腹痛や虫垂炎、胃潰瘍にGERD。日常臨床でよく遭遇する消化器疾患の診察・検査・治療に関する14の質問を、番組MCを務める総合診療医の前野哲博先生が経験豊富な消化器科専門医 西野徳之先生にぶつけます。プライマリケア医視点のまとめも加え、すぐに現場で役立つ知識を詰め込みました!
第1回 帰してはいけない腹痛の見分け方は?
プライマリケアで日常的にみるからこそ油断してはいけないのが腹痛。
軽症の患者のなかに緊急手術が必要な患者が埋もれていることも。
今回はズバリ、帰していい腹痛の条件・帰してはいけない症例をお教えいただきます。
精度が高く、診療所でも使える診断ツールは必見です。
第2回 専門医でもヒヤリとした腹痛の症例を教えてください!
第1回の帰してはいけない腹痛の鑑別に続き、今回も腹痛を取り上げます。
腹部の痛みは局在性に乏しいうえ、鑑別疾患も多種多様。専門医ですら重篤な症例を見逃しかけてヒヤっとしたことはあるといいます。
今回は西野先生に症例を提示いただき、見逃さないコツを教わります。
第3回 腹痛の部位で疾患の鑑別はできる?
腹痛の部位で疾患を鑑別する方法は複数知られていますが、局在性に乏しい腹部疾患では思っているほど役立たないことも。
今回は実臨床で使えるひとつの考え方をレクチャーします。
前野先生がこれなら研修医にもわかりやすい!と太鼓判を押したスペシャリスト西野先生のノウハウをお見逃しなく!
第4回 虫垂炎を見逃さないコツは?
この腹痛は虫垂炎?それとも?虫垂炎は決して見逃せない疾患ですが、典型的な症状をきたす患者ばかりでなく、鑑別に苦慮することも多いのではないでしょうか。
今回は、確定診断でなくとも虫垂炎を見逃さないコツをズバリお教えいただきます。
第5回 ピロリ菌検査は何を使うのがよい?
ピロリ菌感染の検査には、呼気試験、血液、便などの様々な検査法があります。どのように検査法を選択し、結果を解釈すればよいのか?
専門医が勧める検査方法、またピロリ菌についての最新トピックも交えて明日から使えるノウハウをお届けします。
第6回 ピロリ菌除菌後にすべきことはある?
ピロリ菌感染が明らかになった際に、何をどんな手順で行うべきか?除菌治療と治療後の注意点を簡潔にレクチャー。
また除菌が成功しなかったとき、プライマリケアでどう対応すべきかも解説します。
第7回 胃潰瘍治療のベストな処方は?
今回は胃潰瘍の治療がテーマです。胃潰瘍の治療には、主流であるPPIのほかに、H2ブロッカーや粘膜保護薬などの薬が使われています。
それぞれの薬の使い分けや注意点はどのように考えればよいのか、薬剤選択についての疑問にズバリお答えします。
第8回 PPIが効かないとき、プライマリ・ケア医はどうするべき?
胃潰瘍のファーストチョイスとして使われるPPIですが、その効果がなかったとき、プライマリケア医はどのように考えればいいのでしょうか。
今回は西野先生に症例を提示いただき、臨床に役立つヒントを見つけていきます。
第9回 便秘の治療、どうしたらいい?
今回のテーマは便秘です。便秘は日常臨床で頻繁にみられる症状ですが、生活に支障のある「便秘症」の診断は実は難しいもの。
プライマリケア医はどのように情報を集め、どう評価し、どのように治療方針を立てればよいでしょうか。
診断、治療についてスペシャリストの知恵を伝授してもらいましょう!
第10回 便秘症状から重篤な疾患を疑うことはできる?
実際は重篤な疾患でも、患者の自覚症状は「便秘」ということは往々にしてあります。
今回は西野先生が遭遇した症例を例に、便秘を訴える患者の中から異常を見逃さないためのポイントを学びます。
第11回 GERDの診断と治療について教えてください!
今回はGERDがテーマです。GERDはプライマリケアできわめてよく遭遇する疾患のひとつですが、
どのように診断し、治療すればよいのでしょうか。診断の際に気を付けるべきことなどを解説します。
第12回 止瀉薬を出してはいけない下痢の見分け方は?
今回は下痢の治療がテーマです。安易に下痢を止めてはいけないといわれますが、実際には患者さんは薬を希望することもよくあります。
どんな条件ならば止瀉薬を出していいのか?処方するときの注意点は?日常診療で感じる疑問にズバリ回答します!
第13回 過敏性腸症候群、診断のコツは?
今回は過敏性腸症候群がテーマです。過敏性腸症候群は訴えが多彩で、コントロールに難渋することもしばしばある疾患。
IBSを治療するうえで必ず除外したい疾患は?どの薬を初めに処方すべきか?コントロール不良の場合、どうやって薬剤を変更していくのか?
様々な疑問に答えていきます。
第14回 プライマリ・ケアで膵臓がんを早期発見するコツは?
自覚症状が出にくく、早期発見が難しいといわれる膵臓がん。しかし発見する機会がないわけではなく、
プライマリケアでこそ特に注意して疑ってほしいと西野先生は強調します。
今回は異変に気付くためのポイントや考え方についてレクチャーします!