新型インフルエンザ  小さな子どもを持つ母親世代は危機意識が高く、若年層では危機意識が低い傾向に

提供元:ケアネット

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公開日:2009/09/28

 

 株式会社インテージは16日、特定非営利活動法人疾患啓発推進センターと共同で、全国的な流行期に突入(厚生労働省発表)した新型インフルエンザに関して、生活者10万人に行った『新型インフルエンザに関する意識と対策』アンケート調査結果を発表した。

 同調査は、8月26日~31日、同社モニターのうち全国の15~79歳の男女を対象としてインターネット調査を行い、106,178人から得られた回答について性・年代・職業・仕事場所・エリア別に分析し、結果をまとめたもの。

 『新型インフルエンザは怖い病気だと思うか』の問いに、『とても怖い病気だと思う』『やや怖い病気だと思う』と回答したのは、女性72.6%、男性62.9%で、男女での意識の違いが見られた。なかでも、「末子が未就学児」の女性は78.8%が“怖い”と回答し、小さな子どもを持つ母親世代での意識の高さがうかがえる。

 職業別に見ると、“怖い”(『とても怖い病気だと思う』『やや怖い病気だと思う』)の上位は、専業主婦・主夫75.6%、学生68.7%。“怖くない”(『あまり怖くない病気だと思う』『まったく怖くない病気だと思う』)の上位は、医薬品・医療機器関係製造業21.9%、公務員17.9%。

 『自分が新型インフルエンザにかかる可能性』の問いで職業別では、“罹患の可能性がある”(『かかる可能性はあると思う』『かかる可能性は少しはあると思う』)は、医薬品・医療機器関係製造業80.4%、医療・ヘルスケア関係80.1%、教職員・保育士78.9%、公務員78.5% の順で高い。

 『自分で行う新型インフルエンザ対策について』の問いに、<こまめに手を洗う>72.8%、<こまめにうがいをする>51.8%は、すでに過半数の人が『現在行っている』と回答。『今後さらに深刻化したら行いたいと思う』を合わせると9割以上の人が実施意向。しかしながら、男性15~19歳では、うがいを『行おうとは思わない』17.6%、手洗いを『行おうとは思わない』も13.0%存在。<マスクを着用する>においても、『行おうとは思わない』のトップは、男性15~19歳、同20~24歳(それぞれ32.2%)、次いで男性25~29歳28.3%。女性15~19歳、同20~24歳でも2割前後見られ、若年層では危機意識が低い傾向にあるのがみられる。