7割が薬の服用を勝手に中断-くすりの服用に関する実態調査

提供元:ケアネット

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公開日:2009/10/16

 

くすりの適正使用協議会が行った「くすりの服用に関する実態調査」(全国の小・中学生の子供を持つ25~59歳の保護者600名を対象)によると、保護者は子供のくすりの服用を確認する意識が極めて高いにも関わらず、自身のくすりの服用は、正しい知識と理解のもとに行われていない実態がわかったという。子供のくすりの服用を確認している保護者は約9割(92.7%)。また家庭で、子供に服用方法について注意をしている保護者は56.0%と半数以上を占めた。その内容は、「1人で勝手に服用しないこと」62.5%、「用量を守ること」56.0%、「服用時間を守ること」50.3%など、子供の薬の服用に関して非常に意識が高かった。

しかし、処方薬の服用を何らかの理由で止めたことがある保護者は約7割(71.8%)にも及んだ。その理由は、「回復したと自己判断し、止めた」が83.5%と最も高く、次いで「効き目がなかったので、止めた」11.4%、「面倒になったため、止めた」9.7%と続く。多くの人が自分の判断で服用を勝手に中断していた。

さらに、家族の余った処方薬を服用した経験がある保護者は4割(40.3%)、そのうちの74.8%が「誰にも相談せず」服用していた。25.2%が「誰かに相談してから服用した」だったが、そのうち、相談相手として最も多かったのは「家族に相談した」83.6%、次いで「医師」が13.1%、「薬剤師」が13.1%と続き、くすりの専門家である医師や薬剤師に相談するよりも、身近な家族に相談する傾向が強かった。

●調査の詳細はこちらへ
http://www.rad-ar.or.jp/blog/