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一般名 | バルデナフィル塩酸塩水和物錠 |
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YJコード | 259000BF3056 |
剤型・規格 | 錠剤・20mg1錠 |
薬価 | 0.00円 |
製薬会社 | |
添付文書 |
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勃起不全(満足な性行為を行うに十分な勃起とその維持が出来ない患者)。(効能又は効果に関連する注意)5.1.投与に際しては、勃起不全及びその基礎疾患の診断のため、既往歴の調査や諸検査を行い、客観的な診断に基づき臨床上治療が必要とされる患者に限定すること。5.2.本剤は催淫剤又は性欲増進剤ではない。
通常、成人には1日1回バルデナフィルとして10mgを性行為の約1時間前に経口投与する。10mgの投与で十分な効果が得られず、忍容性が良好と判断された器質性又は混合型勃起不全患者に対しては、20mgに増量することができる。高齢者(65歳以上)、中等度の肝障害のある患者については、本剤の血漿中濃度が上昇することが認められているので、5mgを開始用量とし、最高用量は10mgとする。1日の投与は1回とし、投与間隔は24時間以上とすること。(用法及び用量に関連する注意)7.1.チトクロームP4503A4を阻害する薬剤(マクロライド系抗生物質)との併用により、本剤の血漿中濃度が上昇することが認められているので、投与量は5mgを超えないこと〔10.2参照〕。7.2.α遮断薬との併用により、症候性低血圧があらわれるおそれがあるので、α遮断薬による治療で患者の状態が安定していることを確認した上で、低用量(5mg)から投与を開始すること〔10.2参照〕。
(警告)1.1.本剤と硝酸剤あるいは一酸化窒素<NO>供与剤(ニトログリセリン、亜硝酸アミル、硝酸イソソルビド、ニコランジル等)との併用により降圧作用が増強し過度に血圧を下降させることがあるので、本剤投与の前に、硝酸剤あるいは一酸化窒素(NO)供与剤が投与されていないことを十分確認し、本剤投与中及び投与後においても硝酸剤あるいは一酸化窒素(NO)供与剤が投与されないよう十分注意すること〔2.2、10.1参照〕。1.2.心筋梗塞等の重篤な心血管系等の有害事象が報告されているので、本剤投与の前に、心血管系障害の有無等を十分確認すること〔2.3、2.5、2.8、2.9、8.1、11.2参照〕。(禁忌)2.1.本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。2.2.硝酸剤投与中あるいは一酸化窒素<NO>供与剤投与中(ニトログリセリン、亜硝酸アミル、硝酸イソソルビド、ニコランジル等)の患者〔1.1、10.1参照〕。2.3.心血管系障害を有するなど性行為が不適当と考えられる患者〔1.2、8.1参照〕。2.4.先天性QT延長患者(QT延長症候群)、クラス1A抗不整脈薬投与中(キニジン、プロカインアミド、ジソピラミド(経口剤)、シベンゾリン、ピルメノール)又はクラス3抗不整脈薬投与中(アミオダロン(経口剤)、ソタロール)の患者〔8.2、10.1参照〕。2.5.脳梗塞の既往歴が最近6ヵ月以内・脳出血の既往歴が最近6ヵ月以内や心筋梗塞の既往歴が最近6ヵ月以内にある患者〔1.2、8.1参照〕。2.6.重度肝障害のある患者〔9.3.1参照〕。2.7.血液透析が必要な腎障害のある患者〔9.2.1参照〕。2.8.低血圧[安静時収縮期血圧<90mmHg]又は治療による管理がなされていない高血圧[安静時収縮期血圧>170mmHg又は安静時拡張期血圧>100mmHg]患者〔1.2、8.1参照〕。2.9.不安定狭心症のある患者〔1.2、8.1参照〕。2.10.リオシグアト投与中、CYP3A4を阻害する薬剤投与中(リトナビル投与中、アタザナビル投与中、ホスアンプレナビル投与中、ロピナビル・リトナビル投与中、ニルマトレルビル・リトナビル投与中、ダルナビル含有製剤投与中、ケトコナゾール<外用剤を除く>投与中、イトラコナゾール投与中、エンシトレルビル投与中、コビシスタット含有製剤投与中)の患者〔10.1参照〕。2.11.