1.
インフル・コロナワクチン接種、同時vs.順次で副反応に差はあるか
2024/11/20 医療一般
インフル・コロナワクチン接種、同時vs.順次で副反応に差はあるか
https://www.carenet.com/news/general/carenet/59646
一般名 | 乾燥組換え帯状疱疹ワクチン(チャイニーズハムスター卵巣細胞由来) |
---|---|
YJコード | 631341BE1028 |
剤型・規格 | 散剤・50μg1瓶(溶解液付) |
薬価 | 0.00円 |
製薬会社 | |
添付文書 |
|
1.
インフル・コロナワクチン接種、同時vs.順次で副反応に差はあるか
2024/11/20 医療一般
インフル・コロナワクチン接種、同時vs.順次で副反応に差はあるか
https://www.carenet.com/news/general/carenet/59646
2.
日本の新型コロナワクチン接種意向、アジア5地域で最低/モデルナ
2024/11/19 医療一般
日本の新型コロナワクチン接種意向、アジア5地域で最低/モデルナ
https://www.carenet.com/news/general/carenet/59637
3.
第240回 ウイルス学者が自身の乳がんを手ずから精製したウイルスで治療
2024/11/12 バイオの火曜日
第240回 ウイルス学者が自身の乳がんを手ずから精製したウイルスで治療
https://www.carenet.com/hihyotue/240.html
4.
第216回 マイコプラズマ肺炎5週連続で過去最多更新、厚労省が注意喚起/厚労省
2024/11/11 まとめる月曜日
第216回 マイコプラズマ肺炎5週連続で過去最多更新、厚労省が注意喚起/厚労省
https://www.carenet.com/hihyomon/216.html
5.
第121回 高額過ぎて新型コロナワクチン接種が進まない
2024/11/07 現場から木曜日
第121回 高額過ぎて新型コロナワクチン接種が進まない
https://www.carenet.com/hihyothu2/121.html
帯状疱疹の予防。(効能又は効果に関連する注意)本剤を予防接種法に基づく水痘の予防接種に転用することはできない。
抗原製剤を専用溶解用液全量で溶解する。50歳以上の者には、0.5mLを2回、通常、2ヵ月の間隔をおいて、筋肉内に接種する。帯状疱疹に罹患するリスクが高いと考えられる18歳以上の者には、0.5mLを2回、通常、1~2ヵ月の間隔をおいて、筋肉内に接種する。(用法及び用量に関連する注意)7.1.接種対象者帯状疱疹に罹患するリスクが高いと考えられる18歳以上の者とは、次のような状態の者を指す。・疾病又は治療により免疫不全である者、免疫機能が低下した者又は免疫機能が低下する可能性がある者。・前記以外で、医師が本剤の接種を必要と認めた者。7.2.接種間隔・接種時期7.2.1.〈50歳以上の者又は帯状疱疹に罹患するリスクが高いと考えられる18歳以上の者〉標準として1回目の接種から2ヵ月の間隔をおいて2回目の接種を行うこと(1回目の接種から2ヵ月を超えた場合であっても、6ヵ月後までに2回目の接種を行うこと)。7.2.2.〈帯状疱疹に罹患するリスクが高いと考えられる18歳以上の者〉ワクチン接種スケジュールを短縮することによりベネフィットが得られる場合には、1回目の接種から2回目の接種までの間隔を1ヵ月まで短縮することができる。7.2.3.〈帯状疱疹に罹患するリスクが高いと考えられる18歳以上の者〉造血幹細胞移植実施予定及び造血幹細胞移植実施後、化学療法実施予定及び化学療法実施後の患者等において、高度にリンパ球減少・高度にリンパ球抑制されることが予想される又は減少・抑制されている等の場合には、個々の被接種者における状態を考慮した上で、本剤の適切な接種時期を決定すること。7.3.同時接種医師が必要と認めた場合には、他のワクチンと同時に接種することができる〔14.1.1参照〕。
