一過性の拡張期血圧の上昇および持続的な拡張期高血圧が死亡リスクを高めることを示唆する研究結果がJournal of Hypertension誌(オンライン速報版10月17日付)に発表された。
英国General Practice Hypertension Studyグループは、一過性および持続的な拡張期高血圧が総死亡および心血管死に影響を及ぼすかを検証するために、性および年齢を対応させた正常血圧者を対照群とし、1970年代早期より29年間の追跡研究を実施した。この研究では2万人以上の一過性および持続的な拡張期高血圧患者がスクリーニングされた。
主な結果は以下のとおり。
●全般的に、一過性および持続的な拡張期高血圧患者において総死亡および心血管死リスクは高かった。
●性別に解析した結果、女性のみにおいて一過性の拡張期高血圧が総死亡および心血管死リスクを有意に高めていた。
・総死亡リスク:ハザード比1.39(95%信頼区間:1.10~1.76)
・心血管死亡リスク:ハザード比1.57(95%信頼区間:1.11~2.23)
(ケアネット 藤原 健次)