領域感染症患者70例を対象に、ラスクフロキサシン(75mg1日1回)を7~14日間投与した非盲検非対照試験を実施した。投与終了時の臨床効果は表5のとおりであった。表5臨床効果(PPS)--------------------------表開始--------------------------適応症臨床効果a)中耳炎92.9%(13/14例)扁桃炎(扁桃周囲炎、扁桃周囲膿瘍を含む)89.3%(25/28例)咽頭・喉頭炎91.7%(22/24例)a)投与終了時に「著効」、「有効」と判定された被験者の割合--------------------------表終了--------------------------副作用発現頻度は8.6%(6/70例)であった。発現した副作用は、下痢2.9%(2/70例)、異常感、真菌性耳感染、血中ビリルビン増加及び血中ブドウ糖増加1.4%(1/70例)であった。〈効能共通〉17.1.5菌種別菌消失率国内第III相試験の臨床分離株の菌属/菌種別の微生物学的効果を表6に示す。表6臨床分離株の菌属/菌種別の微生物学的効果(MFAS)a)--------------------------表開始--------------------------菌属/菌種呼吸器感染症耳鼻咽喉科領域感染症肺炎慢性呼吸器病変の二次感染急性気管支炎副鼻腔炎中耳炎、扁桃炎及び咽頭・喉頭炎Staphylococcus属-1/2-100(16/16)100(24/24)Streptococcus属1/1--2/2100(16/16)S.pneumoniae100(9/9)100(4/4)-100(14/14)1/1PISPb)100(5/5)--2/21/1PRSPc)1/1--2/2-M.catarrhalis100(4/4)77.8(7/9)75.0(3/4)100(10/10)100(3/3)Klebsiella属2/21/1-1/1-Enterobacter属1/11/1-2/2-H.influenzae90.0(9/10)87.5(7/8)100(3/3)100(12/12)100(17/17)BLNARd)100(3/3)2/21/1100(4/4)2/2BLPARe)1/11/1-1/1100(3/3)L.pneumophila-----Prevotella属-0/1-83.3(5/6)100(22/22)M.pneumoniae2/2----%(株数)-:分離されずa)FASのうち原因菌が特定された集団b)ペニシリンGに対して0.12≦MIC≦1μg/mLを示したペニシリン中等度耐性肺炎球菌c)ペニシリンGに対してMIC≧2μg/mLを示したペニシリン耐性肺炎球菌d)アンピシリンに対してMIC≧2μg/mLを示したβ‐ラクタマーゼ非産生アンピシリン耐性インフルエンザ菌e)アンピシリンに対してMIC≧2μg/mLを示したβ‐ラクタマーゼ産生アンピシリン耐性インフルエンザ菌--------------------------表終了--------------------------17.3その他17.3.1QT/QTc間隔延長に対する作用健康成人を対象とした無作為化二重盲検クロスオーバー試験において、ラスクフロキサシン225mg※(57例)、450mg※(57例)及び750mg※(58例)単回経口投与時のQT/QTc延長をQTcF(Fridericia法による心拍数補正QT)を用いて評価した結果、225mg投与群が陰性、450mg投与群以上で陽性と判定された。※承認された用量は75mgである。