内科でも遭遇する皮膚症状の特徴・診断・治療をクイズ形式で学ぶDr.安部の皮膚科クイズ。
上級編は、専門医も慎重に診断する難問12題。
初級・中級で学んだ皮膚を診るコツを駆使して正解を導いてください!
第1回 皮膚疾患が起こりやすい部位を知っておく
第1問の所見は、顔面の白いツノ状のデキモノ。
第2問は前腕にできた異臭を伴う潰瘍。
この2問の所見は、どちらも皮膚科疾患が起こりやすい部位のものです。
ではその共通点を挙げられますか?
このポイントを押さえて診断に応用力をつけていきましょう。
第2回 皮膚が黒くなったら
今回は皮膚が黒くなっている所見を2問出題します。
第3問の所見は顔面、第4問は踵に小豆大の黒い変色。
パッと見は同じに見えるかもしれませんが、それぞれに診断を導くために注目すべきポイントを解説します。
第3回 恥ずかしい部位も躊躇せず診る
第5問の所見は陰部に生じたドーナツ型の紅斑と水疱。
第6問は頬に出現した大量の赤い丘疹。
陥りがちな失敗を交えて正しい診断にたどり着くための秘訣を伝授します。
第4回 湿疹を疑うときほど…
第7問は、男性の口周辺にできた白いデキモノと出血痕。
第8問は掻痒を伴う頸部の紅斑。
パッと見たときに湿疹を疑うときほど、別の疾患を考慮して診ることの重要性がわかる症例です。
第5回 あのメジャー疾患が皮膚症状から見つかるなんて
第9問の所見は背部全体に広がる多様な皮疹。第10問は腋窩の黒ずみ。
これらの所見は知っていれば一発で診断できるほど有用な情報です。
しかもそれが重大な疾患を示唆するとしたら…、知らないでは済まされません!
特徴的な所見と診断を必ず押さえておきましょう。
第6回 痒さも診断のヒントになる
痒みの程度は診断の手がかり。そして痒みが生じるメカニズムを知っていると、診断を絞りやすくもなります。
第11問の所見は下腿に大量出現した黒褐色の丘疹。
第12問は上腕に手拳大の赤い盛り上がり。
一度見たら忘れない印象的な所見を目に焼き付け病態を理解しておきましょう。