第1回「疼痛」
「学生時代に習ったことでも臨床の役に立たなければ意味がない」と考える田中和豊先生が改めて臨床に役立つエッセンスをStep By Stepでお教えします。
第1回目は、当直や外来で必ずひとりは診察するであろう疼痛の捉え方。各論に入る前に「痛み」そのもののメカニズムとマネジメントの方法を学びます。
「国試の役には立たないかもしれないけれど必ず診療の現場で役に立ちます!」わかっているようでわかっていない基礎知識を知ることで、今日からの診察が変わります。
第2回「頭痛」
頭痛は誰もが日常的に起こす疾患であり、頭痛の原因も無限にあります。だからこそ診断は意外と悩ましいのではないでしょうか?経験的・感覚的に診断をしてしまうと、落とし穴にはまってしまうこともあります。
頭痛診断のステップ1は、頭痛の分類を知ること。では分類はどのように行う?問診で必ず聞かなければいけないことは?など、頭痛の基礎的な知識から、実際の診察法までステップ・バイ・ステップでお教えします。最低限知っておかなくてはならない危険な頭痛の症状や診察時に忘れてはならない身体所見、診断へのアプローチの手順に役立つ、とっておきのアルゴリズムを公開します!
第3回「胸痛」
胸痛についての鑑別診断は多種多様ですが、胸痛の患者さんを診るに当たってまず覚えておかねばならない一つの「鉄則」が存在します。さて、その鉄則とはどんなことでしょうか?
また、胸痛の患者さんに実施した心電図でST上昇があったらどうするか、プライマリ・ケア医がなすべき心筋梗塞患者への治療とは? などの疑問にお答えします。
「すぐにコンサル」ではなく、自身でも救える患者さんがいることを知り、その治療法を学ぶことが今回のステップUPです。「頭痛」の回でも登場した、診断のためのアプローチやとっておきのアルゴリズムを公開します。
第4回「腹痛」
腹痛は実は鑑別診断がとても難しい疾患。また見逃したら致死率が高いものや、緊急外科手術が必要となる疾患もかなり多く含まれるため診断は心してかからなければなりません。診断のポイントや検査のポイント、治療における鉄則、「これさえ覚えておけば間違えない」診断のためのアルゴリズムをご紹介します。