3月12日(土)に第6回医療法学シンポジウムが、「少子高齢化社会を乗り越える医療制度の実現に向けて」をテーマに開催される。少子高齢化が進展するわが国で、将来も安定した医療体制を提供することができるのか、国内の有識者が問題解決への糸口を探る。
開催概要
内閣府の高齢社会白書によると、平成26年の65歳以上の人口は過去最高の約3,300万人であり、高齢化率は26.0%でした。今後、高齢者人口はおおむね横ばいとなるものの、低出生率(平成26年の合計特殊出生率1.42)のため生産者人口は減少し続け、このままの人口動態では、2035年の高齢化率は33.4%となり、その後も増加し続けると予測されています。
高齢化率が増加することは、生産年齢1人当たりが負担しなければならない医療費の増加につながることから、将来的には、現在と同程度の医療提供を維持することは困難となることが予測されます。したがって、限られた医療資源の効果的・効率的な分配がわが国の喫緊の課題であることは明白にもかかわらず、医療制度が国民の生命・健康に直結することから、国民に対して十分な情報提供がされ難く、その結果、卑近かつ短絡的な議論が散見されているのが現状です。
本シンポジウムでは、本問題の国内トップランナーたちをシンポジストとして迎え、前向きかつ具体的な議論をしていきます。徹底した情報公開のうえ、建設的かつ創造的な議論が期待されます。
プログラム(敬称略)
・開会のあいさつ 武見 敬三(参議院議員)
・講演
羽鳥 裕(日本医師会常任理事、稲門医師会会長)
灰田 宗孝(東海大学理事、東海大学医療技術短期大学学長、稲門医師会副会長)
中田 善規(帝京大学大学院公衆衛生学研究科教授)
大磯 義一郎(浜松医科大学法学教授、日本医科大学医療管理学客員教授、帝京大学医療情報システム研究センター客員教授、稲門医師会理事)
渋谷 健司(東京大学大学院医学系研究科国際保健政策学教室教授)
井上 真智子(浜松医科大学地域家庭医療学講座特任教授)
・パネルディスカッション
・閉会のあいさつ 土屋 了介(がん研究会理事、神奈川県顧問、神奈川県立病院機構理事長)
開催日時ならびに会場
日時:2016年3月12日(土)
講演・シンポジウム 12:00~15:00
レセプション 15:30~17:30(要予約、場所は追って連絡いたします)
会場:早稲田大学大隈記念講堂(大隈小講堂)
〒169-0071 東京都新宿区戸塚町1-104
早稲田大学へのアクセスマップはこちら
費用:無料(ただしレセプション参加には3,500円必要)
対象:医師、看護師、医療従事者、医学生など
申込:氏名、所属、連絡先、レセプション参加希望の有無を記載のうえ、下記事務局宛までお申込みください。
事務局メールアドレス:lawjimu@hama-med.ac.jp
(ケアネット)