網膜色素変性症患者[網膜色素変性症の患者にはホスホジエステラーゼ(PDE)の遺伝的障害を持つ症例が少数認められる]。(重要な基本的注意)8.1.性行為は心臓へのリスクを伴うため、勃起不全の治療を開始する前に心血管系の状態に注意を払うこと。本剤は血管拡張作用を有するため軽度な一過性血圧低下があらわれる場合がある〔1.2、2.3、2.5、2.8、2.9参照〕。8.2.臨床薬理試験において本剤投与によるQTc延長がみられていることから、心血管系障害又は肝障害のある患者に対しては、本剤投与中に必要に応じて心電図検査を実施することが望ましい〔2.4、17.3.1参照〕。8.3.4時間以上の勃起延長又は持続勃起<6時間以上持続する痛みを伴う勃起>が外国臨床試験で少数例報告されている。持続勃起に対する処置を速やかに行わないと陰茎組織の損傷又は勃起機能を永続的に損なうことがあるので、勃起が4時間以上持続する症状がみられた場合には直ちに医師の診断を受けるよう指導すること。8.4.臨床試験において、めまいや視覚障害が認められているので、高所作業、自動車の運転等危険を伴う機械を操作する際には注意させること。8.5.本剤投与後に急激な視力低下又は急激な視力喪失があらわれた場合には、本剤の服用を中止し、速やかに眼科専門医の診察を受けるよう、患者に指導すること〔15.1.1参照〕。(特定の背景を有する患者に関する注意)(合併症・既往歴等のある患者)9.1.1.陰茎構造上欠陥(陰茎屈曲、陰茎線維化、Peyronie病等)のある患者:性行為が困難であり痛みを伴う可能性がある。9.1.2.持続勃起症の素因となり得る疾患(鎌状赤血球性貧血、多発性骨髄腫、白血病等)のある患者。9.1.3.PDE5阻害薬投与中又は他の勃起不全治療薬投与中の患者:これらの薬剤との併用使用の経験がない。9.1.4.出血性疾患又は消化性潰瘍のある患者:ニトロプルシドナトリウム(NO供与剤)の血小板凝集抑制作用を増強することが認められている(出血性疾患又は消化性潰瘍のある患者に対する安全性は確立していない)。9.1.5.大動脈弁狭窄症、特発性肥大性大動脈弁下狭窄症等、左室流出路閉塞のある患者:本剤の血管拡張作用による影響を受ける場合があるので、心血管系の状態によって性行為が望ましくない患者には勃起不全治療薬の使用は行うべきではない。(腎機能障害患者)9.2.1.血液透析が必要な腎障害のある患者:投与しないこと(安全性が検討されていない)〔2.7参照〕。(肝機能障害患者)9.3.1.重度肝障害のある患者:投与しないこと(本剤の血漿中濃度が上昇するおそれがある)〔2.6、16.6.2参照〕。9.3.2.中等度肝障害のある患者:低用量(5mg)から投与を開始するなど慎重に投与すること(Child-Pugh分類Bの患者で本剤の血漿中濃度が上昇することが認められている)〔16.6.2参照〕。(高齢者)低用量(5mg)から投与を開始するなど慎重に投与すること(本剤の血漿中濃度が上昇することがある)〔16.6.3参照〕。(相互作用)本剤は、主にチトクロームP4503A4(CYP3A4)により代謝される。10.1.併用禁忌:1).硝酸剤及びNO供与剤(ニトログリセリン、亜硝酸アミル、硝酸イソソルビド、ニコランジル等)〔1.1、2.2参照〕[併用により降圧作用が増強し過度に血圧を下降させることがある(NOはcGMPの産生を刺激し、一方、本剤はcGMPの分解を抑制することから、両剤の併用によりcGMPの増大を介するNOの降圧作用が増強する)]。2).リオシグアト<アデムパス>〔2.10参照〕[症候性低血圧を起こすことがある(細胞内cGMP濃度が増加し、全身血圧に相加的な影響を及ぼすおそれがある)]。3).CYP3A4を阻害する薬剤:①.リトナビル<ノービア>〔2.10、16.7.1参照〕[本剤のAUC0-24が49倍に増加し、本剤のCmaxが13倍に上昇し、本剤の半減期が10倍に延長するとの報告がある(CYP3A4阻害によりクリアランスが減少する)]。②.アタザナビル<レイアタッツ>、ホスアンプレナビル<レクシヴァ>、ロピナビル・リトナビル<カレトラ>、ニルマトレルビル・リトナビル<パキロビッド>、ダルナビルを含有する製剤<プリジスタ、プレジコビックス、シムツーザ>〔2.10参照〕[本剤の血漿中濃度が上昇し半減期が延長するおそれがある(CYP3A4阻害によりクリアランスが減少する)]。