2型糖尿病患者におけるインスリン療法の強化で、優れた血糖コントロールを3年間維持 4-Tスタディ結果から 提供元:ケアネット ツイート 公開日:2009/10/30 ノボ ノルディスク ファーマ株式会社は27日、カナダ・モントリオールで開催された第20回国際糖尿病学会議(IDF)で発表された4-Tスタディから、2型糖尿病患者に対しインスリン療法を強化しても重大な低血糖の発現頻度を高めることなく良好な血糖コントロールを達成することが可能であることが示されたと発表した。4-Tスタディは、‘Treating to Target in Type 2 Diabetes(2型糖尿病における目標値を目指した治療)’のことで、3つの異なるインスリン療法を3年間にわたり比較した多施設無作為化比較対照試験。筆頭著者であるルーリー ホルマン氏(オックスフォード大学糖尿病治験ユニット)が報告を行い、10月22日、英国の学術誌『ニュー イングランド ジャーナル オブ メディシン』のオンライン版にも論文が掲載された。4-Tスタディでは、メトフォルミンおよびスルホニル尿素薬による治療でヘモグロビンA1c値(HbA1c)が良好でない2型糖尿病患者708名を、ノボラピッド30ミックス(二相性インスリンアスパルト-30)1日2回投与、ノボラピッド(インスリンアスパルト)1日3回投与、レベミル(インスリンデテミル)1日1回投与に割り付けた。1年後に、HbA1cが6.5%を超えている場合、それぞれノボラピッド1日1回投与、レベミル1日1回投与あるいは、ノボラピッド1日3回投与を追加した。3年後の平均HbA1c、HbA1c7%以下の達成率、低血糖発現頻度および体重増加を評価した。3年後の平均HbA1cは群間で差はなく(6.9%、95%信頼区間6.8-7.1)、HbA1c7%以下達成率はすべての群で高い割合であったという(ノボラピッド投与開始群:67%、レベミル投与開始群:63%、ノボラピッド30ミックス投与開始群:51%)。ノボラピッド30ミックス投与開始群では、試験期間中、インスリンを追加された患者数はノボラピッドおよびレベミル投与開始群と比較して少なく、同等のHbA1cを達成したとのこと。詳細はプレスリリースへhttp://www.novonordisk.co.jp/documents/article_page/document/PR_09_32.asp 掲載内容はケアネットの見解を述べるものではございません。(すべての写真・図表等の無断転載を禁じます。) このページを印刷する ツイート [ 最新ニュース ] 薬物療法を要する院外心停止者の血管アクセス、骨髄路vs.静脈路/NEJM(2024/11/15) 自殺リスク、曜日や祝日との関連は?/BMJ(2024/11/15) 日本の頭痛外来受診患者、頭痛の種類や特徴は?(2024/11/15) EPA製剤など、重大な副作用に「心房細動、心房粗動」追加/厚労省(2024/11/15) 改訂GLに追加のNSCLCへのニボルマブ+化学療法+ベバシズマブ、OS・PFS最終解析結果(TASUKI-52)/日本肺癌学会(2024/11/15) 乳がん患者の妊娠・出産のためのタモキシフェン中断についてステートメント公表/日本がん・生殖医療学会(2024/11/15) 超低出生体重児の動脈管開存症に対するカテーテル治療の短期予後は外科手術よりわずかに良好(2024/11/15) 自宅で行う脳刺激療法がうつ病の症状を軽減(2024/11/15)