最近、医療現場のリアルを描いた医療系漫画が注目され、話題作が次々と映像化されている。では、実際の医師はどんな医療系漫画を好んで読むのだろうか。
ケアネットでは、会員医師に協力いただき、好きな医療系漫画についてのアンケートを実施した。2020年9月17日~10月2日に1,600名を対象として、今年に入ってから医療系漫画を1冊以上読んだかどうかを聞き、「はい」と回答した方に好きな作品や印象的なエピソードなどを聞いた。
若い医師ほど医療系漫画を読む傾向に
「今年、医療系漫画を読んだ」と回答したのは、1,600人中671人(41.8%)。年代が若いほど医療系漫画を読んでいる割合が高く、20~30代では61%、40代は48%、50代は37%、60代以上は31%だった。診療科別で見ると、半数を超えていたのは糖尿病・代謝・内分泌科、眼科、臨床研修医だった。
1位は『ブラック・ジャック』、上位3作品は各年代で共通
「今までに読んだ医療系漫画の中で最も好きな作品」を3つまで挙げてもらったところ、『ブラック・ジャック』が427票を獲得しトップに、次いで医龍(270票)、ブラックジャックによろしく(137票)となった。
上位3作品はどの年代でも共通であり、『ブラック・ジャック』が不動の1位かと思いきや、20~30代では『医龍』が1位だった。4位以降に選ばれた作品は各年代での違いが見られた。
続いて、「今後、読んでみたい診療科」について聞いたところ、内科、循環器科、救急診療科、精神・神経科、産業医などに多くの票が集まった。コロナ禍のインパクトも相まって、メンタルヘルスへの関心が高まっているのかもしれない。
アンケート結果の詳細は以下のページに掲載中。
医療系漫画をよく読む診療科は?好きな漫画の第1位は?
年代別ランキング、とくに印象的なエピソード、自分が漫画家なら描きたいエピソードなど。
(ケアネット 堀間 莉穂)