がん患者の悪夢に有効な治療法は?(大阪大学 緩和ケアチーム) 提供元:ケアネット ツイート 公開日:2012/07/18 がん患者では不眠の有病率が高いことはよく知られている。また、悪夢をみることは睡眠の快適度や満足度に強い悪影響を及ぼす。大阪大学 谷向氏らはがん患者における不眠症および悪夢に対する抗うつ薬トラゾドンの治療効果を検討した。Am J Hosp Palliat Careオンライン版2012年7月9日号の報告。対象は、2008年~2010年に、大阪大学病院の緩和ケアチームにおいて不眠症(悪夢の有無にかかわらず)を訴え、トラゾドンを処方されたがん患者30例。 主な結果は以下のとおり。 ・15例(50%)で治療効果が認められた。・4例で重症な悪夢を経験していた。そのうち2例で悪夢の軽減が認められた。・トラゾドンは進行性がん患者における不眠の治療および悪夢の軽減に有用である可能性が示唆された。 (ケアネット 鷹野 敦夫) 関連医療ニュース ・せん妄対策に「光療法」が有効! ・生活と治療を支える緩和ケア ・旬レポ!“キーワード”~がん臨床現場の道しるべに~ 原著論文はこちら Tanimukai H, et al. Am J Hosp Palliat Care. 2012 Jul 9. [Epub ahead of print] 掲載内容はケアネットの見解を述べるものではございません。(すべての写真・図表等の無断転載を禁じます。) このページを印刷する ツイート [ 最新ニュース ] 重症βサラセミアへのbeti-cel、89%が輸血非依存性を達成/Lancet(2024/11/25) 手術目的の入院患者の有害事象、多くは予防可能/BMJ(2024/11/25) 境界性パーソナリティ障害に非定型抗精神病薬は有効なのか〜メタ解析(2024/11/25) 非肥満2型糖尿病患者の心血管障害へのSGLT2阻害薬の効果は/京大(2024/11/25) EGFR陽性NSCLC、CRT後のオシメルチニブは日本人でも良好(LAURA)/日本肺癌学会(2024/11/25) 1日わずか5分の身体活動の追加が血圧低下に効果的(2024/11/25) 便秘は心臓病のリスクを高める?(2024/11/25)