第241回 セマグルチドなどのGLP-1の類いが慢性痛の治療手段となりうる 最終更新:2024/11/19 GLP-1受容体作動薬セマグルチドが変形性膝関節症の痛みを緩和したという報告がNEJM誌に掲載されました。そのほかにも急性痛や慢性痛を緩和することが示唆されています。どのような機序なのでしょうか?
第240回 ウイルス学者が自身の乳がんを手ずから精製したウイルスで治療 最終更新:2024/11/12 ウイルス学者が自身の乳がんを自分で培養・精製したウイルスで治療したことが報告されました。腫瘍は縮小して深刻な副作用はなく、成功と言えそうですが、多くのジャーナルに掲載を拒否されたというその方法とは?
第239回 肺を再生する吸入薬の人への投与開始 最終更新:2024/11/05 特発性肺線維症薬の新たな臨床試験が始まりました;。組織を再生するという新メカニズムの低分子吸入薬で、肺疾患治療を一新するかもしれません。応用すれば、肺にとどまらず広い臓器の治療にも効果がありそうです。
第238回 妊娠はウイルス様配列を目覚めさせて胎児発育に必要な造血を促す 最終更新:2024/10/29 妊娠中は胎児の発育のために赤血球が約20%増加しますが、どういう仕組みで増えるかはよくわかっていませんでした。今回、血液生成を急増させる思いがけない仕組みが報告されました。その仕組みとは?
第237回 血糖値に応じて働くか休む“スマート”インスリンを開発 最終更新:2024/10/22 ブドウ糖に反応する仕組みを備えた賢いインスリンが開発され、低血糖を引き起こすことなくブタの血糖値を適度に下げたことが報告されました。血糖値に応じて働くか休むかが切り替わるというその機序とは?
第236回 GLP-1薬セマグルチドは運動意欲を減らすらしい 最終更新:2024/10/15 GLP-1作動薬セマグルチドを投与したマウスでは、運動する意欲が低減してあまり走らなくなったことがNeuroscience 2024で報告されました。どのくらい運動量が減ったのでしょうか?
第235回 第III相試験の壁高し~スタチンの多発性硬化症治療効果示せず 最終更新:2024/10/08 多発性硬化症患者にスタチンを投与することで、全脳萎縮率が低下することが第II相試験で明らかになっています。しかし、第III相試験では期待されていた治療効果が認められなかったことが報告されました。
第234回 これまでにない作用の統合失調症治療薬を米国が承認 最終更新:2024/10/01 統合失調症治療薬Cobenfyが米国で承認されました。その承認により、これまで処方されてきた薬剤とは一味違う抗精神病薬の使用が同国で可能になります。その作用機序や売り上げ予想は?
第233回 コロナワクチンとがん免疫治療患者の生存改善が関連/ESMO2024 最終更新:2024/09/24 がん患者のコロナワクチン接種が、その本来のコロナ予防効果に加えて、なんとがん治療の効果向上という思わぬ恩恵ももたらしたことが、欧州臨床腫瘍学会(ESMO Congress 2024)で報告されました。
第232回 食塩水点鼻で風邪の小児が2日早く回復 最終更新:2024/09/17 食塩を溶かして作った食塩水の点鼻が、風邪の小児の回復を早めたことが報告されました。通常治療よりも2日早く回復し、薬の使用が少なく、さらに家族へうつすリスクも低いなど、風邪のコントロールが期待されます。