世界15カ国での「心臓の健康」に関する実態・意識国際比較調査

提供元:ケアネット

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公開日:2008/11/25

 

ノバルティス ファーマ株式会社は、世界高血圧学会の一員である世界高血圧連盟とノバルティス社(本社:スイス、バーゼル)が共同で実施した世界最大規模の心臓の健康に関する実態・意識調査「Do you know your numbers? (あなたの数値、知っていますか?)」の結果を発表した。

今回の調査によると、全調査対象国15カ国平均で、過去1年間に血圧値、血糖値、コレステロール値の3項目を測定したと答えた人は、それぞれ79%、64%、61%。これらの日本の数字を見てみると、それぞれ85%、77%、78%で、15カ国平均を上回っていた。なかでも、血糖値ならびにコレステロール値の測定実施率は調査対象国の中で最も高いという結果となり、定期的な健診の普及と意識の高さが伺えたとのこと。

一方で、これらの自分の数値を知っていると答えた日本での割合と15カ国平均を比較してみると、血圧値を知っていると答えた日本の割合は97%と15カ国平均(91%)を上回り、米国、ドイツなどと並んで第1位だったが、血糖値、コレステロール値については低いという結果になった。さらに、これら3項目の正常値を知っていると答えた割合も同様で、日本で血圧の正常値を知っていると答えた人は80%だったが、血糖値は37%、コレステロール値については36%と、非常に低かった。

また、日本人の血圧に対する意識は高いにもかかわらず、血圧が高いと感じていても薬による治療を行っている率は15カ国中最下位で、健康的な食事をいつも取っている人は15カ国中13位と、行動に結びついていないことが明らかになった。

国による違いはあるものの、血圧コントロールのための行動に至っていないのは世界的な傾向であり、生活習慣の改善や医療従事者への受診を促す仕組み作りが必要であることが示唆されたとしている。

詳細はプレスリリースへ
http://www.novartis.co.jp/news/2008/pr20081120.html