第161回 糞から集めた細菌が中身の経口薬を米国が承認 最終更新:2023/05/02 ヒト糞便の細菌から製造されたC. difficile感染症再発予防の経口薬が米国FDAに承認されました。若干の抵抗は感じますが、臨床試験ではプラセボと比べて有意な結果を示しました。考えうる懸念点とは?
第160回 アミノ酸服用がコロナ疲労に有効 最終更新:2023/04/25 6種類のアミノ酸とその誘導体を成分とする経口薬が、コロナ罹患後症状の疲労改善に有効であることが無作為化試験で示唆されました。さらに大規模な検討が期待されますが、現実的な問題が立ちふさがっていて…。
第159回 アルツハイマー病行動障害の初の承認薬誕生近し?/コロナ肺炎患者への欧米認可薬の効果示せず 最終更新:2023/04/18 アルツハイマー型認知症に伴う行動障害治療薬のFDA審査結果が5月に判明予定です。介護者を悩ませる暴言・暴力がどの程度軽減するのでしょうか?コロナ肺炎患者へのIL-1拮抗薬anakinraの試験も紹介。
第158回 胎児脳のコロナ感染 / コロナ入院患者死亡率は依然として高い 最終更新:2023/04/11 妊婦が感染したコロナウイルスに胎児が感染し、脳へ移行したことが明らかになりました。脳への長期の影響が懸念されます。また、コロナ入院患者の死亡率はインフル入院患者より依然として高いことも報告されました。
第157回 抗肥満薬の体重減少効果と維持期間は? 最終更新:2023/04/04 肥満症を治療するGLP-1受容体作動薬・セマグルチドが日本でも承認されました。有意な体重減少効果が認められていますが、使用を中止しても効果を維持することはできるのでしょうか?
第156回 コロナ感染後の脳のもやもやがADHD薬グアンファシンで改善 最終更新:2023/03/28 ADHD治療薬「グアンファシン」が、コロナ罹患後症状として知られる脳のもやもや(brain fog)を改善する可能性が示唆されました。まだ症例数は少ないですが、興味深い経過の症例が報告されています。
第155回 コロナ罹患後症状をメトホルミンが予防 / コロナで父親の顔がわからなくなった女性 最終更新:2023/03/21 COVID-19罹患後症状の予防にメトホルミンが有効だったことが、米国の無作為化試験で示されました。イベルメクチンとの比較も実施。また、コロナ後に相貌失認が生じて親の顔も区別できなくなった女性の報告も紹介します。
第154回 両親とも雄の健康なマウスが誕生/精子を増やす仕事 最終更新:2023/03/14 雄マウスの細胞から作成した卵細胞を用いて、両親とも雄の健康なマウスが誕生し、生殖も可能な成獣に成長しました。不妊治療への応用が期待されますが、ヒトでも男性同士や男性1人のみの子供が誕生する可能性も…。
第153回 安価な心疾患薬がプラセボ対照試験で糖尿病に有効 最終更新:2023/03/07 心疾患の治療薬として普及しているCa拮抗薬ベラパミルの服用により、インスリン生成細胞の損失を遅らせる可能性が成人や小児で示され、糖尿病発症リスクの低下が期待されています。気になるその機序や効果は?
第152回 欧州医薬品評価委員会がモルヌピラビル承認を支持せず 最終更新:2023/02/28 Merck社がRidgeback Biotherapeutics社と組んで開発した新型コロナ治療薬モルヌピラビルを、欧州医薬品評価委員会が承認すべきでないと判断しました。その理由や類薬の使用状況は?