皆さんは、「先天性風疹症候群」をご存知ですか?
これは、妊娠初期の妊婦さんが風疹に感染すると、
お腹の赤ちゃんが重い障害を持って生まれるという病気です。
風疹は、昔は子供がかかる病気でした。
しかし、最近の子供たちはワクチンを打っているので、風疹の免疫を持っています。
今や、風疹は「大人がかかる病気」なのです。
37年前、私は不妊治療中に風疹に感染しました。
そして、風疹にかかった直後に、妊娠していることがわかったのです。
女性が妊娠に気付く前の、妊娠4週までに風疹に感染すると、
50%以上の確率でお腹の赤ちゃんに障害が発生します。
こうして先天性風疹症候群を発症した赤ちゃんは、生涯を通して、
「心臓」「目」「耳」に重大な障害を抱える可能性が高くなります。
私の娘は、心臓病と視覚・聴覚障害を持って生まれてきました。
そして、幼いころから手術を繰り返し、18歳で亡くなりました。
皆さん、妊娠初期の風疹感染の怖さを知ってください。
風疹感染には、自覚症状のないケースもあります。
出産後、赤ちゃんに障害が見つかり、詳しく調べてみると、
後から妊娠中に風疹感染していたことがわかることもあるのです。
風疹は「MRワクチン」で防ぐことができます。
風疹の流行は、大人の責任です。
風疹を予防することで、「未来の命」を守ることができます。
ワクチン接種を徹底し、国全体で風疹抗体を持てば、守れる命があります。
「風疹の流行らない国」を目指しましょう!!
「風疹ゼロ」の社会を目指しましょう!!
風疹をなくそうの会「hand in hand」
共同代表 可児 佳代