子宮筋腫を切らずに日帰りで治療 日本初のMRガイド下集束超音波治療器が発売 提供元:ケアネット ツイート 公開日:2010/01/14 GEヘルスケアグループの日本法人であるGEヘルスケア・ジャパン株式会社は13日、日本初のMRガイド下集束超音波治療器「ExAblate 2000(エクサブレート2000)」を全国の産婦人科を主対象に発売した。ExAblate 2000は、MRI(磁気共鳴画像診断装置)で撮影した画像をもとに、体外から超音波を照射して筋腫領域に集束させることで、筋腫組織を局所的に加熱し、壊死させるMRガイド下集束超音波治療器(MRgFUS:MR-guided Focused Ultrasound Surgery)だ。対象は痛みや出血などの自覚症状がある症候性子宮筋腫患者。治療は平均3~4時間で腹部を切らずに低侵襲的に完了し、痛みや副作用も軽いため、日帰りでの治療が可能になるなど、患者のQOLも高まる。またMRIと組み合わせて使用するため、MRIの撮影画像上で治療計画を策定できるほか、治療中もMRIから得られる画像データをもとに、超音波の照射位置や焦点温度などをリアルタイムで監視しながら治療できる。従来より行われていた外科手術では、患者の体への負担が大きく、術式によって1日~2週間の入院治療が必要で、しかも開腹術の場合には腹部に傷が残るという課題があったが、ExAblate 2000では、MRIの画像をもとに、虫眼鏡で光を1点に集めるのと同様に、208個の発生源から出る超音波を1点に集めて、うつ伏せになった患者の患部に照射し、焦点組織の温度を65~85度まで上昇させ、子宮筋腫組織を壊死させる。治療時間は平均約3~4時間で、麻酔もかけないため、手術後1時間ほど安静にすれば日帰りも可能だという。また低侵襲的で体に傷跡が残ることもない。詳細はプレスリリースへhttp://japan.gehealthcare.com/cwcjapan/static/company/press/pr_208.html 掲載内容はケアネットの見解を述べるものではございません。(すべての写真・図表等の無断転載を禁じます。) このページを印刷する ツイート [ 最新ニュース ] 若年性特発性関節炎に伴うぶどう膜炎、アダリムマブは中止できるか/Lancet(2025/03/11) 大腸がん1次治療のセツキシマブ、RAS/BRAF野生型の左側、男性に有効(DEEPER)/日本臨床腫瘍学会(2025/03/11) 腎細胞がんへのbelzutifan、安全性プロファイルとその管理戦略(LITESPARK統合解析)/日本臨床腫瘍学会(2025/03/11) 初発Ph+ALLへのポナチニブvs.イマチニブ、年齢別・バリアント別のMRD陰性とPFS(PhALLCON)/日本臨床腫瘍学会(2025/03/11) 3年間の長期抗CGRPモノクローナル抗体治療は、片頭痛の経過にどう影響するか(2025/03/11) 睡眠時間×身体活動量×食事の質、わずかな改善でも死亡リスク10%減(2025/03/11) 米国では約10年で家族介護者数が30%以上増加(2025/03/11) 楽観的な人ほど貯蓄額が多い?(2025/03/11)