(接種不適当者(予防接種を受けることが適当でない者))2.1.明らかな発熱を呈している者。2.2.重篤な急性疾患にかかっていることが明らかな者。2.3.本剤の成分によってアナフィラキシーを呈したことがあることが明らかな者。2.4.前記に掲げる者のほか、予防接種を行うことが不適当な状態にある者。(重要な基本的注意)8.1.本剤は、「予防接種実施規則」及び「定期接種実施要領」に準拠して使用すること。8.2.被接種者について、接種前に必ず問診、検温及び診察(視診、聴診等)によって健康状態を調べること。8.3.被接種者又は介護者に、接種当日は過激な運動は避け、接種部位を清潔に保ち、また、接種後の健康監視に留意し、局所の異常反応や体調の変化、さらに高熱、痙攣等の異常な症状を呈した場合には、速やかに医師の診察を受けるよう事前に知らせること。8.4.本剤と他の帯状疱疹ワクチンの互換性に関する安全性、免疫原性、有効性のデータはない。8.5.ワクチン接種直後又は接種後に注射による心因性反応を含む血管迷走神経反射として失神があらわれることがある。失神による転倒を避けるため、接種後30分程度は座らせるなどした上で被接種者の状態を観察することが望ましい。(特定の背景を有する者に関する注意)(接種要注意者(接種の判断を行うに際し、注意を要する者))被接種者が次のいずれかに該当すると認められる場合は、健康状態及び体質を勘案し、診察及び接種適否の判断を慎重に行い、予防接種の必要性、副反応、有用性について十分な説明を行い、同意を確実に得た上で、注意して接種すること。9.1.1.心臓血管系疾患、腎臓疾患、肝臓疾患、血液疾患等の基礎疾患を有する者〔9.2腎機能障害を有する者、9.3肝機能障害を有する者の項参照〕。9.1.2.予防接種で接種後2日以内に発熱のみられた者及び全身性発疹等のアレルギーを疑う症状を呈したことがある者。9.1.3.本剤の成分に対して、アレルギーを呈するおそれのある者。9.1.4.過去に痙攣の既往のある者。9.1.5.過去に免疫不全の診断がされている者及び近親者に先天性免疫不全症の者がいる者。9.1.6.血小板減少症や凝固障害を有する者、抗凝固療法施行中の者:筋肉内注射部位の出血のおそれがある。(腎機能障害を有する者)腎機能障害を有する者:接種要注意者である〔9.1.1参照〕。(肝機能障害を有する者)肝機能障害を有する者:接種要注意者である〔9.1.1参照〕。(妊婦)妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、予防接種上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ接種すること。(授乳婦)予防接種上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。(小児等)小児等を対象とした臨床試験は実施していない。(高齢者)接種に当たっては、予診等を慎重に行い、被接種者の健康状態を十分に観察すること(一般に、生理機能が低下している)。(適用上の注意)14.1.薬剤接種時の注意14.1.1.接種時(1).【シングリックス筋注用の使用方法】に従うこと。(2).注射針及びシリンジは被接種者毎に取り換えること。(3).使用前には異常な混濁、着色、異物の混入その他の異常がないかを確認し、異常を認めたものは使用しないこと。(4).誤って凍結させたものは、品質が変化しているおそれがあるので、使用しないこと。(5).抗原製剤を専用溶解用液で溶解する際は、泡立てないよう優しく振り混ぜ、完全に溶解させること(激しく振とうしないこと)。(6).注射針の先端が血管内に刺入していないことを確認すること。(7).本剤を他のワクチンと混合して接種しないこと〔7.3参照〕。(8).調製後はすぐに使用すること(すぐ使用できない場合は、遮光して2-8℃で保管し、6時間以上経過したものは破棄すること)。14.1.2.接種部位(1).本剤は筋肉内注射のみに使用し、皮下注射、静脈内注射又は皮内注射はしないこと。皮下注射により、一過性局所反応(一過性注射部位発赤及び一過性注射部位腫脹)を増加させることがある。(2).接種部位は、通常、上腕三角筋部とし、臀部には接種しないこと。(3).接種部位はアルコールで消毒し、同一部位に反復して接種することは避けること。(4).筋肉内注射に当たっては、組織・神経等への影響を避けるため次の点に注意すること。・針長は筋肉内注射に足る長さで、神経、血管、骨等の筋肉下組織に到達しないよう、各被接種者に対して適切な針長を決定すること。・神経走行部位を避けること。・注射針を刺入したとき、激痛を訴えたり血液の逆流をみた場合は直ちに針を抜き、部位をかえて注射すること。