③.ケトコナゾール<外用剤を除く>(経口剤は国内未発売)、イトラコナゾール<イトリゾール>〔2.10、16.7.2参照〕[本剤のAUCが10倍に増加し、本剤のCmaxが4倍に上昇するとの報告がある(CYP3A4阻害によりクリアランスが減少する)]。④.エンシトレルビル<ゾコーバ>〔2.10参照〕[本剤の血漿中濃度が上昇するおそれがある(CYP3A4阻害によりクリアランスが減少する)]。⑤.コビシスタットを含有する製剤<スタリビルド、ゲンボイヤ、プレジコビックス、シムツーザ>〔2.10参照〕[本剤の血漿中濃度が上昇するおそれがある(コビシスタットのCYP3A4阻害によりクリアランスが減少する)]。4).クラス1A抗不整脈薬<ジソピラミドは経口剤のみ>(キニジン、プロカインアミド<アミサリン>、ジソピラミド<経口剤><リスモダン>、シベンゾリン<シベノール>、ピルメノール<ピメノール>)、クラス3抗不整脈薬<アミオダロンは経口剤のみ>(アミオダロン<経口剤><アンカロン>、ソタロール<ソタコール>)〔2.4、17.3.1参照〕[本剤の心臓伝導系への影響を検討する臨床薬理試験において本剤投与によるQTc延長がみられている(これらの薬剤はいずれもQTc延長作用がみられており、本剤を併用した場合、相加的なQTc延長がみられるおそれがある)]。10.2.併用注意:1).CYP3A4を阻害する薬剤:①.CYP3A4を阻害する薬剤(マクロライド系抗生物質(エリスロマイシン等))〔7.1、16.7.3参照〕[エリスロマイシンで、本剤のAUCが4倍に増加し、本剤のCmaxが3倍に上昇するとの報告がある(CYP3A4阻害によりクリアランスが減少する)]。②.CYP3A4を阻害する薬剤(ビカルタミド)[本剤の血漿中濃度が上昇するおそれがある(CYP3A4阻害によりクリアランスが減少する)]。2).CYP3A4を誘導する薬剤(リファンピシン等)[本剤の血漿中濃度が低下するおそれがある(CYP3A4誘導によりクリアランスが増加する)]。3).カルペリチド[併用により、降圧作用が増強するおそれがある(本剤は血管拡張作用による降圧作用を有するため、併用により降圧作用が増強するおそれがある)]。4).α遮断薬(テラゾシン、タムスロシン等)〔7.2、16.7.4、16.7.5参照〕[併用により、症候性低血圧があらわれるおそれがあるので、α遮断薬と併用する場合には、α遮断薬との投与間隔を考慮すること(本剤は血管拡張作用による降圧作用を有するため、併用により降圧作用が増強する)]。(過量投与)13.1.処置過量投与時、特異的な解毒薬はない(また、本剤は血漿タンパク結合率が高く、尿中排泄率が低いため腎透析によるクリアランスの促進は期待できない)。(適用上の注意)14.1.薬剤交付時の注意14.1.1.本剤には性行為感染症を防ぐ効果はない。14.1.2.PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある)。(その他の注意)15.1.臨床使用に基づく情報15.1.1.薬剤との因果関係は明らかではないが、外国において本剤を含むPDE5阻害薬投与中に、まれに、視力低下や視力喪失の原因となりうる非動脈炎性前部虚血性視神経症(NAION)の発現が報告されており、これらの患者の多くは、NAIONの危険因子を有していた[年齢(50歳以上)、糖尿病、高血圧、冠動脈障害、高脂血症、喫煙等]、外国において、NAIONを発現した45歳以上の男性を対象として実施された自己対照研究では、PDE5阻害薬の投与から消失半減期(t1/2)の5倍の期間内(バルデナフィルの場合約1日以内に相当)は、NAION発現リスクが約2倍になることが報告されている〔8.5参照〕。15.1.2.薬剤との因果関係は明らかではないが、外国において本剤を含むPDE5阻害薬投与後に、まれに、痙攣発作の発現が報告されている。15.1.3.薬剤との因果関係は明らかではないが、外国において本剤を含むPDE5阻害薬投与後に、まれに、急激な聴力低下又は突発性難聴が報告されている。これらの患者では、耳鳴りやめまいを伴うことがある。(保管上の注意)室温保存。
