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0カロリー表示でもダメ?ダイエット炭酸飲料と2型糖尿病のリスク

提供元:ケアネット

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公開日:2013/04/22

 

 ダイエット炭酸飲料の消費量が多いほど2型糖尿病発症リスクが高まることが、日本人男性を対象にした検討で明らかになった。たとえ、ゼロカロリー表示でも、ダイエット炭酸飲料を週に1本以上飲むことは、2型糖尿病の予防に効果的とはいえないようだ。本研究は、金沢医科大学の櫻井 勝氏らによる検討で、European Journal of Nutrition誌オンライン版2013年4月11日号に掲載された。

 試験対象は、日本国内の工場に勤務する従業員2,037人。自己記入式の食事歴質問票を用いて、砂糖入り清涼飲料水(SSB)とダイエット炭酸飲料の消費量を測定し、それぞれの糖尿病発症リスクを検討した。糖尿病発症率は、7年間に及ぶ毎年の健康診断結果をもとに調査し、糖尿病発症ハザード比(HRs)と95%信頼区間(CI)は、年齢、BMI、家族歴、食事、他のライフスタイル要因による調整後に算出した。

 主な結果は以下のとおり。

・試験期間中、170例が糖尿病を発症した。

【砂糖入り清涼飲料水(SSB)と糖尿病リスク】
・SSB消費量別に、「消費なし(もしくはまれ)群」、「1本/週 未満の群」、「1本/週以上~1本/日未満の群」、「1本/日以上の群」の4群にわけたところ、粗罹患率(/ 1,000人年)はそれぞれ15.5、12.7、14.9、17.4であった。
・SSB「1本/日以上の群」の多変量調整後の糖尿病発症ハザード比は、「消費なし(もしくはまれ)群」に比べ、1.35(95%CI:0.80~2.27)であった。

【ダイエット炭酸飲料と糖尿病リスク】
・ダイエット炭酸飲料の消費量と糖尿病発症リスクに有意な相関がみられた(p for trend=0.013)
・ダイエット炭酸飲料の消費量が、「1本/週未満群」の多変量調整後の糖尿病発症ハザード比は、「消費なし(もしくはまれ)群」に比べ、1.05(95%CI:0.62~1.78)であった。
・ダイエット炭酸飲料の消費量が、「1本/週以上群」の多変量調整後の糖尿病発症ハザード比は、「消費なし(もしくはまれ)群」に比べ、1.70(95%CI:1.13~2.55)であった。

(ケアネット 佐藤寿美)