LDL-C値、高感度CRP値ともに低下すると心血管イベント発症リスクが65%減少 JUPITER試験結果より 提供元:ケアネット ツイート 公開日:2009/04/07 アストラゼネカと塩野義製薬は2日、クレストール(ロスバスタチン)の1次予防効果を検討した試験JUPITER(ジュピター)試験の新たな解析の結果、LDL-C値、高感度CRP値ともに低下すると心血管イベント発症リスクを65%減少させることがわかったと発表した。JUPITER試験全患者数の87%にあたる約15,500人のLDL-Cと高感度CRPの到達値に対する心血管イベントの発症抑制効果を解析した結果(サブ解析)、LDL-Cが70mg/dL未満に低下した群はプラセボ投与群に比べて55%(p<0.0001)の心血管イベント発症リスクの減少が示されたという。また、LDL-Cが70mg/dL未満で、かつ高感度CRPが2mg/L未満まで低下した群は65%(p<0.0001)と心血管イベントの発症リスクが大きく減少していることもわかった。さらに、LDL-Cが70mg/dL未満で、高感度CRPが1mg/L未満まで低下した群は79%(p<0.0001)のリスク減少であり、今回の結果から、心血管イベント発症予防において、スタチンによる積極的LDL-C低下の重要性と高感度CRP低下の意義があらためて確認されたことになる。この結果については、3月29日から31日にかけてフロリダ州オーランドで開催された第58回米国心臓病学会(ACC)年次学術集会で発表された。また、The Lancetにも掲載されている。詳細はプレスリリースへ(PDF)http://www.shionogi.co.jp/ir/news/detail/090402.pdf 掲載内容はケアネットの見解を述べるものではございません。(すべての写真・図表等の無断転載を禁じます。) このページを印刷する ツイート [ 最新ニュース ] 脳出血既往AFに対する脳梗塞予防、DOACは有用か?/Lancet(2025/03/07) GLP-1受容体作動薬、自殺リスクと関連せず/BMJ(2025/03/07) 活動性ループス腎炎に対する新しいタイプの抗CD20抗体の治療効果(解説:浦信行氏)(2025/03/07) 抗PD-L1抗体薬、GLP-1薬などに重大な副作用追加/厚労省(2025/03/07) 新規作用機序の潰瘍性大腸炎治療薬オザニモド、その特徴は?/BMS(2025/03/07) 治療抵抗性強迫症に対するSSRI+ブレクスピプラゾールの有用性(2025/03/07) 硬膜外ステロイド注射は慢性腰痛に効果あり?(2025/03/07) 日本人の4人に1人がコロナ陰謀論を信じている!?(2025/03/07)