慢性の首の痛みに対するヨガの効果、無作為化試験で確認

慢性腰痛に対するヨガの効果は知られているが、ヨガは慢性頸痛に対しても鎮痛効果や機能改善効果があり治療オプションとして有用であることが、ドイツ・シャリテ大学病院のAndreas Michalsen氏らによる無作為化試験の結果、報告された。Journal of Pain誌11月号の掲載報告。
研究グループは、慢性頸痛に対するアイアンガー・ヨガの有効性を評価するパイロット無作為化試験を行った。
100mm視覚的アナログ・スケール(VAS)スコアで、>40mmであった慢性頸痛を有する77例の患者(47.9±7.9歳、女性67例)を、9週間のアイアンガー・ヨガプログラム(毎週90分クラス)を受講する群(38例)と、セルフケア・運動プログラムを行う群(38例)に無作為化した。被験者は、ベースラインと4、10週間後に評価を受けた。
主要アウトカムは、ベースラインから10週時点までのVASでみた平均安静時疼痛スコアの変化であった。副次アウトカムは、運動時疼痛、身体機能障害、QOL、精神的アウトカムなどであった。
主な結果は以下のとおり。
・ヨガ群のうち12例とセルフケア群のうち11例は、フォローアップが完了しなかった。介入に関するアドヒアランスはセルフケア群のほうが低かった(5例vs. 10例)。
・10週時点までに平均安静時疼痛スコアは、ヨガ群は44.3±20.1から13.0±11.6へ低下し、セルフケア群は41.9±21.9から34.4±21.1へ低下した。ヨガ群変化とセルフケア群変化の差は、-20.1(95%CI:-30.1~-10.1)でヨガ群のほうで有意な低下がみられた(p<0.001)。
・10週時点までに運動時疼痛スコアは、ヨガ群は53.4±18.5から22.4±18.7へと低下し、セルフケア群は49.4±22.8から39.9±21.5へ低下した。両群の変化の差は、-18.7(同:-29.3~-8.1、p<0.001)であった。
・ヨガの有意な治療効果は、疼痛関連の懸念、身体機能障害、QOL、精神的アウトカムにおいても認められた。
・感度解析の結果、試験脱落者の影響は小さいことが示された。
・介入プログラムは両群とも忍容性は良好であった。
・今回の予備的研究では、ヨガは慢性頸痛の効果的治療となる可能性が示され、精神面やQOLへもよい効果をもたらす可能性が認められた。さらに観察期間がより長期の比較試験を行い有効性を検証すべきである。
(ケアネット)
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