米国フロリダ州のオーランドで開催された米国心臓協会(AHA)年次学術集会で、クレストール(ロスバスタチン)のJUPITER(ジュピター)試験の新たな解析結果が発表された。アストラゼネカ株式会社が20日に結果を報告した。
JUPITER試験は、心血管イベントの既往がなく、LDL-Cは正常か低値であるものの、高感度CRP高値を示す患者を対象に行われた、クレストールの一次予防効果を検討したプラセボ対照大規模二重盲検比較試験。今回、女性6,801人を対象とした解析においてクレストール20mg/日投与群はプラセボ投与群に比べて、心血管イベント発症リスクを46%減少させることが確認された(p=0.002)。また、男性においても42%(p<0.001)の心血管イベント発症リスク減少が認められたとのこと。この結果から、心血管イベントの既往がない女性において、心血管イベント発症リスクの減少が初めて示されたことになる。
クレストールは世界95ヵ国以上で承認され、1,700万人以上の患者に服用されています。臨床試験及び、市販後のデータからクレストールの安全性プロファイルは他のスタチンと同様であることが示されている。クレストールの日本における適応症は、高コレステロール血症、家族性高コレステロール血症。日本での通常開始用量は2.5mg/日だが、早期にLDL-コレステロール値を低下させる必要がある場合は5mg/日より投与可能。1日の最大用量は20mgである。
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http://www.astrazeneca.co.jp/activity/press/2009/09_11_20.html