大腸癌検診でCT大腸検査と内視鏡検査ではどちらが有益か?

大腸癌検診および大腸癌予防の主要なターゲットである進行腫瘍の検出率を、CT大腸(CTC)検査と大腸内視鏡(OC)検査との並行スクリーニングプログラムで比較するという研究が、米国ウィスコンシン大学放射線科のDavid H. Kimらによって行われた。NEJM誌10月4日号掲載報告より。
進行腫瘍の検出率と切除したポリープ総数を比較
比較対象となったのは、初回CTC検査が行われた連続した成人3,163例(平均年齢58.1±7.8歳)と初回OC検査が行われた連続した成人3,120例(同57.0±7.2歳)。
主要評価項目は、進行腫瘍(腺腫および癌腫)の検出率と切除したポリープ総数とされた。
CTCで6mm以上のポリープが発見された患者に対してはOCポリープ切除術が勧められたが、1~2個と少数のポリープ(6~9mm)の場合には、オプションとしてCTCサーベイランスも提示された。
一方、初回OC検査で見つかったポリープはすべて、診療指針やサイズに関係なく切除された。
検出率に有意差なし、切除・合併症リスクを鑑みてまずはCTCを?
CTC検査では123個の進行腫瘍が見つかり、そのうち14個が浸潤癌だった。OC検査では121個が見つかり、そのうち4個が浸潤癌だった。
初回CTC検査によるOC紹介率は7.9%(246/3,120例)。
進行腫瘍が確認されたのは、CTC群3.2%(100/3,120例)、OC群3.4%(107/3,163例)だった。これらには、CTC検査で6~9mmのポリープが発見され、切除をせずにサーベイランス中だった患者158例・193個は含まれていない。
切除されたポリープ総数は、CTC群で561個、OC群で2,434個だった。
またCTC群ではみられなかったが、OC群では7つの結腸穿孔が生じていた。
Kim氏らは、「CTC検査およびOC検査の進行腫瘍の初回時検出率は同程度だったが、ポリープ切除術と合併症数はCTCスクリーニング群のほうが圧倒的に少なかった」点を強調しながら、「これらの所見は治療的なOCの前に、初回スクリーニングとしてCTCを行うことを支持するものだ」と結論づけている。
(武藤まき:医療ライター)
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