重症咽頭痛、ステロイド投与で症状を有意に改善?:メタ解析

提供元:ケアネット

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公開日:2009/09/11

 



英国オックスフォード大学プライマリ・ヘルスケア部門のGail Hayward氏らは、咽頭痛にステロイドが有効かどうかについて、システマティックレビューとメタ解析を行った。重症例や滲出性扁桃炎では、抗生物質投与に加えて投与することで症状改善が見られたと報告している。BMJ誌2009年8月29日号(オンライン版2009年8月6日号)掲載より。

24、48時間時点での完治した患者の割合などを調査




レビューと解析は、Cochrane Central、Medline、Embase、DARE(Database of Reviews of Effectiveness)、NHS Health Economics Databaseと文献目録を用いて行われた。

転帰尺度は、24、48時間時点での完治した患者の割合、鎮痛開始までの平均時間、症状完治までの平均時間、仕事や学校を休んだ日数、再発、有害事象とした。

抗生物質との併用で24時間時点では、有意に症状改善




解析例は、8つの試験、被験者計743例(小児369例、成人374例)。そのうち348例(47%)は滲出性扁桃炎を有し、330例(44%)はA群β溶血性レンサ球菌陽性だった。

抗生物質と鎮痛剤を投与した群で、ステロイド投与群は疼痛完治の尤度を有意に増加した。24時間時点では約3倍の開きがあった(4試験で、相対リスク:3.2、95%信頼区間:2.0~5.1)。48時間時点では、そこまで大きな開きはなかった(3試験で、同:1.7、1.3~2.1)。

鎮痛開始までの平均時間は6時間以上(95%信頼区間:3.4~9.3、P<0.001)だった(6試験で、有意な不均一性あり)。

完治までの平均時間については、試験によってばらつきがあり解析を行わなかった。その他、転帰の報告も解析に限りがあった。