第4回 「腎生検から捉える①」
腎疾患を考える上で基本となる糸球体疾患の考え方、とらえ方を学ぶため腎疾患を多面的に見ながら臨床診断に到達するプロセスを立体的に考えていくシリーズ。
上巻では糸球体疾患の枠組みをイメージで捉えるコツを取り上げましたが、今回から実際の腎生検の画像を解説します。
第4回では、主に細胞成分の変化を伴う病変を見ていきます。
安田流の明快な講義で、取っつきにくいと思っていた画像が意外なほど理解できるようになるはずです。
第5回 「腎生検から捉える②」
引き続き、腎疾患を捉える上で重要な枠組みの一つ、「腎生検」の見方を解説します。
第5回は、糸球体基底膜やメサンギウム基質といった構造物の変化を伴う病変 ( 例:膜性腎症、巣状分節性糸球体硬化症) について、染色画像や電顕画像を交えながら特徴的な所見を見ていきます。
また、腎生検の中でも注意すべき病変である、微小変化病変、膜性増殖性糸球体腎炎についても学びます。
第6回 「腎疾患をとらえる枠組みを使いこなそう」
糸球体疾患を捉える基本的な枠組みを学ぶシリーズの最終回です。糸球体疾患の鑑別時に忘れがちな「一次性か二次性かどうか」という枠組みについて、蛍光所見などを交えながら具体的な考え方を解説します。
最後にシリーズを総括して、これまで学んだ「症候群的分類」「腎機能的分類」「病理学的分類」「一次性か二次性か」という糸球体疾患を捉える4つの枠組みを臨床に役立てるための""心構え""に関するメッセージがありますので、さらに頭をスッキリ整理させることができます!