MPHがADHD症状やメラトニンに及ぼす影響を検証 提供元:ケアネット ツイート 公開日:2014/10/14 注意欠如・多動症(ADHD)患者の大半は、うつ症状に代表される、その他の関連症状を有している。ADHDに関与している可能性のあるメディエーターの1つメラトニンは、サーカディアンリズム、神経機能およびストレス反応を調節していると考えられている。スペイン・Clinico San Cecilio Hospital のIsabel Cubero-Millan氏らは、ADHDのサブタイプにおける血清中メラトニン濃度の状況、およびメチルフェニデート(MPH)が及ぼす血清中メラトニン濃度やADHDに併存する症状への影響を検討した。International Journal of Molecular Sciences誌2014年9月号の掲載報告。 本研究では、(1)ADHDサブタイプにおける血清中ベースラインメラトニン濃度の日内変動および夜間分泌、(2)MPHの慢性的な服用が血清メラトニン濃度ならびに症状に及ぼす影響、について検討した。ADHD(DSM-IV-TR診断基準による)小児136例を、Children's Depression Inventory(CDI)を用いてサブグループに分類。登録時および治療開始4.61±2.29ヵ月後に血液サンプルの採取(20:00と9:00)と、尿の採取(21:00から09:00までの間に)を行った。メラトニンとその尿代謝物を、ラジオイムノアッセイRIA法により測定した。STATA 12.0を用いてファクトリアル解析を行った。 主な結果は以下のとおり。 ・ADHDのサブタイプである多動性衝動性優勢状態/行為障害(PHI/CD)小児において、併存するうつ症状に影響することなく、血清中メラトニン濃度は高値を示していた。 ・MPH服用は、血清中メラトニンプロファイルに影響を及ぼさずに併存する症状を改善した。ただし、ADHDの両サブタイプで6-s-メラトニンの排泄が減少した。 ・以上から、未治療のPHI/CD小児における、血清メラトニン濃度増加の主因は、崩壊した神経内分泌の均衡の部分的な恒常性の回復によるものと思われた。 ・MPH服用による脳メラトニン代謝の差が、臨床的ベネフィットに関与している可能性が示唆された。 関連医療ニュース メチルフェニデートへの反応性、ADHDサブタイプで異なる ADHD女性に対する薬物治療、その課題は 成人ADHDをどう見極める 担当者へのご意見箱はこちら (ケアネット) 原著論文はこちら Cubero-Millan I, et al. Int J Mol Sci. 2014; 15: 17115-17129. 掲載内容はケアネットの見解を述べるものではございません。(すべての写真・図表等の無断転載を禁じます。) このページを印刷する ツイート [ 最新ニュース ] 早期肺がん肺葉切除、VATS vs.開胸/Lancet(2026/04/07) 乳がんオリゴ転移、今わかっていること・いないこと/日本臨床腫瘍学会(2026/04/07) 年収2,000万円以上の割合は? 地域・診療科による違いは?/医師1,000人アンケート(2026/04/07) 日本のアルツハイマー病患者における介護者負担と神経精神症状との関係(2026/04/07) 待機的PCIの実施率、国内で4倍以上の地域格差~J-PCIレジストリ/日本循環器学会(2026/04/07) KRAS G12C変異陽性大腸がん、ソトラシブ+パニツムマブのアジア人・長期の有用性(CodeBreaK 300/101)/日本臨床腫瘍学会(2026/04/07) 日本の成人血液腫瘍の5年純生存率の推移:2000~14年(CONCORD-3)(2026/04/07) コラーゲンサプリ、皮膚と関節の健康に有益な可能性(2026/04/07) [ あわせて読みたい ] Dr.ゴン流ポケットエコー簡単活用術(2014/06/11) 診療よろず相談TV(2013/10/25) ここから始めよう!みんなのワクチンプラクティス ~今こそ実践!医療者がやらなくて誰がやるのだ~(2014/05/15) 在宅医療推進のための地域における多職種連携研修会 領域別セッション(2013/11/12) 「てんかんと社会」国際シンポジウム(2013/09/24)