(取扱い上の注意)20.1.外箱開封後は、遮光して保存すること。(保険給付上の注意)本剤は保険給付の対象とならない(薬価基準未収載)。(シングリックス筋注用の使用方法)・本剤は必ず接種前に調製する。・本剤は筋注用である。1).準備次のものを準備する。・抗原製剤。・専用溶解用液0.5mL。・シリンジ、注射針。・消毒用アルコール。*本剤にシリンジ、注射針は付属されていない。抗原製剤と専用溶解用液それぞれ、目視で異物が入っていないか確認し、異常があれば使用を中止する。接種用の注射針は、筋肉内注射に足る長さで、神経、血管、骨等の筋肉下組織に到達しないよう、各被接種者に対して適切な針長を使用する。針長は、被接種者の年齢や体格を考慮して決定する。[参考:米国疾病予防管理センター(CDC)による標準的な針長]①.体重<60kgの19歳以上の男性・女性:針長25mm(1インチ)*。②.体重60~70kgの19歳以上の男性・女性:針長25mm(1インチ)。③.体重70~118kgの19歳以上の男性・体重70~90kgの19歳以上の女性:針長25~38mm(1~1.5インチ)。④.体重>118kgの19歳以上の男性・体重>90kgの19歳以上の女性:針長38mm(1.5インチ)。*専門家によっては、16mm(5/8インチ)を推奨する場合がある。CDC.ThePinkBook-14thEdition(2021)。2).調製方法①.バイアルのキャップを外し、バイアル上部を消毒用アルコール等で消毒する。②.専用溶解用液のバイアルを少し傾けながら、全量をシリンジに吸引する。③.吸引した専用溶解用液を抗原製剤のバイアル内に全て注入する。④.抗原製剤のバイアルを泡立てないよう優しく振り混ぜ、完全に溶解させる。調製後は、乳白光を呈する、無色~微褐色の液になる。目視で異物が入っていないか確認し、異常があれば使用を中止する。⑤.0.5mLを再度シリンジ内にゆっくり吸引する。調製後はすぐに使用する。すぐに使用できない場合は、遮光して2~8℃で保管し、6時間以上経過したものは破棄する。3).筋肉内注射本剤0.5mLを筋肉内に接種する。・皮下注射、静脈内注射または皮内注射はしない。・シリンジ内の空気を除去する際は、可能な限り薬液を減じないよう注意する。・神経走行部位を避けて、上腕の三角筋部(可能であれば利き腕とは逆の腕の上腕の三角筋)に接種する。・同日に他のワクチンを同一部位に接種すること(反復接種)は、避ける。・上腕の三角筋中央の皮膚面に垂直に筋肉内注射する。・上腕の三角筋内に針が十分達するよう刺入する。・使用したシリンジ、注射針およびバイアルは医療廃棄物として廃棄する。(保管上の注意)凍結を避けて、2~8℃で保存。
次の副反応があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。11.1.重大な副反応ショック、アナフィラキシー(いずれも頻度不明):アナフィラキシー反応を含む過敏症状があらわれることがある。11.2.その他の副反応1).過敏症:(1%未満)蕁麻疹、血管性浮腫。2).皮膚:(1%未満)皮膚そう痒症、発疹、紅斑、多汗症。3).呼吸器:(1%未満)口腔咽頭痛、咳嗽。4).投与部位(注射部位):(10%以上)疼痛(79.1%)、発赤(37.4%)、腫脹(24.2%)、(1~10%未満)そう痒感、(1%未満)注射部位反応、発疹、炎症、硬結、関節痛、内出血、浮腫、不快感、熱感。5).消化器:(10%以上)胃腸症状(悪心、嘔吐、下痢、腹痛)(12.0%)。6).精神神経系:(10%以上)頭痛(28.3%)、(1%未満)浮動性めまい、不眠症、傾眠、嗜眠。7).筋・骨格系:(10%以上)筋肉痛(36.9%)、(1%未満)関節痛、四肢痛、背部痛、筋骨格痛、頚部痛。8).感染症:(1%未満)鼻咽頭炎、気道感染、インフルエンザ感染、ヘルペス感染(口腔ヘルペス感染または単純ヘルペス感染)。9).その他:(10%以上)疲労(34.6%)、悪寒(21.4%)、発熱(16.7%)、(1~10%未満)倦怠感、疼痛、(1%未満)インフルエンザ様疾患、無力症、冷感、熱感、食欲減退、回転性めまい。
18.1作用機序本剤に含まれるgE抗原を、アジュバントであるAS01Bとともに、既に水痘帯状疱疹ウイルスに対する免疫を有する者に接種することで、gE抗原特異的なCD4陽性T細胞及び抗体が誘導される。
