大阪大学大学院 医学系研究科 老年・腎臓内科学の楽木氏らは、ARBカンデサルタン、Ca拮抗薬アムロジピンの単剤療法と、それらの併用療法による降圧効果を種々の用量毎に測定した。この結果はClinical Therapeutics誌4月号に掲載された。楽木氏らは軽症から中等症の本態性高血圧患者を対象に、多施設無作為化二重盲検比較試験が実施した。
4週間のプラセボ投与による観察期間終了後、444例の被験者は(1)カンデサルタン8mg+アムロジピン5mg群(n=101)、(2)カンデサルタン8mg+アムロジピン2.5mg群(n=36)、(3)カンデサルタン4mg+アムロジピン5mg群(n=36)、(4)カンデサルタン4mg+アムロジピン2.5mg群(n=35)、(5)カンデサルタン8mg群(n=100)、(6)アムロジピン5mg群(n=100)、(7)プラセボ群(n=36)のいずれかに無作為に割り付けられ、12週間投与された。
主要評価項目はトラフ時の拡張期血圧の変化、副次評価項目はトラフ時の収縮期血圧値の変化。
主な結果は下記のとおり。
1) ベースラインの平均血圧値は153.4/95.7 mm Hg
2) カンデサルタン8mg+アムロジピン5mg群:27.4mmHg/16.3mHg
カンデサルタン8mg群:13.9mmHg/7.8mHg
アムロジピン5mg群:19.9mmHg/11.2mmHg
併用療法群はそれぞれの単剤療法群より有意な降圧を認めた。