日本人を対象としたアバタセプト+MTX併用試験結果

提供元:ケアネット

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公開日:2012/06/21

 



関節リウマチ治療に用いられる生物学的製剤のアバタセプトで、日本人を対象とした第II相臨床試験の結果が慶応義塾大学の竹内氏らにより報告された。Modern rheumatologyオンライン版、2012年6月9日掲載。

MTXで効果不十分であった日本人の活動性関節リウマチ患者195例に対し、プラセボ対照二重盲検比較による用量反応試験が行われた。患者は全例でMTXを併用したうえで、アバタセプト2mg/kg群、10mg/kg群、プラセボ群の3群に同じ割合で無作為に割り当てられ、24週間投与された。

主な結果は以下のとおり。

・アバタセプト2mg/kg群と10mg/kg群には用量反応関係がみられた。
・アバタセプト10mg/kg群はプラセボ群に対して、24週時点のACR20、50、70で有意差を示し(p<0.001)、2mg/kg群においてもそれよりも小さいながら有意差がみられた。
・有害事象、重篤な有害事象、有害事象による治療中止の割合は3群で同等であった。
・24週間のアバタセプトとMTX併用療法の忍容性は良好であった。

(ケアネット 森 幸子)