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。11.2.その他の副作用1).循環器:(1%以上)ほてり(10.6%)、心悸亢進、(0.1~1%未満)頻脈、高血圧、(0.1%未満)失神、低血圧、顔面浮腫、心筋虚血、*心筋梗塞[*:因果関係は明らかではないが、本剤投与後に心筋梗塞が発症したことが報告されている〔1.2参照〕]、(頻度不明)起立性低血圧、狭心症。2).精神神経系:(1%以上)頭痛(11.7%)、めまい、(0.1~1%未満)不眠症、異常感覚、傾眠、眩暈、感覚鈍麻、(0.1%未満)不安、緊張亢進、一過性全健忘。3).肝臓:(0.1~1%未満)肝機能検査異常、γ-GTP上昇。4).呼吸器:(1%以上)鼻閉、(0.1~1%未満)副鼻腔うっ血、呼吸困難、鼻出血。5).筋・骨格系:(0.1~1%未満)背部痛、筋肉痛、(0.1%未満)関節痛、頸部痛。6).皮膚:(0.1~1%未満)紅斑、発汗、皮膚そう痒、光線過敏性反応、発疹。7).消化器:(1%以上)消化不良、嘔気、(0.1~1%未満)腹痛、口内乾燥、下痢、胃炎、嘔吐、胃食道逆流、(0.1%未満)嚥下障害、食道炎。8).感覚器:(0.1~1%未満)視覚異常、結膜炎、霧視、羞明、彩視症、眼痛、耳鳴、流涙、(頻度不明)緑内障。9).その他:(0.1~1%未満)CK上昇、灼熱感、無力症、胸痛、異常感、勃起増強(勃起時疼痛等)、(0.1%未満)インフルエンザ症候群、射精障害、アナフィラキシー反応、持続勃起。
18.1作用機序陰茎海綿体平滑筋及び関連小動脈を弛緩させて陰茎を勃起させるcGMPは、グアニル酸シクラーゼによる合成とPDE5による加水分解とのバランスにより調節されている。バルデナフィルはPDE5を阻害することによりcGMP量を増加させ、陰茎を勃起させる。18.2PDE5阻害作用バルデナフィルは強力にPDE5を阻害する。ヒト血小板、ヒト陰茎海綿体及び遺伝子組換ヒト型のPDE5に対するIC50値は、それぞれ0.7、3.4及び0.89nMであった(invitro)。18.3PDE5選択性バルデナフィルはPDE5を選択的に阻害し、その作用は他のPDEsに対する作用より10~1000倍強い(invitro)。(IC50値;PDE5:0.89nM、PDE1:121nM、PDE6:11~157nM、PDE11:308nM、PDE2、PDE3、PDE4、PDE7、PDE8、PDE9及びPDE10に対するIC50値:≧1000nM)。18.4陰茎海綿体中cGMP増加作用3nM以上の濃度で、NO供与体であるニトロプルシドナトリウム(SNP)1μMによるヒト摘出陰茎海綿体中cGMP濃度増加を濃度依存的に増強した(invitro)。18.5海綿体弛緩増強作用ヒト摘出陰茎海綿体のSNPによる弛緩に対し、3nM以上で濃度依存的で有意な増強作用を示した(invitro)。18.6陰茎勃起作用ウサギに1、3、10、30mg/kgを経口投与することにより用量依存的な陰茎勃起作用が認められた。また、性的刺激に代わるものとしてのSNP0.2mg/kg静脈内投与によりバルデナフィルの陰茎勃起作用は著明に増強され、0.1mg/kg以上で用量依存的で、かつ有意な増強作用がみられた。
17.1有効性及び安全性に関する試験17.1.1国内用量反応試験(ブリッジング試験)国内用量反応試験(ブリッジング試験)における臨床効果はIIEF(InternationalIndexofErectileFunction:国際勃起機能スコア)質問票(15質問)の内、挿入の頻度に関する質問「ここ4週間、性交を試みた時、何回挿入することができましたか?」及び勃起の維持に関する質問「ここ4週間、性交中、挿入後何回勃起を維持することができましたか?」を次のスコアで評価した。性交の試み一度もなし・・・0毎回又はほぼ毎回(10回中9回以上)・・・5おおかた毎回(半分よりかなり上回る回数:10回中7回程度)・・・4時々(10回中5回)・・・3たまに(半分よりかなり下回る回数:10回中3回程度)・・・2全くなし又はほとんどなし(10回中1回以下)・・・1バルデナフィル5mg群及び10mg群においてプラセボに比し有意な改善がみられた。なお、本試験では糖尿病患者、脊髄損傷による勃起不全患者、根治的前立腺全摘除術の既往のある患者は対象から除外されている。