糖尿病患者へのインフルエンザ予防接種、HbA1c値は抗体保有に影響するのか

インフルエンザA(H1N1)pdm09ワクチンは、1回の接種で、糖尿病患者の免疫力を十分なレベルまで高めることができ、HbA1c値は抗体保有割合に悪影響を及ぼさないことが、大阪市立大学の江川 裕美氏らによる研究で明らかになった。ただし、高齢者やBMIが低い患者では、免疫応答が低下する可能性があるという。Human vaccines & immunotherapeutics誌2014年5月号の報告。
糖尿病患者は、インフルエンザの感染やインフルエンザに関連する合併症のリスクが高いと考えられている。そのため、著者らは、糖尿病患者におけるインフルエンザA(H1N1)pdm09ワクチンの免疫原性を評価するために、前向きコホート研究を行った。
糖尿病患者49例にインフルエンザA(H1N1)pdm09ワクチンを接種し、ベースライン時と接種後3週後に赤血球凝集抑制抗体価を測定した。
主な結果は以下のとおり。
・ワクチン接種による重篤な有害事象は認められなかった。
・感染症が疑われた1例を除き、48例について分析を行った。
・赤血球凝集抑制抗体価は、ワクチン接種により、幾何平均抗体価の約9倍上昇した。
・抗体応答割合は79%であった。
・抗体保有割合は73%であった。
・免疫応答は、より高齢の患者、BMIがより低値の患者ほど低い傾向を示した。
・多変量解析の結果、HbA1c値は抗体保有割合に悪影響を及ぼさないことが示された。
(ケアネット 武田 真貴子)
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