第219回 マラリア薬が世界の数百万人もの女性疾患を治療しうる 最終更新:2024/06/18 抗マラリア薬や抗マラリア作用を有する化合物群が、多嚢胞性卵巣症候群の有望な治療手段となりうることがマウス/ラットやヒトへの投与試験で判明しました。その機序とは?
第218回 ニルマトレルビル・リトナビルでコロナ後遺症緩和せず 最終更新:2024/06/11 コロナ罹患後症状の原因の1つが、新型コロナウイルスが長期間残存して起こす炎症と考えられています。それであれば、ニルマトレルビル・リトナビルの15日間の服用でコロナ罹患後症状は緩和するのでしょうか?
第217回 耐性菌阻止のみならず耐性を破りさえする化合物を発見 最終更新:2024/06/04 細菌の抗菌薬に対する耐性を防ぎ、さらにはすでに耐性を獲得した細菌への抗菌薬の効果も復活させうる化合物が発見されました。薬剤耐性菌の世界的な脅威に対抗する切り札となるのでしょうか?
第216回 オセルタミビルの新たな才能、難聴予防効果を発掘 最終更新:2024/05/28 抗ウイルス薬のオセルタミビルが抗がん剤や騒音による難聴を予防する可能性が報告されました。臨床現場で応用されるようになれば、難聴のリスクがある人のQOLの改善が期待されます。
第215回 高脂肪食とがんを関連付ける腸内細菌を発見 最終更新:2024/05/21 高脂肪食がマウスのある腸内細菌を増やし、それが免疫系を抑制してがんの増殖を亢進させることが報告されました。ヒトでも同様の結果で、乳がんと高脂肪食との関連が示唆されています。その腸内細菌とは?
第214回 過度の運動はいうほど有害ではなくむしろ寿命を延ばしうる 最終更新:2024/05/14 過度な運動で寿命が損なわれうることが示唆されています。しかし、1マイルを4分未満で走り切るような人では寿命が長いことが明らかにされました。ちなみに、世界初の1マイル4分以内走者は医学生でした。
第213回 まれな低身長症の変異に老化を遅らせる働きがあるらしい 最終更新:2024/05/07 低身長症の原因であるまれな成長ホルモン受容体欠損が、老化を遅らせる可能性が報告されました。インスリン様成長因子1の抑制が有益作用の鍵らしく、心血管疾患の予防手段として期待されています。
第212回 三つ子の騒音百まで 最終更新:2024/04/30 出生前後の環境の騒音が、動物の生涯にわたる健康に深刻な影響を与える可能性が報告されました。今回は動物実験での報告ですが、騒音の害はヒトにも当てはまるかもしれません。どのような実験だったのでしょうか?
第211回 承認薬一つひとつの検討を含む個別化がん治療の試験成績が有望 最終更新:2024/04/23 血液や腫瘍から集めたがん細胞を用い、治療薬を新たな手法で検討した個別化がん治療が有望な成績を収めました。今回は小児がん患者が対象でしたが、今後は成人を対象とした大規模臨床試験も予定されています。
第210回 リンパ節にミニ肝臓を作る治療の臨床試験開始/抗菌薬で心不全治療? 最終更新:2024/04/16 末期肝疾患患者の肝臓機能を担うためにリンパ節を肝臓化する第IIa相試験が初めてヒトで行われました。成功すれば肝疾患治療が一新するかもしれません。また、意外な薬の心臓再生作用についても紹介します。