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~プライマリ・ケアの疑問~  Dr.前野のスペシャリストにQ!【呼吸器編】

あなたの悩みを5分で解決!一問一答Q&A番組!

シリーズ名
~プライマリ・ケアの疑問~  Dr.前野のスペシャリストにQ!
診療科
呼吸器科  総合診療科 
収録内容
第1回 気管支喘息治療のスタンダードは?
第2回 吸入ステロイドを使い分けるポイントは?
第3回 気管支喘息で経口ステロイドはどう使う?
第4回 風邪症状から肺炎を疑うポイントは?
第5回 呼吸器感染症の迅速診断は臨床で使える?
第6回 肺炎のempiric therapyの考え方とは?
第7回 COPDの薬物療法は何から始める?
第8回 呼吸リハビリテーション、プライマリ・ケアでできることは?
第9回 在宅酸素療法の基本的な考え方は?
第10回 慢性咳嗽の原因疾患を鑑別する方法は?
第11回 アトピー咳嗽と咳喘息、どう見分ける?
第12回 成人の百日咳、鑑別と検査のポイントは?
第13回 結核の発見と対応のポイントは?
第14回 肺塞栓を疑うポイントは?
第15回 肺の聴診のコツは?


講師
前野 哲博 長尾 大志
収録時間
115分
価格
8,250円(税込)
発行日
2015-04-07
商品コード
CND0214

日常診療におけるジェネラリストの素朴な疑問に一問一答で回答するQ&A番組!
気管支喘息や肺炎、COPDなどの実臨床でよく見る呼吸器疾患の診察、検査、治療に関する15の質問を、番組MCの前野哲博先生が経験豊富なスペシャリスト・長尾大志先生にぶつけます!

第1回 気管支喘息治療のスタンダードは?


プライマリ・ケアで扱うことも多い気管支喘息。
寛解への近道は継続した投薬です。そのため、患者のアドヒアランスを高めることも治療のキーポイント。治療の原則と併せて、最も効果がある処方例をズバリお教えいたします!

第2回 吸入ステロイドを使い分けるポイントは?
吸入ステロイドは気管支喘息治療薬のスタンダードですが、その剤形やデバイスは年を追うごとに進歩しています。
かつて主流だったMDIと、近年数多く発売されているDPI。それぞれの特徴と使い分けをズバリお教えいたします。
また、気管支喘息治療でよく使用されるDPI合剤の使い分けについても伝授。吸入ステロイドの選択はこの番組でばっちりです!

第3回 気管支喘息で経口ステロイドはどう使う?
気管支喘息治療では発作時の対処も重要なポイント。
発作止めとしてよく使用する経口ステロイドですが、怖いものと思って、おそるおそる使っては効果も半減してしまいます。
今回は、効果的に使用するために重要な投与量と中止のタイミングをズバリ解説。救急での受診後に処方する場合など発作時以外の使い方も併せてレクチャーします。

第4回 風邪症状から肺炎を疑うポイントは?
風邪はプライマリ・ケアで最もよく見る症状のひとつ。風邪症状から肺炎を見逃さないために、風邪の定義、そして
風邪をこじらせた場合、初めから肺炎だった場合など、様々なシュチエーションに応じた見分け方のコツをズバリお教えします。

第5回 呼吸器感染症の迅速診断は臨床で使える?
インフルエンザに迅速診断は必要?肺炎を疑う場合に使うのはどの検査?信頼性は?迅速診断に関する疑問にズバリお答えします。
マイコプラズマ、尿中肺炎球菌、レジオネラ菌。それぞれの原因微生物ごとの迅速診断の特徴やキットの使い勝手など実臨床に役立つ情報をお届けします。
第6回 肺炎のempiric therapyの考え方とは?
肺炎だけど起炎菌が同定できない!そんなときに行うのがempiric therapyです。
今回はプライマリ・ケアで多い市中肺炎に焦点をあてて、empiric thearpyの進め方を解説します。
その際、最も重要なのは肺炎球菌なのかマイコプラズマなのか予想すること。
この2つを見分けるポイントと、またそれぞれに適した薬剤をズバリお教えします。

第7回 COPDの薬物療法は何から始める?
急激に患者数が増加するCOPD。2013年にガイドラインが改訂され、第1選択薬に抗コリン薬とβ2刺激薬が併記されました。
でも実際に専門医はファーストチョイスにどちらを使っているのか?抗コリン薬が使えない場合はどうする?喀痰調整薬ってどんな患者に有用?COPDの薬物療法についてズバリお答えします。

第8回 呼吸リハビリテーション、プライマリ・ケアでできることは?
COPD治療に必要な呼吸リハビリテーション。専門の機械や人員のいないプライマリ・ケアでもできることはあるの?
答えはYES!と長尾先生は断言します。専門病院のような細かいプログラムは不要。
しかもプライマリ・ケア医の強みを活かせる指導なのです。

第9回 在宅酸素療法の基本的な考え方は?
専門病院で導入された在宅酸素療法。
どういうときならプライマリ・ケア医の判断で酸素量を増やしてもいいの?SpO2の管理目標値はどのくらい?
嫌がる患者さんに在宅酸素を継続してもらうコツはある?などの疑問にズバリ答えます!

