第223回 マイクロRNA除去でマウスが性転換 最終更新:2024/07/16 あるマイクロRNAの除去で、マウスの生物学的な性別がオスからメスに変わったことが報告されました。精巣は作られず、代わりに卵巣が生じたとのこと。今回の研究で示された性決定の仕組みはヒトにもありそうです。
第222回 結核薬ベダキリンを米国と欧州が本承認 最終更新:2024/07/09 欧米で10年以上前に取り急ぎ/条件付き承認された結核薬ベダキリン(商品名:サチュロ錠)がそれらの地域で本承認されました。本剤はすでに薬剤耐性結核治療の要ですが、第III相試験で示された臨床的有用性は?
第221回 年2回注射でHIV感染知らず 最終更新:2024/07/02 HIV治療薬レナカパビルのHIV予防効果を調べた第III相試験において、半年に1回の注射で100%の予防率を示したことが報告されました。別の第III相試験も行われていて、続報が期待されています。
第220回 1型糖尿病患者が細胞移植治療でインスリン頼りを脱却 最終更新:2024/06/25 1型糖尿病患者に対する細胞移植治療の有望な結果が米国糖尿病協会の年次総会で報告されました。単回投与でインスリンに頼らずとも済むようになる可能性が示され、1型糖尿病治療を根底から変えるかもしれません。
第219回 マラリア薬が世界の数百万人もの女性疾患を治療しうる 最終更新:2024/06/18 抗マラリア薬や抗マラリア作用を有する化合物群が、多嚢胞性卵巣症候群の有望な治療手段となりうることがマウス/ラットやヒトへの投与試験で判明しました。その機序とは?
第218回 ニルマトレルビル・リトナビルでコロナ後遺症緩和せず 最終更新:2024/06/11 コロナ罹患後症状の原因の1つが、新型コロナウイルスが長期間残存して起こす炎症と考えられています。それであれば、ニルマトレルビル・リトナビルの15日間の服用でコロナ罹患後症状は緩和するのでしょうか?
第217回 耐性菌阻止のみならず耐性を破りさえする化合物を発見 最終更新:2024/06/04 細菌の抗菌薬に対する耐性を防ぎ、さらにはすでに耐性を獲得した細菌への抗菌薬の効果も復活させうる化合物が発見されました。薬剤耐性菌の世界的な脅威に対抗する切り札となるのでしょうか?
第216回 オセルタミビルの新たな才能、難聴予防効果を発掘 最終更新:2024/05/28 抗ウイルス薬のオセルタミビルが抗がん剤や騒音による難聴を予防する可能性が報告されました。臨床現場で応用されるようになれば、難聴のリスクがある人のQOLの改善が期待されます。
第215回 高脂肪食とがんを関連付ける腸内細菌を発見 最終更新:2024/05/21 高脂肪食がマウスのある腸内細菌を増やし、それが免疫系を抑制してがんの増殖を亢進させることが報告されました。ヒトでも同様の結果で、乳がんと高脂肪食との関連が示唆されています。その腸内細菌とは?
第214回 過度の運動はいうほど有害ではなくむしろ寿命を延ばしうる 最終更新:2024/05/14 過度な運動で寿命が損なわれうることが示唆されています。しかし、1マイルを4分未満で走り切るような人では寿命が長いことが明らかにされました。ちなみに、世界初の1マイル4分以内走者は医学生でした。