17.1有効性及び安全性に関する試験17.1.1国際共同第III相試験(ZOSTER‐006試験)50歳以上の者14759例(日本人603例含む)を対象に実施したプラセボ対象、観察者盲検、国際共同第III相試験(ZOSTER‐006試験)において、本剤を2回接種した際の帯状疱疹に対する有効性及び本剤の安全性を評価した。その結果、本剤の有効性は97.16%(95%信頼区間:93.72-98.97)であった(表1)。なお、帯状疱疹後神経痛の発症例数は本剤群0例、プラセボ群18例であった。本剤接種後7日間(接種当日も含む)の日誌による安全性調査を行った4379例のうち、局所(注射部位)の副反応発現頻度は81.5%(3570/4379例)であり、疼痛79.1%(3463/4379例)、発赤38.0%(1665/4379例)、腫脹26.3%(1153/4379例)であった。また、全身性の副反応発現頻度は58.2%(2543/4372例)であった。主なものは、筋肉痛41.4%(1812/4372例)、疲労40.1%(1755/4372例)、頭痛33.9%(1484/4372例)であった。表1帯状疱疹に対する有効性注1)、注2)--------------------------表開始--------------------------本剤群プラセボ群有効性(%)[95%CI]Nnn/TNnn/T734460.374152109.197.16[93.72、98.97]N:解析対象者数、n:少なくとも1回帯状疱疹を発症した例数、n/T:1000人年あたりの帯状疱疹発症例数、CI:信頼区間注1)有効性の解析対象集団:調整済み全ワクチン接種コホート(2回目接種を受けなかった又は2回目接種後1ヵ月以内に帯状疱疹の発症が確認された被験者を除いた全ての被験者を含むコホート)注2)追跡期間の中央値は3.1年--------------------------表終了--------------------------17.1.2国際共同第III相試験(ZOSTER‐022試験)70歳以上の者13163例(日本人563例含む)を対象に実施したプラセボ対象、観察者盲検、国際共同第III相試験(ZOSTER‐022試験)において、本剤を2回接種した際の帯状疱疹に対する有効性及び本剤の安全性を評価した。その結果、本剤の有効性は89.79%(95%信頼区間:84.29-93.66)であった(表2)。なお、帯状疱疹後神経痛の発症例数は本剤群4例、プラセボ群28例であった。本剤接種後7日間(接種当日も含む)の日誌による安全性調査を行った505例のうち、局所(注射部位)の副反応発現頻度は74.1%(374/505例)であり、疼痛68.7%(347/505例)、発赤39.2%(198/505例)、腫脹22.6%(114/505例)であった。また、全身性の副反応発現頻度は43.8%(221/504例)であった。主なものは、疲労27.8%(140/504例)、筋肉痛27.2%(137/504例)、頭痛20.6%(104/504例)であった。表2帯状疱疹に対する有効性注1)、注2)--------------------------表開始--------------------------本剤群プラセボ群有効性(%)[95%CI]Nnn/TNnn/T6541230.966222239.289.79[84.29、93.66]N:解析対象者数、n:少なくとも1回帯状疱疹を発症した例数、n/T:1000人年あたりの帯状疱疹発症例数、CI:信頼区間注1)有効性の解析対象集団:調整済み全ワクチン接種コホート(2回目接種を受けなかった又は2回目接種後1ヵ月以内に帯状疱疹の発症が確認された被験者を除いた全ての被験者を含むコホート)注2)追跡期間の中央値は3.9年--------------------------表終了--------------------------17.1.3海外第III相試験(ZOSTER‐026試験)50歳以上の者を対象に実施した非盲検、第III相試験(ZOSTER‐026試験)において、0、2ヵ月と0、6ヵ月の接種間隔を比較するため液性免疫応答を評価した。2回目接種後1ヵ月目時点の抗gE抗体のワクチン応答率は0、2ヵ月接種群で96.6%(95%信頼区間:91.5-99.1)、0、6ヵ月接種群で96.5%(97.5%信頼区間:90.4-99.2)であった。