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市中肺炎の入院患者、経口抗菌薬単独での有効性
2024/11/13 医療一般
市中肺炎の入院患者、経口抗菌薬単独での有効性
https://www.carenet.com/news/general/carenet/59612
一般名 | テジゾリドリン酸エステル注射用 |
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YJコード | 6249402D1026 |
剤型・規格 | 散剤・200mg1瓶 |
薬価 | 25505.00円 |
製薬会社 | |
添付文書 |
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1.
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リネゾリド処方の際の5つの副作用【1分間で学べる感染症】第14回
2024/11/05 1分間で学べる感染症
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深在性皮膚感染症、慢性膿皮症、外傷・熱傷及び手術創等の二次感染、びらん・潰瘍の二次感染。(効能又は効果に関連する注意)本剤の使用にあたっては、耐性菌の発現等を防ぐため、原則として他の抗菌薬及び本剤に対する感受性(耐性)を確認すること〔18.3参照〕。
通常、成人にはテジゾリドリン酸エステルとして200mgを1日1回、1時間かけて点滴静注する。(用法及び用量に関連する注意)7.1.本剤はグラム陽性菌に対してのみ抗菌活性を有するため、グラム陰性菌等を含む混合感染と診断された場合、又は混合感染が疑われる場合は適切な薬剤を併用して治療を行うこと。7.2.注射剤から錠剤への切り替え注射剤からテジゾリドリン酸エステルの投与を開始した患者において、経口投与可能であると医師が判断した場合は、同じ用量の錠剤に切り替えることができる。
(禁忌)本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。(重要な基本的注意)8.1.本剤によるショック、アナフィラキシーの発生を確実に予知できる方法がないので、次の措置をとること。・事前に既往歴等について十分な問診を行う(なお、抗生物質等によるアレルギー歴は必ず確認する)。・投与に際しては、必ずショック等に対する救急処置のとれる準備をしておくこと。・投与開始から投与終了後まで、患者を安静の状態に保たせ、十分な観察を行う(特に、投与開始直後は注意深く観察する)。8.2.本剤の使用にあたっては、耐性菌の発現等を防ぐため、次のことに注意すること。・感染症の治療に十分な知識と経験を持つ医師又はその指導のもとで行うこと。・投与期間は、感染部位、重症度、患者の症状等を考慮し、適切な時期に、本剤の継続投与が必要か判定し、疾病の治療上必要な最小限の期間の投与にとどめること。(特定の背景を有する患者に関する注意)(合併症・既往歴等のある患者)9.1.1.好中球減少症(好中球数1000/mm3未満)の患者:有効性は確立していない(好中球減少マウスにおいてテジゾリドの抗菌活性が低下することが報告されている)〔18.2参照〕。(妊婦)妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること(胚・胎仔毒性試験において、マウスでは肋軟骨異常(主に肋軟骨癒合)の発現頻度の増加傾向が、ラットでは肋骨骨格変異及び椎骨骨格変異の発現頻度の増加が、それぞれ臨床曝露量(AUC)の約3~4倍及び約5~6倍に相当する用量で認められた)。(授乳婦)治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること(動物実験(ラット)で乳汁中に移行することが報告されている)。(小児等)小児等を対象とした臨床試験は実施していない。(過量投与)過量投与時、テジゾリドは血液透析により体内からほとんど除去されない。(適用上の注意)14.1.薬剤調製時の注意14.1.1.調製方法(1).本剤1バイアルに注射用水4mLを加える。(2).なるべく泡立たないようにバイアルをゆっくり回し、内容物を完全に溶解させる。(3).生じた泡が消えるまで放置し、不溶物がないことを確認する。(4).得られた溶液は速やかに使用すること(やむを得ず溶液を保存する場合でも、室温又は冷蔵庫(2~8℃)に保存し、24時間以内に使用すること)。(5).投与前に(4)の溶液を生理食塩液250mLで希釈して使用する。このとき目視で不溶物が確認された場合には使用せずに廃棄すること。14.1.2.配合変化(1).本剤と乳酸リンゲル液を含む二価カチオン液との配合は不可である。(2).配合変化については限られたデータしかないため、本剤を他の薬剤<注射用水・生理食塩液を除く>と混合又は混注しないこと。14.2.薬剤投与時の注意本剤と他の薬剤を同一の輸液ラインにより連続注入する場合には、生理食塩液を本剤の投与前後に輸液ライン内に流すこと。(その他の注意)15.2.