自治医科大学内科学講座循環器内科学 苅尾 七臣先生に「災害時の血圧の特徴とその管理の要点」をご提供頂きました。以下、苅尾先生のメッセージです。
-被災地の血圧管理にぜひ活かしてほしい!-
多くの被災者の支援活動にあたっておられる医療関係者、行政、ボランティアの皆さんには心より敬意を表します。
被災地周辺では、血圧レベルが増加します。震災後の循環器疾患の発症抑制には、血圧コントロールが極めて重要です。この血圧上昇に対して、震災時の血圧上昇の特徴と血圧管理の要点をまとめました。下記、『文献 災害時血圧管理.pdf』よりダウンロードしてください。
これまでに、災害時の血圧管理の十分なエビデンスは存在しません。阪神淡路大震災時の継続した医療を通じて得た経験と客観的な数字からなるレトロスペクティブなエビデンスに基づき作成しています。
被災地では寒さが続き、薬剤が十分に行き届かなかったり、まだまだ避難所の整備も十分ではない状況にあると思いますが、一つの目安として、お役立ていただけましたら幸いです。
平成23年3月20日
自治医科大学附属病院循環器センター内科部門(循環器内科)
苅尾七臣