第1回「関節痛へのアプローチ病歴と診察の基本」
高齢者の、実に二人に一人が関節痛を訴えるという現在、、一般内科やプライマリ・ケア医でも、整形外科へあっさり紹介するばかりではいられません。また、関節が痛いという症状が、実は感染症であったり、悪性の疾患であることも少なくないので、プライマリ・ケアで、ある程度の診断をつけることは非常に重要なのです。アメリカの膠原病診療の第一線で活躍されてきた岸本先生が、関節痛にどのようにアプローチすべきなのか、リウマチ性疾患や骨格筋疾患をどのように診断していくのかをわかりやすく解説します。「プライマリ・ケアでも簡単にできる、病歴聴取や身体診察の技術がたくさんあります」と岸本先生。プロならではの視点からそのノウハウを学んでください!
第2回「関節痛へのアプローチそれって本当に関節炎?」
「痛みをどのように考えたらよいのか」に焦点を当てて具体的に解説します。 患者さんが「関節が痛い」と言っても、それが関節炎であるとは限りません。まず、解剖学的に次の4分類〔1.本当に関節炎/2.関節周囲性/3.非関節性(筋肉や骨)/4.(実は)放散痛 〕にすることが非常に重要なポイントです。 そして、これらを見分ける最も重要な手がかりは、第1回で解説した病歴と診察なのです。今回はこの4つの区別法を明解に解説します。 さらに、関節炎だった場合どのようにアプローチしていくか、また、最近患者数が激増しつつも医師にすら認知が低い「繊維筋痛症」について最新のアプローチをご紹介します。
第3回「関節痛へのアプローチ関節穿刺にチャレンジ!」
関節液分析する際の具体的な関節穿刺方法について解説します。関節穿刺と聞くと及び腰になる先生も多いと思いますが、重要なポイントさえ押さえていれば、さほど難しくはありません。岸本先生の分かりやすい実技指導によって、“これなら簡単にできる!”と思えるはずです。そして穿刺した関節液のどこに注目するのか、これも見逃せません!関節穿刺はマスターしてしまえば診断に絶大なパワーを発揮します。この機会に是非自分のものにしてください!