非臨床試験に基づく情報15.2.1.ラットを用いた3ヵ月間反復経口投与試験において、胃腸管形態学的変化(胃腸管限局性びらん、胃腸管単細胞壊死等)、骨髄形態学的変化(骨髄低細胞性等)及び精巣形態学的変化(精細管変性等)が臨床曝露量(AUC)の約6~14倍に相当する用量で認められた。また、ラットを用いた1ヵ月間反復経口投与免疫毒性試験において、脾臓B細胞減少及び脾臓T細胞減少、並びに血清IgG減少が臨床曝露量(AUC)の約3~14倍に相当する用量で認められた。15.2.2.イヌを用いた2週間反復静脈内投与試験において、胃腸管(胃腸管炎症、胃腸管粘膜萎縮、胃腸管潰瘍)及び骨髄(低細胞性)の形態学的変化が臨床曝露量(AUC)の約9~11倍に相当する用量で認められた。(保管上の注意)室温保存。
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。11.1.重大な副作用11.1.1.偽膜性大腸炎(頻度不明):腹痛、頻回の下痢があらわれ、偽膜性大腸炎又はその疑いがある場合には、直ちに投与を中止するなど、適切な処置を行うこと。11.1.2.可逆的な貧血・白血球減少・汎血球減少・血小板減少等の骨髄抑制(頻度不明):投与中止によって回復しうる貧血・白血球減少・汎血球減少・血小板減少等の骨髄抑制があらわれるおそれがある。11.1.3.代謝性アシドーシス(頻度不明):乳酸アシドーシス等の代謝性アシドーシスがあらわれるおそれがある。11.1.4.視神経症(頻度不明)。11.2.その他の副作用1).過敏症:(頻度不明)薬物過敏症。2).腎臓:(頻度不明)尿臭異常。3).肝臓:(5%未満)ALT上昇、AST上昇、γ-GTP上昇、Al-P上昇、肝機能異常。4).循環器:(頻度不明)徐脈、潮紅、ほてり。5).血液:(5%未満)貧血、(頻度不明)リンパ節症、白血球減少。6).消化器:(5%未満)下痢、(頻度不明)悪心、嘔吐、腹痛、便秘、腹部不快感、口内乾燥、消化不良、上腹部痛、鼓腸、胃食道逆流性疾患、血便排泄。7).感覚器:(頻度不明)味覚異常、霧視、硝子体浮遊物。8).精神神経系:(頻度不明)不眠症、睡眠障害、不安、悪夢、頭痛、浮動性めまい、傾眠、振戦、錯感覚、感覚鈍麻、末梢性ニューロパチー。9).筋・骨格系:(5%未満)四肢不快感、(頻度不明)関節痛、筋痙縮、背部痛、頸部痛。10).皮膚:(5%未満)そう痒性皮疹、(頻度不明)皮膚そう痒症(全身性そう痒症、アレルギー性皮膚そう痒症等)、発疹(全身性発疹、紅斑性発疹、斑状丘疹状発疹等)、蕁麻疹、多汗症、脱毛症、ざ瘡。11).代謝・栄養障害:(頻度不明)脱水、コントロール不良の糖尿病、高カリウム血症。12).呼吸器:(頻度不明)咳嗽、鼻乾燥、肺うっ血。13).投与部位:(5%以上)注射部位反応(紅斑、疼痛、静脈炎等)、(5%未満)血管痛。14).その他:(5%未満)発熱、(頻度不明)真菌感染(外陰腟真菌感染、皮膚真菌感染)、カンジダ症(外陰腟カンジダ症、口腔カンジダ症)、膿瘍、気道感染、疲労、悪寒、易刺激性、末梢性浮腫、握力低下。
18.1作用機序本剤(テジゾリドリン酸エステル)はプロドラッグであり、生体内において活性体テジゾリドに変換され、抗菌作用を示す。テジゾリドは、細菌リボソームの50Sサブユニットに結合して蛋白質合成を阻害することにより抗菌活性を発揮する。18.2抗菌作用テジゾリドは、MRSAを含むブドウ球菌、腸球菌、レンサ球菌等のグラム陽性菌に対して抗菌活性を示す(invitro)。MRSA等を感染させたマウス皮膚・軟部組織感染モデル、マウス肺感染モデル、マウス致死的全身感染モデルにおいて、テジゾリド(経口、静脈内又は腹腔内投与)はinvivo抗菌作用を示す。MRSA大腿感染モデルの大腿筋中生菌数を治療開始時の菌数で維持するために必要なヒト等価用量は正常マウスでは約100mg/日に対し、好中球減少(好中球数100/mL未満)マウスでは約2,000mg/日であった。[9.1.1参照]18.3耐性テジゾリドを含むオキサゾリジノンの作用機序は他クラス抗菌薬とは異なることから、他クラス抗菌薬耐性はテジゾリドに交差耐性を示さない。リボソーム変異(23SrRNA変異又はリボソーム蛋白質L3及びL4変異)によるオキサゾリジノン耐性は、一般的にテジゾリドに交差耐性を示す。クロラムフェニコール‐フロルフェニコール耐性遺伝子cfrによりオキサゾリジノン耐性となっている黄色ブドウ球菌に対して、テジゾリドは抗菌活性を示す。テジゾリドの感受性低下をもたらす自然発生突然変異の発現頻度は約≦10の-10乗であった。MRSAの連続継代培養試験において、最小発育阻止濃度の上昇はテジゾリド存在下で8倍、同クラス抗菌薬リネゾリド存在下で32倍であった。[5.参照]
