中等度~重症の尋常性乾癬患者に対するインフリキシマブ(商品名:レミケード)治療について、間欠的投与よりも継続的投与のほうが効果的である可能性が、長期延長無作為化試験の結果、報告された。ドイツ・Dermatologikum HamburgのK. Reich氏らによる報告で、「間欠療法群では注射投与に関する重大反応の発生が認められた。中等度~重症の尋常性乾癬患者においては間欠療法を回避すべきであることを示唆するものである」と結論している。British Journal of Dermatology誌オンライン版2013年4月30日号の掲載報告。
長期延長無作為化試験RESTORE2は、RESTORE1の延長試験で、ベースラインで26週間のインフリキシマブ治療を完了し、PASI75(PASIのベースラインスコアから75%以上改善)を達成した患者を組み込んで行われた。
被験者を無作為に1対1の割合で、継続療法群(インフリキシマブ5mg/kgを8週ごと)または間欠療法群(PASI改善率>50%損失までインフリキシマブを投与しない)に割り付け、有効性と安全性について評価した。
主な結果は以下のとおり。
・継続療法群には222例が、間欠療法群には219例が割り付けられた。
・数量的にいうと、注射投与関連の重大反応は、継続療法群(1/222例、<1%)よりも間欠療法群(8/219例、4%)で多く認められた。
・継続療法群のインフリキシマブ曝露の平均期間は40.12週(SD 27.55)、平均投与回数は5.8回(範囲:0~16)であった。間欠療法群は、同22.78週(SD 22.98)、3.4回(0~16)であった。
・フォーマルな有効性解析は行われなかったが、数的には52週時点でのPASI 75達成者は継続療法群のほうがより多かった(継続療法群:81/101例・80%、間欠療法群:39/83例・47%)。また、その他いくつかの有効性評価において、同様の傾向が認められた。
(ケアネット)