第1回 「ひからびないでぇ~胃腸炎~」
胃腸炎は非常にcommonでありながら、その症状や診断は多岐にわたるため、時には誤った診断を下してしまうこともありがちです。こわい胃腸炎を見極めるコツや、特に重要な小児の脱水の管理法などを詳しく解説します。手作り経口補液ORSにも挑戦しますよ!
<症例1> 27歳男性 頻回の下痢と発熱を主訴に来院。研修医の診断は胃腸炎。整腸剤で様子見をはかろうとするが Dr.林は診断に疑いを持つ。
<症例2> 24歳女性 下痢と嘔吐を主訴に、夫とともに来院。研修医は初期の胃腸炎を疑うが話を聞いているうちに…。
<症例3> 5歳女児 頻回の下痢と嘔吐で父親が連れてきた。母親と兄弟、それに祖母もそろって吐き下しで寝込んでいる。
第2回 「回って回ってグールグル~回転性めまい~」
回転性めまいは非常によくある疾患ですが、めまいを分類するのはなかなか難しいものです。それは、発作を起こしている患者さんから正確な情報を得るのは容易ではないためです。そこで、回転性めまいの中でも見逃すと怖い疾患を確実に見抜くためのkeywordや診断のポイントを徹底的に学習します。
また、めまいの中で大半を占めるBPPV(良性発作性頭位めまい症)の辛い症状を改善する治療法であるEpley法やSemont法を確実に実施するための実習も行います。
<症例1> 72歳男性 自宅でめまいを起こし救急車で来院。「吐血した」という患者の訴えで研修医は大慌てするが、診察を進めるに従い別の疾患の影が見え隠れする。
<症例2> 40歳女性 起床時に起きためまいで救急車来院。研修医たちは所見からBPPVを疑い独自に考案した治療法を試みるが…!?