第10回 慢性咳嗽の原因疾患を鑑別する方法は?
長引く咳を主訴に来院する患者さん、最も多い感染後咳嗽を除外したあとに残るのは慢性咳嗽です。
慢性咳嗽の原因疾患は、副鼻腔炎、後鼻漏、胃食道逆流、咳喘息と多彩。
これらをどのように鑑別するのか?ズバリそのキーポイントは喀痰のありなしなのです!
今回の講義ではすぐに使える鑑別のノウハウをレクチャーします。

第11回 アトピー咳嗽と咳喘息、どう見分ける?
慢性咳嗽の代表的な鑑別疾患である、咳喘息とアトピー咳嗽。この2つはどう違うの?
アトピー咳嗽という言葉はよく耳にするけれど、実は慢性咳嗽の半数は咳喘息なのだそう。
今回は両者の違いを端的に解説。咳喘息の特徴的な症状や診断と治療を兼ねた処方例まで網羅します。

第12回 成人の百日咳、鑑別と検査のポイントは?
百日咳は近年、成人の罹患率が高まり、受診する患者も増えてきました。
成人では特徴的な症状が見られにくく、診断ができるころには治療のタイミングを逸しているのも診療の難しいところ。
今回はそんな百日咳の鑑別のコツや検査をすべき対象について、ズバリお教えいたします!

第13回 結核の発見と対応のポイントは?
再興感染症とも言われる結核。早期の発見治療にはプライマリケアでの対応が重要です。今回は特徴的な感染徴候やリスク因子をレクチャー。
検査はクオンティフェロンと喀痰検査どちらがいい?周囲に感染者が出たと心配する患者さんにどう対応したらいい?などの質問にもズバリお答えいたします!

第14回 肺塞栓を疑うポイントは?
いち早く発見したい肺塞栓症。確定診断までの流れなどのベーシックな知識はもちろん、造影CTやDダイマーなどの検査ができないときでも肺塞栓を除外できる条件をズバリお教えします!

第15回 肺の聴診のコツは?
肺の聴診は基本的な手技。どうやってカルテに書いたら伝わりやすい?今回は代表的な4つの肺雑音の特徴とカルテの記載方法をレクチャーします。
連続性か断続性か、高音か低音かなど、聞き分けるコツと、その機序も併せて解説。仕組みの講義で病態生理の理解も深まること間違いありません!

前野 哲博 ( まえの てつひろ )氏 筑波大学 教授/附属病院総合臨床教育センター部長・総合診療グループ長

1991年筑波大学卒業。河北総合病院で研修後、筑波大学総合医コースレジデント、川崎医科大学総合診療部、筑波メディカルセンター病院総合診療科等を経て2000年より筑波大学講師、2009年より現職。臨床教育のコーディネートを行うとともに、総合診療科において診療および学生・レジデントの指導を行っている。 著書:「帰してはいけない外来患者」(医学書院)ほか

長尾 大志 ( ながお たいし )氏 島根大学医学部地域医療学講座 教授 島根大学医学部附属病院 総合診療医センター/病院医学教育センター/クリニカルスキルアップセンター副センター長

1993年 京都大学医学部卒業、京都大学胸部疾患研究所を経て、2000年 京都大学大学院博士課程修了。京大病院、KKR京阪奈病院(現 枚方公済病院)、ブリティッシュコロンビア大学を経て、2005年より滋賀医科大学呼吸循環器科にて診療と臨床教育に従事。2020年6月より島根大学医学部に異動。2023年4月より現職。モットーは「深く楽しくわかりやすく」。滋賀医科大学2013年度、2016年度ベストティーチャー賞受賞。島根大学2020年医学チュートリアルベストコースアワード受賞、2023年病院長表彰。日本呼吸器学会専門医・指導医 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会代議員。著書:『レジデントのためのやさしイイ呼吸器教室―ベストティーチャーに教わる全27章』、『レジデントのためのやさしイイ胸部画像教室』(日本医事新報社)、『呼吸器内科 ただいま診断中!』(中外医学社)、『検査ができない!?専門医がいない!?現場で役立つ呼吸器診療レシピ』(南江堂)、『Dr.長尾の たのしイイ呼吸ケアQ&A 100』(メディカ出版)ほか