Florbetaben(フロルベタベン)の第III相臨床試験を開始

提供元:ケアネット

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公開日:2009/12/10

 



独バイエル・シエーリング・ファーマ社(以下 BSP社)は11月30日(現地時間)、アルツハイマー病(AD)の診断を支援するflorbetaben(フロルベタベン)の臨床開発を前進させると報告した。BSP社は、第95回北米放射線学会(RSNA)で、脳内におけるベータアミロイドの沈着を検出するPETトレーサーとしてフロルベタベン(BAY94-9172)の有効性と安全性を評価する国際第III相臨床試験について、最初の患者が登録されたと発表した。試験には、明らかな認知症患者(例えばAD)とそうでない患者が登録される予定だという。フロルベタベンは先の第II相臨床試験で、AD患者の病理学的特徴である脳のベータアミロイド沈着が検出可能となることを成功裏に実証した。

第III相臨床試験の主要評価項目と副次的評価項目は、フロルベタベンを投与したPET画像の局所的なフロルベタベンの取り込み状態の視覚的評価と定量的評価を病理組織標本と比較し、それぞれ感度と特異度を評価すること。試験の主要部分は2011年の終了が見込まれているが、病理組織学的検査が必要なため、完了は2014年以降になるという。

詳細はプレスリリースへ
http://byl.bayer.co.jp/scripts/pages/jp/press_release/press_detail/?file_path=2009%2Fnews2009-12_07_2.html