第1回「素人独学漢方の世界へようこそ!」
先ずは、漢方診療の基本となる4つの用語を解説。「生薬」と「方剤」の違いは何?「証」って何?
そして、漢方医学の歴史を知っておきましょう。
実は、私たちが接する日本の漢方は、起源となる中国の漢方とは似て非なる発展を遂げてきたのです!
第2回「まずは体験!漢方的診療」
漢方診療の入口として、第一回は基本となる用語の解説と漢方医学の歴史を紹介。
第二回では“西洋医学”的診療と“漢方”的診療のアプローチを比較。一体、どこが違うのか?
先ずは、独学に必要な基本知識を身につけましょう!
第3回「キーワード ①漢方脳 ②モデル」
漢方を独学しようとするとき、大きな壁として立ちはだかるのが、漢方特有の“曖昧”さ。西洋医学からかけ離れたこの世界に足を踏み入れる際、心にしっかりと留めておくべき3つのキーワードがあります。
1つ目のキーワードは「漢方脳」。“分析的”思考の対極にある“感覚的”思考が、漢方の理解には欠かせません。
そして、2つ目のキーワードは「モデル」。抽象化/簡略化をベースとするモデル診断&治療を身につけて、漢方独学の壁を乗り越えましょう!
第4回「キーワード ③方剤=症候群」
<3つのキーワード>と<4段階独学法>でマスターする守屋式漢方。今回は、3つ目のキーワード「方剤=症候群」について解説します。漢方を理解する上で欠かせない概念的なキーワード「漢方脳」と「モデル」に対して、「方剤=症候群」は実践的なコツをつかむためのキーワードです。
例えば、桂枝湯が適応となる風邪の症状を“桂枝湯症候群”と名付けることで、桂枝湯にまつわる漢方理論を個別に学んでいきます。
つまり、特定の“方剤”が有効な症状の集まりを“症候群”という枠でくくって、とらえどころのない漢方を少しずつマスターしていくのです。
第5回「漢方理論の概観」
“漢方理論”の把握に欠かせない6つのキーワードを網羅!①八綱(はっこう)→患者さんの症状を<寒・熱><表・裏>など、二項分類で把握。②六病位(ろくびょうい)→疾患の進行度を6段階に分類。③気血水(きけつすい)→体内の循環バランスが崩れると疾病状態に。④五臓(ごぞう)→人体の機能を、5つの<臓>=<肝心脾肺腎>に割り当てて解釈。⑤四診(ししん)→漢方流の問診・診察手技。⑥生薬・方剤(しょうやく・ほうざい)→漢方流の薬理学。これらの理論を念頭に、いよいよ実践に臨みましょう!
第6回「桂枝湯から始める4段階独学法」
“桂枝湯症候群”をサンプルとして、漢方流アプローチを具体的に紐解いていきましょう。
患者さんに悪寒はありますか?関節痛は?咳は?熱は?舌苔は?・・・それらの有無で決まる分類の違いは何でしょうか?
悪寒の有無は<八綱>の寒熱、関節痛や咳は<八綱>の表裏・・・等々、桂枝湯がもっとも効果的な症例を一つマスターするだけで、漢方理論の大枠がスラスラと頭に入ってきます!