第244回 医学部ダブル合格者の進学先から見えてくる、親の経済的事情と私立医大序列の微妙な変化 最終更新:2024/12/25 先日の週刊誌の特集に「大学医学部にダブル合格したらどちらに進むか」という内容がありました。このデータの変化を見ると、私大医学部の序列の変化を感じ取ることができます。
第243回 広がるCGP検査だが、コンパニオン診断薬として使う場合の診療報酬の低さゆえ、乳がんの治療薬トルカプが患者に使用されない事態に 最終更新:2024/12/18 今年承認された、乳がん治療薬「トルカプ」。診療報酬の仕組みの不備から使用に医療現場で制限がかかり、本来同薬の恩恵が受けられるはずの患者が使用できない事態になっているというニュースを取り上げます。
第242回 病院経営者には人ごとでない順天堂大の埼玉新病院建設断念、「コロナ禍前に建て替えをしていない病院はもう建て替え不可能、落ちこぼれていくだけ」と某コンサルタント 最終更新:2024/12/11 埼玉県が誘致し、新設予定だった順天堂大付属病院の建設計画が頓挫したというニュースがありました。建築費などの高騰がその理由とのことですが、多くの病院経営者は人ごととは思えなかったのではないでしょうか。
第241回 相変わらず診療所開業医をターゲットとする財務省、財政制度等審議会「秋の建議」の注目点 最終更新:2024/12/04 財政制度等審議会が来年度の予算編成に向けた意見書をとりまとめました。昨年同様に「診療所開業医=日本医師会」がカチンとくる内容で、財務省の主要ターゲットが変わらず大都市圏の診療所であることが伺えます。
第240回 3年間で612施設、43.6%も増えた美容外科、背景にはコロナ禍での過酷な長時間労働と「医師であっても人間らしい生活がしたい」という根源的な欲求も 最終更新:2024/11/27 11月22日に厚生労働省が発表した「医療施設静態調査」の2023年版では、美容外科を標榜する診療所は3年間で43.6%も増え、医師の美容業界への転身が目立つ昨今の状況を裏付けるデータとなりました。
第239回 温暖化でツツガムシ病はこれから増える?須藤・秋田大名誉教授の訃報を聞いて考えたこと 最終更新:2024/11/20 ツツガムシ病の早期診断法の開発、治療法の啓発活動に尽力された秋田大学名誉教授の須藤 恒久氏が亡くなりました。この功績を振り返りつつ、ダニ感染症のこれからを考えてみます。
第238回 広がる救急車利用の選定療養費化、茨城県では筑波大病院1万3,200円、土浦協同病院1万1,000円、その他病院7,700円と料金に違い 最終更新:2024/11/13 茨城県は12月から、県内全域の22病院で救急車による救急搬送の際に緊急性が認められなかった場合、患者から選定療養費を徴収する取り組みをスタートさせます。同様の試みは全国に広がりそうです。
第237回 「新たな地域医療構想」の議論本格化、どんどん増える“協議”する項目、元々機能していなかった地域医療構想調整会議のさらなる形骸化が心配 最終更新:2024/11/06 厚生労働省の「新たな地域医療構想等に関する検討会」が議論する「医療機関機能」のイメージ案に対し、四病院団体協議会が再考を求めたというニュースがありました。いったい何が不満だったのでしょうか。
第236回 麻酔薬を巡る2つのトピック(後編) プロポフォール使用の配信番組で麻酔科学会声明、芸人への検査は麻酔不要の「経鼻内視鏡」の不可解 最終更新:2024/10/30 配信されたバラエティ番組において、静脈麻酔薬が不適切に使用され、日本麻酔科学会が抗議文を発表する騒ぎになりました。実際に見てみると、さらに問題となりそうな「あること」に気付きました。
第235回 麻酔薬を巡る2つのトピック、アナペイン注供給不足と芸人にプロポフォール使用の配信番組で麻酔科学会大忙し(前編) 最終更新:2024/10/23 長らく問題になっていた局所麻酔薬の供給不足にようやく解消の目処がつきそうです。一方、配信番組で静脈⿇酔薬プロポフォールが不適切に使⽤される、という新たな問題が発生しました。