日本でも報告!睡眠時間と血圧値の深い関係

提供元:ケアネット

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公開日:2012/11/13

 

 日本人男性の睡眠時間は、長くても短くても血圧値の上昇および高血圧症の発症と有意に関連していることが、北海道情報大学 佐藤氏らの研究で示された。Environmental health and preventive medicine誌オンライン版2012年10月21日付の報告。

 対象者は日本人男性1,670例。
習慣的な睡眠時間と血圧値の関係を明確にすることを目的として横断的研究を行った。夜間の習慣的な睡眠時間によって対象者は4群(6時間未満群、6時間以上7時間未満群、7時間以上8時間未満群、8時間以上群)に振り分けられた。

 主な結果は以下のとおり。

・各群の割合は6時間未満群が12.0%、6時間以上7時間未満群が37.6%、7時間以上8時間未満群が38.2%、8時間以上群が12.2%であった。

・収縮期血圧および拡張期血圧の値は、7時間以上8時間未満群と比較して、6時間未満群、8時間以上群で有意に高い値を示した。

・収縮期血圧140mmHg以上および(または)拡張期血圧90mmHg以上の高血圧患者の割合は、睡眠時間6時間未満群で13.4%、6時間以上7時間未満群で5.7%、7時間以上8時間未満群で7.5%、8時間以上群で13.8%であった。

・7時間以上8時間未満群のグループと比較した6時間未満群および8時間以上群の高血圧症の多変数オッズ比(95%信頼区間)は、心血管リスク因子による調整後で、それぞれ2.43(1.40~4.20、p<0.01)および2.28(1.31~3.95、p<0.01)であった。

(ケアネット 武田 真貴子)