0、2ヵ月接種群において、本剤接種後7日間(接種当日も含む)の日誌による安全性調査を行った119例のうち、局所(注射部位)の副反応発現頻度は84.0%(100/119例)であり、疼痛76.5%(91/119例)、発赤40.3%(48/119例)、腫脹21.8%(26/119例)であった。また、全身性の副反応発現頻度は64.7%(77/119例)であった。主なものは、筋肉痛47.9%(57/119例)、疲労41.2%(49/119例)、頭痛34.5%(41/119例)であった。0、6ヵ月接種群において、本剤接種後7日間(接種当日も含む)の日誌による安全性調査を行った119例のうち、局所(注射部位)の副反応発現頻度は84.9%(101/119例)であり、疼痛79.8%(95/119例)、発赤42.0%(50/119例)、腫脹23.5%(28/119例)であった。また、全身性の副反応発現頻度は63.9%(76/119例)であった。主なものは、疲労48.7%(58/119例)、筋肉痛43.7%(52/119例)、頭痛31.9%(38/119例)であった。17.1.4国際共同第III相試験(ZOSTER‐002試験)帯状疱疹に罹患するリスクが高いと考えられる18歳以上の自家造血幹細胞移植施行者1846例(日本人80例含む)を対象に実施したプラセボ対照、観察者盲検、国際共同第III相試験(ZOSTER‐002試験)において、自家造血幹細胞移植施行後50~70日目に本剤の1回目接種を行い、1~2ヵ月の間隔をおいて2回目の接種をした際の帯状疱疹に対する有効性、本剤の免疫原性及び安全性を評価した。その結果、主要評価項目である本剤の有効性は68.2%(95%信頼区間:55.5-77.6)であった(表3)。なお、帯状疱疹後神経痛の発症例数は本剤群1例、プラセボ群9例であった。2回目接種後1ヵ月目時点の液性免疫応答を評価した。抗gE抗体のワクチン応答率は67.1%(95%信頼区間:55.8-77.1)、抗gE抗体の幾何平均濃度(GMC)は12753.2mIU/mL(95%信頼区間:7973.0-20399.4)、幾何平均増加率(MGI)(接種後/接種前)は16.72倍(95%信頼区間:10.01-27.92)であった。本剤接種後7日間(接種当日も含む)の日誌による安全性調査を行った901例のうち、局所(注射部位)の副反応発現頻度は85.8%(773/901例)であり、疼痛83.9%(756/901例)、発赤33.4%(301/901例)、腫脹18.6%(168/901例)であった。また、全身性の副反応発現頻度は42.1%(379/901例)であった。主なものは、筋肉痛31.0%(279/901例)、疲労23.3%(210/901例)、悪寒14.5%(131/901例)であった。表3帯状疱疹に対する有効性注1)、注2)--------------------------表開始--------------------------本剤群プラセボ群有効性(%)[95%CI]Nnn/TNnn/T8704930.085113594.368.2[55.5、77.6]N:解析対象者数、n:少なくとも1回帯状疱疹を発症した例数、n/T:1000人年あたりの帯状疱疹発症例数、CI:信頼区間注1)有効性の解析対象集団:調整済み全ワクチン接種コホート(2回目接種を受けなかった又は2回目接種後1ヵ月以内に帯状疱疹の発症が確認された被験者を除いた全ての被験者を含むコホート)注2)追跡期間の中央値は21ヵ月、標準的な抗ウイルス薬予防投与は許容--------------------------表終了--------------------------17.1.5海外第II/III相試験(ZOSTER‐028試験)帯状疱疹に罹患するリスクが高いと考えられる18歳以上の固形悪性腫瘍患者232例を対象に実施したプラセボ対照、観察者盲検、第II/III相試験(ZOSTER‐028試験)において、化学療法のサイクル開始8~30日前(PreChemo群)又は開始時(OnChemo群)に本剤の1回目を接種し、1~2ヵ月の間隔をおいて、続く化学療法のサイクル開始時に2回目の接種をした際の本剤の免疫原性及び安全性を評価した。2回目接種後1ヵ月目時点の液性免疫応答を評価した。抗gE抗体のワクチン応答率はPreChemo群で93.8%(95%信頼区間:85.0-98.3]、全体が86.2%(95%信頼区間:77.1-92.7]であった(表4)。