17.1有効性及び安全性に関する試験17.1.1国内第III相試験MRSA感染あるいはその疑いがある皮膚・軟部組織感染症患者を対象として、テジゾリドリン酸エステル(以下、本剤)の有効性及び安全性を検討することを目的とした無作為化実薬対照非盲検並行群間比較試験を行った。本試験では、本剤200mgを1日1回7~14日間又はリネゾリド600mgを1日2回7~14日間点滴静注(経口投与への切り替え可)した。MRSA感染が確認された微生物学的評価可能(ME‐MRSA)解析対象集団における治癒判定時(投与終了後7~14日)の臨床効果(治癒率、盲検下で評価)は、表1のとおりであった。表1国内第III相試験における臨床効果--------------------------表開始--------------------------本剤群リネゾリド群皮膚・軟部組織感染症86.2(25/29)80.0(8/10)深在性皮膚感染症a)80.0(8/10)100(2/2)慢性膿皮症b)100(1/1)0(0/0)外傷・熱傷及び手術等の二次感染80.0(8/10)85.7(6/7)びらん・潰瘍の二次感染100(8/8)0(0/1)治癒率:治癒と判定された被験者の割合[%(例数)]a)蜂巣炎、丹毒、リンパ管炎等b)化膿性汗腺炎、頭部乳頭状皮膚炎等--------------------------表終了--------------------------安全性解析対象83例中25例(30.1%)に副作用(臨床検査値の異常変動を含む)が認められ、主な副作用はALT上昇4件(4.8%)、AST上昇3件(3.6%)、注射部位紅斑3件(3.6%)等であった。17.1.2海外第III相試験(ESTABLISH‐1)グラム陽性菌による感染あるいはその疑いがある急性細菌性皮膚・皮膚組織感染症患者を対象として、本剤の有効性及び安全性を検討することを目的とした無作為化実薬対照二重盲検並行群間比較試験を行った。本試験では、本剤200mgを1日1回6日間又はリネゾリド600mgを1日2回10日間経口投与した。無作為化された全被験者がintention‐to‐treat(ITT)集団とされ、ITT集団における主要評価項目である治験薬投与開始後48~72時間の早期臨床効果(有効率)は表2のとおりであり、本剤の非劣性が検証された(非劣性マージン10%)。また、MRSA感染が確認されたmicrobiologicalITT(mITT)集団における投与終了後7~14日の臨床効果(治癒率)は、表2のとおりであった。表2海外第III相試験における臨床効果--------------------------表開始--------------------------本剤群リネゾリド群群間差[95%信頼区間]早期臨床効果(有効率)(ITT)79.5(264/332)79.4(266/335)0.1[-6.1~6.2]a)臨床効果(治癒率)(mITT)85.2(75/88)85.6(77/90)-0.3[-10.7~10.0]b)有効率:有効と判定された被験者の割合[%(例数)]治癒率:治癒と判定された被験者の割合[%(例数)]a)ベースライン時の発熱の有無を層としたMiettinenandNurminen法b)MiettinenandNurminen法--------------------------表終了--------------------------安全性解析対象331例中80例(24.2%)に副作用(臨床検査値の異常変動を含む)が認められ、主な副作用は悪心25件(7.6%)、頭痛16件(4.8%)、下痢14件(4.2%)、浮動性めまい7件(2.1%)、嘔吐6件(1.8%)等であった。17.1.3海外第III相試験(ESTABLISH‐2)グラム陽性菌による感染あるいはその疑いがある急性細菌性皮膚・皮膚組織感染症患者を対象として、本剤の有効性及び安全性を検討することを目的とした無作為化実薬対照二重盲検並行群間比較試験を行った。本試験では、本剤200mgを1日1回6日間又はリネゾリド600mgを1日2回10日間点滴静注(経口投与への切り替え可)した。無作為化された全被験者がintention‐to‐treat(ITT)集団とされ、ITT集団における主要評価項目である治験薬投与開始後48~72時間の早期臨床効果(有効率)は表3のとおりであり、本剤の非劣性が検証された(非劣性マージン10%)。また、MRSA感染が確認されたmicrobiologicalITT(mITT)集団における投与終了後7~14日の臨床効果(治癒率)は、表3のとおりであった。表3海外第III相試験における臨床効果--------------------------表開始--------------------------本剤群リネゾリド群群間差[95%信頼区間]早期臨床効果(有効率)(ITT)85.2(283/332)82.6(276/334)2.6[-3.0~8.2]a)臨床効果(治癒率)(mITT)81.1(43/53)75.0(42/56)6.1[-9.3~21.6]a)有効率:有効と判定された被験者の割合[%(例数)]治癒率:治癒と判定された被験者の割合[%(例数)]a)MiettinenandNurminen法--------------------------表終了--------------------------安全性解析対象331例中68例(20.5%)に副作用(臨床検査値の異常変動を含む)が認められ、主な副作用は悪心21件(6.3%)、嘔吐9件(2.7%)、下痢7件(2.1%)、疲労7件(2.1%)、頭痛7件(2.1%)等であった。