第286回 過度のランナーは大腸がんを生じやすいかもしれない 最終更新:2025/09/30 新たな研究により、長距離ランナーは平均的な成人よりも大腸がんを発症する可能性が高いことが報告されました。運動の有益な効果は数多く報告されていますが、ランニングはやめたほうがよいのでしょうか?
第285回 通説を覆す小細胞肺がんの起源が判明 最終更新:2025/09/23 神経内分泌がんの類いの中で最も悪性度の高い小細胞肺がんの主な起源が、通説の神経内分泌細胞ではなく、肺の細胞各種の再生を担う基底細胞であることを裏付ける研究成果が報告されました。
第284回 抗ヒスタミン薬アゼラスチン点鼻液が新型コロナウイルス感染を予防 最終更新:2025/09/16 抗ヒスタミン薬のアゼラスチン点鼻液が、新型コロナウイルス感染を減らしたことが報告されました。アゼラスチンの効果はもっと幅広いかもしれず、ライノウイルス感染を減らしうることも示唆されました。
第283回 B型肝炎ウイルス(HBV)への免疫と糖尿病を生じ難くなることが関連 最終更新:2025/09/09 B型肝炎ウイルスワクチンの糖尿病予防効果を示唆する試験結果が欧州糖尿病学会年次総会で報告されます。免疫保有群の糖尿病発現率は非保有群よりも低く、免疫がより高いほど予防効果も高まることが示されています。
第282回 エベレスト並みの低酸素でパーキンソン病が改善しうる 最終更新:2025/09/02 エベレストのベースキャンプに相当する標高5,000mほどの薄い空気と同等の低酸素環境がパーキンソン病を予防・改善させうることが報告されました。新たな仕組みのパーキンソン病治療が可能かもしれません。
第281回 森林浴で高血圧が改善 最終更新:2025/08/26 日本発祥の森林浴は、緊張を解いて不安を軽減させる心理的な効果を有することが知られています。今回、森林浴が本態性高血圧症患者の血圧を有意に下げることが、無作為化試験で示されました。
第280回 エストロゲンが腎臓を守る 最終更新:2025/08/19 急性腎障害はよくある疾患ですが治療は乏しく、医療の大きな難題の1つです。今回、女性ホルモンのエストロゲンが細胞死の一種のフェロトーシスを防ぐことで、急性腎障害を予防しうることが報告されました。
第279回 経口GLP-1薬orforglipronで体重が12%ほど減少~投資家落胆 最終更新:2025/08/12 1日1回の経口GLP-1薬orforglipron高用量が第III相試験で糖尿病を合併しない肥満・過体重者の体重を有意に減らし、主要評価項目を達成しました。しかし、投資家はこの結果に落胆したようで…。
第278回 自己免疫疾患の電気治療を米国が初承認 最終更新:2025/08/05 関節リウマチを治療する迷走神経刺激装置を米国FDAが承認しました。既存の治療とは異なり、電気で迷走神経を刺激して、体にもともと備わる仕組みを活性化して炎症を鎮めて免疫を正常化します。その効果は?
第277回 グルテンや小麦に過敏という人の多くは実際のところそれらが平気かもしれない 最終更新:2025/07/29 IBS患者を対象とした研究の結果、グルテンや小麦に過敏と自覚している人の多くは実際にはそれらの成分に反応していない可能性が報告されました。思い込みにより症状が悪化するというノセボ効果が示唆されています。