--------------------------表開始--------------------------プラセボバルデナフィル5mg10mg挿入の頻度N=71N=67N=75投与前投与後2.63.2±0.12.94.1±0.1p<0.00012.84.5±0.1p<0.0001勃起の維持N=71N=67N=75投与前投与後1.52.3±0.21.63.5±0.2p<0.00011.54.2±0.2p<0.0001投与前の値は算術平均値(Mean)、投与後の値は調整済平均値(LSmean)±SE。検定は共分散分析を用いたプラセボとの比較。--------------------------表終了--------------------------副作用は、プラセボ群では21.1%(15/71例)、5mg群では35.3%(24/68例)、10mg群では45.3%(34/75例)、20mg群では54.5%(36/66例)に認められた。17.1.2糖尿病を有する勃起不全患者に対する国内臨床比較試験IIEF質問票の内、勃起機能ドメインスコア(質問1~質問5及び質問15の総和)により評価した結果、バルデナフィル10mg群及び20mg群ともにプラセボに比し有意な改善がみられた。また、20mg投与群と10mg投与群との間に統計学的に有意な差(p<0.05)が認められた。--------------------------表開始--------------------------プラセボバルデナフィル5mg10mgIIEF勃起機能ドメインスコアN=106N=337N=335投与前投与後13.716.3±0.713.621.8±0.4p<0.000113.922.9±0.4p<0.0001投与前の値は算術平均値(Mean)、投与後の値は調整済平均値(LSmean)±SE。検定は共分散分析を用いたプラセボとの比較。--------------------------表終了--------------------------副作用は、プラセボ群では6.6%(7/106例)、10mg群では22.0%(74/337例)、20mg群では24.2%(81/335例)に認められた。17.1.3脊髄損傷を有する勃起不全患者に対する国内一般臨床試験バルデナフィル10mgで治療を開始し、投与4週後の時点で十分な治療効果が得られず、忍容性が良好であった症例に対して20mgへ増量した結果、勃起機能の更なる改善が認められた。--------------------------表開始--------------------------投与パターン※10mg>10mg10mg>20mgIIEF勃起機能ドメインスコアN=10N=22投与前12.2±7.310.3±5.7投与4週後26.9±4.317.5±7.5投与8週後27.3±2.322.3±8.1投与12週後25.0±8.522.2±8.1算術平均値(Mean)±SD※:バルデナフィル10mgを開始用量として、投与4週後に増量の可否を行った。--------------------------表終了--------------------------副作用は、10mgを継続した症例では40.0%(4/10例)、20mgへ増量した症例では13.6%(3/22例)に認められた。国内では、糖尿病及び脊髄損傷を有する患者以外の器質性又は混合型勃起不全患者に対して、バルデナフィル20mgへの増量によるリスク・ベネフィットは検討されていない。17.1.4北アメリカ第III相試験外国で実施された第III相試験においては、IIEF勃起機能ドメインスコア並びに患者日記/「挿入の成功」、患者日記/「勃起の持続」により評価した結果、バルデナフィル5mg群及び10mg群においてプラセボに比し有意な改善がみられた。--------------------------表開始--------------------------プラセボバルデナフィル5mg10mgIIEF勃起機能ドメインスコアN=170N=188N=195投与前投与後13.615.0±0.712.518.4±0.6p<0.000113.420.6±0.6p<0.0001患者日記/「挿入の成功」(%)N=171N=189N=194投与前投与後46.051.7±2.542.865.5±2.4p<0.000145.475.5±2.4p<0.0001患者日記/「勃起の持続」(%)N=171N=188N=194投与前投与後14.932.2±2.714.050.6±2.6p<0.000114.664.5±2.6p<0.0001投与前の値は調整済平均値(LSmean)、投与後の値は調整済平均値(LSmean)±SE。