患者さんのため、被災地の精神科医療施設の診療状況の情報入力を

提供元:ケアネット

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公開日:2011/04/18

 



3月11日(金)に発生した東日本大震災。被災地において、精神障害を持つ方は持たない方に比べ、より過酷な状況におかれている可能性があるという。その中で、NPO法人地域精神保健福祉機構・コンボ(COmmunity Mental Health & Welfare Bonding Organization)は、他団体とともに、いち早く被災地域の精神科病院および地域精神保健活動の状況を把握し共有するためのWebサイトを立ち上げ、情報を提供し始めた。Webサイトを運営する団体の一つであるNPO法人コンボ 丹羽大輔氏に、サイト立ち上げ当時と現在の状況について聞いた。

-どのようにして、このWebサイト立ち上げに至ったのでしょうか?

震災発生当初は、現地の情報が入りにくく、また被害が広域で何から手をつけてよいのかわからない状態でした。そこで地震の翌日3月12日に関係者が集まり、被災地の精神障害を持った方々に対し、迅速に支援できることは何か検討しました。その結果、彼らが一番必要としているのは、やはり精神科病院の状況についての最新情報だろうという結論にいたりました。ただし現地に入って調べることはできないので、現地にいる精神科病院関係者が書き込めるようなWebサイトを立ち上げ、そのサイトにアクセスすれば被災地域の精神科病院の状況が把握でき、また精神科医療機関同士で情報を共有できる仕組みを作ろうということになりました。

Webサイト作成は、ACT全国ネットワーク(http://assertivecommunitytreatment.jp/)、国立精神保健研究所社会復帰研究部(http://www.ncnp.go.jp/nimh/fukki/index.html)と私たちNPO法人コンボで行い、打ち合わせの翌日3月13日には完成させました。

そして、その日から現地の関係者に書き込んでもらうため、私たちのメーリングリストやTwitterを使って情報を流しました。そうしたところ、翌14日からすぐに書き込みが始まりました。現地の病院院関係者に情報が届き書き込みが始まる、という一連の流れが非常に短期間に行われたことに驚きました。

全文はこちらhttp://www.carenet.com/psychiatry/original/comhbo/

《関連リンク》

NPO法人地域精神保健福祉機構・コンボ
http://www.comhbo.net/
 
被災地の精神科病院状況リスト
http://assertivecommunitytreatment.jp/ph/
編集ページ
http://j.mp/egqdru

被災地における地域精神保健福祉活動の情報
http://www.comhbo.net/cr/
編集ページ
http://bit.ly/dKZVMB

(ケアネット 細田 雅之)