リラグルチドの血糖降下作用、膵β細胞機能の改善、体重増加抑制が明らかに 提供元:ケアネット ツイート 公開日:2009/05/29 ノボ ノルディスク ファーマ株式会社は26日、第52回日本糖尿病学会年次学術集会(23日)において、新規2型糖尿病治療薬ヒトGLP-1アナログ製剤リラグルチドの2つの第3相試験の結果を発表し、両試験により、日本人2型糖尿病患者に対するリラグルチドの優れた血糖降下作用、体重増加抑制効果、膵β細胞機能の改善が示され、リラグルチドが現在の糖尿病治療の問題点を解決しうる新薬になる可能性が示されたと報告した。単独療法試験の主な結果は、血糖降下作用(HbA1C値):投与後24週のHbA1C(ベースライン調整後)はリラグルチド群(6.99%)、グリベンクラミド(SU)群(7.50%)であり、リラグルチド群で有意に低かった。ベースラインからのHbA1Cの変化量:リラグルチド群で1.74%、グリベンクラミド群で1.18%低下。リラグルチド群でグリベンクラミド群と比較して変化量が大きかった。HbA1C値6.5%未満の達成率:リラグルチド群で28%、グリベンクラミド群で11%であり、リラグルチド群で有意に高かった。リラグルチド群では膵β細胞機能の改善が示された。併用療法試験の主な結果は、血糖降下作用(HbA1C値):投与後24週のHbA1C(ベースライン調整後)はリラグルチド併用群で、SU単独群と比べHbA1C値が有意に低かった(リラグルチド0.9mgとSU併用群で6.75%、SU単独群で8.02%)。ベースラインからのHbA1Cの変化量:リラグルチド併用群で、SU単独群と比べ変化量が大きかった(リラグルチド0.9mgとSU併用群で1.56%低下、SU単独群で0.40%低下)。HbA1C値6.5%未満の達成率:併用群で、SU単独群に比べ有意に高かった(リラグルチド0.9mgとSU併用群で47%、SU単独群で5%)。リラグルチド併用群では膵β細胞機能の改善が示された。詳細はプレスリリースへhttp://www.novonordisk.co.jp/documents/article_page/document/PR_09_15.asp 掲載内容はケアネットの見解を述べるものではございません。(すべての写真・図表等の無断転載を禁じます。) このページを印刷する ツイート [ 最新ニュース ] CKDへのエンパグリフロジン、中止後も心腎保護効果が持続/NEJM(2024/11/07) 肥満の膝OA患者へのセマグルチド、疼痛を改善/NEJM(2024/11/07) さじ加減で過降圧や副作用を調整している医師にとっては3剤配合剤の有用性は低い(解説:桑島巌氏)(2024/11/07) 「大腸癌治療ガイドライン」、主な改訂ポイントを紹介/日本癌治療学会(2024/11/07) 早期アルツハイマー病治療薬ケサンラの臨床的意義とは/リリー(2024/11/07) 造血器腫瘍も遺伝子パネル検査の時代へ/日本血液学会(2024/11/07) 乳がんにおけるADCの使いどころ、T-DXdとSGを中心に/日本癌治療学会(2024/11/07) 運動を週末にまとめてしても、200種類の疾患リスクが減少(2024/11/07) ベンゾジアゼピン中止戦略、マスクした漸減+行動介入の効果(2024/11/07)