検定は共分散分析を用いたプラセボとの比較。--------------------------表終了--------------------------副作用は、プラセボ群では7.1%(13/182例)、5mg群では19.2%(37/193例)、10mg群では33.2%(66/199例)、20mg群では42.0%(79/188例)に認められた。17.1.5ヨーロッパ第III相試験外国で実施された第III相試験(投与例数:プラセボ群160例、バルデナフィル5mg群156例、10mg157例)においては、IIEF勃起機能ドメインスコア並びに患者日記/「挿入の成功」、患者日記/「勃起の持続」により評価した結果、バルデナフィル5mg群及び10mg群においてプラセボに比し有意な改善がみられた。--------------------------表開始--------------------------プラセボバルデナフィル5mg10mgIIEF勃起機能ドメインスコア投与前投与後13.013.2±0.613.219.8±0.6p<0.000113.020.9±0.6p<0.0001患者日記/「挿入の成功」(%)投与前投与後41.745.3±2.647.871.7±2.6p<0.000143.976.4±2.6p<0.0001患者日記/「勃起の持続」(%)投与前投与後15.924.9±2.914.654.9±2.9p<0.000115.961.6±2.9p<0.0001投与前の値は調整済平均値(LSmean)、投与後の値は調整済平均値(LSmean)±SE。検定は共分散分析を用いたプラセボとの比較。--------------------------表終了--------------------------副作用は、プラセボ群では10.0%(16/160例)、5mg群では19.1%(30/157例)、10mg群では27.7%(44/159例)、20mg群では40.5%(66/163例)に認められた。17.3その他17.3.1QT間隔に対する影響健康成人男子59例に対し、バルデナフィル10mg、80mg注1)、シルデナフィル50mg、400mg注2)、モキシフロキサシン400mg及びプラセボを二重盲検クロスオーバー法により単回投与した。12誘導心電図を各単回投与前に3回(30分前、15分前及び直前)及び投与後に5回(30分後、1時間後、1.5時間後、2.5時間後及び4時間後)測定した。バルデナフィルの通常臨床用量である10mg投与におけるQTcFの延長時間は平均8msec、8倍量の80mg注1)投与では平均10msecの延長時間であった。これらのQTcFの変化にシルデナフィルの50mg及び400mg注2)投与時と大きな差異は認められなかった(外国人データ)。[8.2、10.1参照]--------------------------表開始--------------------------薬剤プラセボとの差(90%信頼区間)補正前QT延長時間(msec)心拍数(bpm)QTcF※延長時間(msec)バルデナフィル80mg注1)-2(-4、0)6(5、7)10(8、11)バルデナフィル10mg-2(-4、0)5(4、6)8(6、9)シルデナフィル400mg注2)-1(-3、1)5(4、6)9(8、11)シルデナフィル50mg-2(-4、0)4(3、5)6(5、8)モキシフロキサシン400mg3(1、5)2(1、3)8(6、9)※:Fridericia補正QT注1)本剤の承認用量は通常1日1回10mgで、忍容性が良好と判断された器質性又は混合型勃起不全患者に対しては、20mgに増量することができる。注2)シルデナフィルの承認用量は1日1回25mg~50mgである。--------------------------表終了--------------------------注1)本剤の承認用量は通常1日1回10mgで、忍容性が良好と判断された器質性又は混合型勃起不全患者に対しては、20mgに増量することができる。注2)シルデナフィルの承認用量は1日1回25mg~50mgである。