第1回「理論篇」
登場以来医療界に衝撃を与えた「褥創のラップ療法」がバージョンアップして再登場!食品用ラップを使用するラップ療法は、「安い・早い・簡単」の三拍子で、それまでの褥創治療を飛躍的に進化させました。ただその有効性が確認される一方で、「蒸れる、匂う、かぶれる」問題が起きやすいことが指摘されたため、幾多の試行錯誤を経て遂に完成したのが「“超”ラップ療法」なのです。台所用穴あきポリ袋を使用することで、従来の欠点は一挙に解決し、さらに「超安・超早・超簡単」を実現しました。1枚23円で作れる改良型ドレッシング材の作り方や、様々な箇所にできる褥創へのあて方を、豊富な症例をもとに詳しく解説します。
1) INTRODUCTION 褥創(褥瘡)とは?
2) 進化したラップ療法
3) 傷の治り方
4) なんでもかんでもラップ療法?
5) これから始める皆様へ
第2回「実践篇」
実践篇では、穴あきポリエチレン袋と紙おむつを使用する“究極の”ドレッシング剤(しかも1枚23円)」を作る方法や、仙骨部、足の指の間などにできた褥創への治療の実習。さらに、膝の裏、耳、後頭部など実に様々な場所にできてしまう褥創の対処のためのTipsなど、褥創治療の初心者から中級者まで幅広くお役立ていただける、具体的かつ実践的な技の数々をご紹介します。また、日用品を使用することに抵抗がある場合には、安価に“医療用”ラップを作る裏技もあります。感染に対処するデブリドマンの実際など、見たその日から簡単に褥創治療を開始できる内容です。
1) INTRODUCTION 褥創治療の基本
2) 穴ポリ紙おむつの作り方・あて方(仙骨部・尾骨部)
3) 暑さ対策
4) 医療用ラップ、医療用紙おむつ
5) 超ラップ療法入門
6) 感染対策
7) 在宅治療と褥創のケア
8) [症例] 膝
9) [症例] 趾(あしゆび)
10) [実演] 穴ポリ母乳パッド
11) [実演] 踵
12) [実演] 趾(あしゆび)
13) [症例] 耳・後頭部
14) [症例] 坐骨部
15) [症例] 側胸部
16) [症例] 肋骨部
17) [症例] 大転子部
18) [症例] 手や腕の表皮剥離
19) [症例] 癌性皮膚潰瘍
20) [症例] 仙骨部の骨腫瘍
21) [症例] 骨髄炎を合併したASO