第193回 米国のゲノム編集治療の幕開け~鎌状赤血球症の遺伝子編集治療を英国に次いで米国も承認 最終更新:2023/12/12 遺伝性疾患に対するゲノム編集治療が英国に次いで米国でも承認されました。現時点では鎌状赤血球症の適応のみですが、日本でも診る機会が多い疾患での臨床開発も進んでいます。
第192回 ヒト細胞の小さなロボットが神経損傷を修復 最終更新:2023/12/05 ロボットのように動く細胞入りの構造物であるバイオボットなど「生きた機械」を作る取り組みが近年盛んになっています。今回、ヒトの細胞から作られたバイオボットが、神経損傷を修復することに成功しました。
第191回 リドカインが苦味にまつわる仕組みでがん細胞を死なす 最終更新:2023/11/28 局所麻酔薬リドカインを腫瘍に直接注射することで転移が減少し、全生存率も改善することが報告されています。これまで不明だったその機序は、苦味受容体の活性化という意外なものでした。効果が期待できるがん種は?
第190回 コロナ経口薬投与患者の5人に1人がリバウンド 最終更新:2023/11/21 新型コロナウイルス感染症の経口薬ニルマトレルビル・リトナビルは感染再発(リバウンド)が生じやすいことが示唆されています。新たな研究で5人に1人がリバウンドすることが報告されました。その理由とは?
第189回 ChatGPTの論文作文はその探偵がお見通し/70年来の念願、腎毒性のないアムホテリシンB合成 最終更新:2023/11/14 生成AI・ChatGPTで書かれた論文の序論部分やアブストラクトを、いわゆる「AI探偵」が検査でほぼ間違いなく見つけ出しました。その正確さは最新のChatGPT-4による論文でも同様で、もう目を盗める余地はなさそうです。
第188回 コロナ後遺症の新たな生理指標、セロトニン欠乏が判明 最終更新:2023/11/07 認知障害などのコロナ罹患後症状の発現には、セロトニンの減少が関連している可能性が報告されました。そうであれば、SSRIなどの抗うつ薬は効果が期待できるのでしょうか?
第187回 タウリン再び降臨~コロナ後遺症の治療効果があるかもしれない 最終更新:2023/10/31 魚介類に多く含まれるタウリンは全般的な健康改善効果が期待されていますが、COVID-19でもタウリンが少ない人ほど罹患後症状が数多く発現し、経過も悪いことが報告されました。ただし、注意点もあり…。
第186回 手術不要の狙いどおりの脳深部刺激がヒトに初めて施された 最終更新:2023/10/24 手術で脳内に移植した電極による脳深部刺激は、パーキンソン病や強迫性障害の治療に用いられています。今回、手術不要の電極で脳の奥深くのみを刺激することで、被験者の記憶機能が改善したことが報告されました。
第185回 ヘモグロビンの血液外での働きが判明~軟骨細胞が生き延びるのに必要 最終更新:2023/10/17 ヘモグロビンは赤血球の中にあり、酸素を運ぶ役割がよく知られていますが、赤血球以外あるいは血液外での働きはよくわかっていませんでした。今回、ヘモグロビンの赤血球以外での働きの1つが突き止められました。
第184回 熟睡を促す音刺激で心機能が向上しうる 最終更新:2023/10/10 軽度認知障害患者の睡眠中にピンクノイズというかすかな音を流したところ記憶検査成績が改善したという報告があります。今回、そのピンクノイズが心臓機能の改善効果も有する可能性が新たな試験で示されました。