メディケアプランの5つ星評価、加入動機に反映されているのか?/JAMA

提供元:ケアネット

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公開日:2013/01/28

 

 米国のメディケア・メディケイドサービスセンターは、Medicare Advantage(民間保険会社がサービスを代行運営するプラン、通称:メディケアパートC)加入の判断指標とするために、5つ星評価プログラムを実施している。これまで同評価が加入者の判断指標として反映されているのかは調べられていなかったことから、同センターのRachel O. Reid氏らが調査を行った。JAMA誌2013年1月16日号掲載より。

2011年の5つ星評価と加入者動向との関連を調査
 Reid氏らが調査したのは、2011年にMAPD(Medicare Advantageと処方給付保険のメディケアパートDの統合)に関して行った5つ星評価の結果と加入との関連についてであった。

 5つ星評価は、Healthcare Effectiveness Data、Information Set quality measures、Consumer Assessment of Healthcare Providers、Systems surveys、the Health of Seniors surveyなどのデータを組み込んで行われており、2011年のMAPD評価は2.5~5星にわたったという。

 本研究では、それら5つ星評価と加入者(新規加入95万2,352人とプラン切り換え加入者32万2,699人)との関連について検討された。分析は、条件付き(加入者・プラン特性を調整)ロジット回帰モデルで分析にて行われた。

星が上がることに、また最高評価が付いているものを選択している傾向がみられる
 結果、新規加入者では、星が1ランクあがることに、加入傾向は9.5ポイント(95%信頼区間:9.3~9.6)上昇する傾向が認められた。最高評価が付いているサービスについては、1.9ポイント(同:1.8~2.1)上昇する傾向がみられた。

 プラン切り換え加入者では、星が1ランクあがることに、加入傾向は4.4ポイント(同:4.2~4.7)上昇する傾向が認められた。以前の加入プランよりも高い評価が付いているプランへの加入の傾向は6.3ポイント(同:6.0~6.6)の上昇がみられた。

 星の評価との関連は、黒人、地方在住、低収入、年齢階層で最も若いという加入者特性では、それほど強くなかった。

 これらの結果を踏まえて著者は、「5つ星評価と加入決定との関連はポジティブであることが認められた」と結論している。

(武藤まき:医療ライター)