乾癬とアトピー性皮膚炎患者に対する教育プログラムは治療に影響を与えるのか? 提供元:ケアネット ツイート 公開日:2012/07/02 標準治療に加えて、治療に何らかの影響を与えるような患者教育の実施は、皮膚科領域では比較的新しい概念である。ベルギーのゲント大学病院のBostoen氏らは、乾癬またはアトピー性皮膚炎患者の重症度やQOLに対して12週間の教育プログラムがどのような影響を与えるかを調べるため、無作為化試験(RCT)を実施した。単独施設におけるRCTではあるが、今回実施したような教育プログラムは長期にわたる乾癬治療において付加価値をもたらすことが示唆された。British Journal of Dermatology誌オンライン版2012年6月18日号の報告。本試験では、ゲント大学病院で治療中の乾癬患者(n=29)およびアトピー性皮膚炎患者(n=21)の計50例を治療介入群またはコントロール群に1:1の割合で無作為に割り付け、乾癬の面積と重症度の指標であるPASI(Psoriasis Area and Severity Index)スコア、またはアトピー性皮膚炎の重症度の指標であるSCORAD(Scoring Atopic Dermatitis)やEASI(Eczema Area and Severity Index)を用いて盲検化された観察者によって重症度を測定した。QOLに関しては、皮膚科領域に特化したQOL指標 であるDLQI(Dermatology Life Quality Index)やPDI(Psoriasis Disability Index)などを用いて測定した。フォローアップ期間は9ヵ月間であった。主な結果は以下の通り。 ・試験開始3ヵ月の時点で、乾癬患者には重症度とQOLの有意な改善が見られたが、アトピー性皮膚炎患者には見られなかった。・試験開始3ヵ月の時点で、PASI平均値、DLQI平均値、PDI平均値は、治療介入群においてコントロール群と比較して有意に改善した。(各p=0.036、 p=0.019、 p=0.015)・この改善は、少なくとも6ヶ月間は持続した。(教育プログラム終了後3ヵ月間は改善が継続していたが、試験開始から9ヵ月後には見られなかった)(ケアネット 藤井 美佳) ========================================関連コンテンツ【レポート】第111回皮膚科学会総会 原著論文はこちら Bostoen J, et al. Br J Dermatol. 2012;10: 1365-2133 掲載内容はケアネットの見解を述べるものではございません。(すべての写真・図表等の無断転載を禁じます。) CareNet AcademiaによるAI生成記事 このページを印刷する ツイート [ 最新ニュース ] 新規汎RAS阻害薬daraxonrasib、NSCLCへの有用性は?/NEJM(2026/09/10) PCI施行STEMI患者、アスピリン投与は省略できるか/NEJM(2026/09/10) ストロング系チューハイが最も飲まれていた~日本のアルコール依存症患者分析(2026/09/10) 後天性視床下部性肥満への薬物療法の体組成への影響(2026/09/10) 「消化性潰瘍診療GL2026」、ボノプラザンの位置付けを強化/J Gastroenterol(2026/09/10) 手足口病の現状を解説/感染症クォータリーレポート(2026/09/10) アスピリンとオメガ3脂肪酸の併用、歯周病治療で抗菌薬に匹敵する効果(2026/09/10) 水泳は腰痛の症状軽減に有効?(2026/09/10)