本剤接種後7日間(接種当日も含む)の日誌による安全性調査を行った112例のうち、局所(注射部位)の副反応発現頻度は83.9%(94/112例)であり、疼痛80.4%(90/112例)、発赤35.7%(40/112例)、腫脹16.1%(18/112例)であった。また、全身性の副反応発現頻度は33.9%(38/112例)であった。主なものは、筋肉痛26.8%(30/112例)、疲労17.0%(19/112例)、頭痛14.3%(16/112例)、悪寒14.3%(16/112例)であった。表42回目接種後1ヵ月目時点の液性免疫応答(抗gE抗体)--------------------------表開始--------------------------PreChemo群N=65全体N=87注1)ワクチン応答率(%)[95%CI]93.8[85.0、98.3]86.2[77.1、92.7]GMC(mIU/mL)[95%CI]22974.3[19080.0、27663.5]18291.7[14432.1、23183.5]MGI(倍)(接種後/接種前)[95%CI]22.3[17.1、29.0]17.4[13.2、23.0]N:解析対象者数、CI:信頼区間、GMC:幾何平均濃度、MGI:幾何平均増加率注1)PreChemo群65例及びOnChemo群22例--------------------------表終了--------------------------17.1.6海外第III相試験(ZOSTER‐039試験)帯状疱疹に罹患するリスクが高いと考えられる18歳以上の造血器腫瘍患者562例を対象に実施したプラセボ対照、観察者盲検、第III相試験(ZOSTER‐039試験)において、がん治療実施中の場合は治療から前後10日以上の間隔をあけて、がん治療完了後の場合は完了から10日以降6ヵ月以内に本剤の1回目の接種を行い、1~2ヵ月の間隔をおいて2回目の接種をした際の本剤の免疫原性及び安全性を評価した。2回目接種後1ヵ月目時点の液性免疫応答を評価した。抗gE抗体のワクチン応答率は65.4%(95%信頼区間:58.7-71.7)、抗gE抗体のGMCは13445.6mIU/mL(95%信頼区間:10158.9-17795.6)、MGI(接種後/接種前)は13.95倍(95%信頼区間:10.39-18.73)であった。本剤接種後7日間(接種当日も含む)の日誌による安全性調査を行った278例のうち、局所(注射部位)の副反応発現頻度は83.8%(233/278例)であり、疼痛79.5%(221/278例)、発赤41.4%(115/278例)、腫脹22.7%(63/278例)であった。また、全身性の副反応発現頻度は37.1%(103/278例)であった。主なものは、疲労22.7%(63/278例)、筋肉痛22.7%(63/278例)、頭痛18.7%(52/278例)であった。17.1.7海外第III相試験(ZOSTER‐041試験)帯状疱疹に罹患するリスクが高いと考えられる18歳以上の腎移植患者(30日間以上の免疫抑制薬の長期治療を受けている)264例を対象に実施したプラセボ対照、観察者盲検、第III相試験(ZOSTER‐041試験)において、腎移植の4~18ヵ月後に本剤の1回目接種を行い、1~2ヵ月の間隔をおいて2回目の接種をした際の本剤の免疫原性及び安全性を評価した。2回目接種後1ヵ月目時点の液性免疫応答を評価した。抗gE抗体のワクチン応答率は80.2%(95%信頼区間:71.9-86.9)、抗gE抗体のGMCは19163.8mIU/mL(95%信頼区間:15041.5-24416.0)、MGI(接種後/接種前)は14.1倍(95%信頼区間:11.0-18.1)であった。本剤接種後7日間(接種当日も含む)の日誌による安全性調査を行った131例のうち、局所(注射部位)の副反応発現頻度は87.8%(115/131例)であり、疼痛87.0%(114/131例)、発赤25.2%(33/131例)、腫脹11.5%(15/131例)であった。また、全身性の副反応発現頻度は26.0%(34/131例)であった。主なものは、筋肉痛16.0%(21/131例)、疲労11.5%(15/131例)、頭痛9.2%(12/131例)、悪寒8.4%(11/131例)であった。