季節性インフルエンザワクチン希望者は2割増なのに、医療機関の86%が「足りない」の声 提供元:ケアネット ツイート 公開日:2009/11/02 株式会社QLifeは、季節性インフルエンザのワクチン接種が、全国の医療機関で実施されている状況を確認し、全国の内科医師300人に緊急アンケートを行った(病院56%、診療所44%)。新型インフルエンザ流行の影響なのか、季節性ワクチン接種希望者は昨年よりも2割程度多いが、供給量は逆に昨年より少ないために需給バランスは崩れており、9割近い医療機関が「ワクチン不足」を訴えていることがわかった。「必要分の50%以下」とするところも2割近くあり、「接種はキャンセル待ち状態」「今年は予約制では対応できない」医療機関も出ているという。ワクチン接種の設定価格は昨年とあまり変えていないようで、大人接種の全国平均は3122円。86%の医療機関が2000円~4500円の間で価格設定していた。都市圏が高く地方の方が価格が安い傾向があり、最大地域格差は1000円を超えていた。接種希望者の数は、昨年よりワクチン接種希望者が増えている医療機関は57%で、減っている医療機関は7%だった。22%の医療機関では「昨年比50%以上の接種者増」とのこと。季節性ワクチンの供給確保予想については、86%の医療機関が、ワクチン需要の充分量は確保できないと見込んでおり、「必要分の50%以下」と予想するところが17%にのぼっていた。施設別では、病院は21%が充分量を確保できるが、診療所では充分量を確保できるのが7%にすぎないと答えている。需給率を単純算出すると74%となり、すなわち接種希望者の4人に1人は受けられない可能性があるという。特に都市圏では充足度が低く、東京の平均は66%に留まり、すなわち3人に1人は希望しても受けられない可能性があるとのこと。詳細はプレスリリースへhttp://www.qlife.co.jp/news/412.html 掲載内容はケアネットの見解を述べるものではございません。(すべての写真・図表等の無断転載を禁じます。) 関連記事 コロナvs.インフル、年齢別死亡リスクを比較/奈良医大 医療一般 日本発エビデンス(2022/08/23) このページを印刷する ツイート [ 最新ニュース ] 新PCIデバイスbioadaptor、アウトカム改善の可能性/Lancet(2024/11/13) 糞便中ヘリコバクター・ピロリ抗原検査を用いた検診は胃がん予防に有効か(解説:上村直実氏)(2024/11/13) 市中肺炎の入院患者、経口抗菌薬単独での有効性(2024/11/13) 本邦初、がん患者の「気持ちのつらさ」のガイドライン/日本肺癌学会(2024/11/13) 乾癬への生物学的製剤、真菌感染症のリスクは?(2024/11/13) MCIの認知機能改善に、最適な運動とその量は?~ネットワークメタ解析(2024/11/13) 尿路上皮がん1次治療の更新は30年ぶり、ペムブロリズマブ+EV併用療法とは/MSD(2024/11/13) 米国成人の10人に6人は炎症誘発性の食生活(2024/11/13) 急性白血病の発症時点でさまざまな眼科所見が観察される(2024/11/13)